【千葉県】成田は空港だけじゃない! 「大本山成田山新勝寺」参拝から門前町散歩まで。レトロな雰囲気を楽しむ日帰り旅のススメ
千葉県在住・旅色LIKESライターのマユです。成田といえば成田空港。国内外の旅の玄関口として有名ですが、実は江戸時代から大本山成田山新勝寺への参拝客でにぎわう門前町として栄えたという一面もあります。東京から電車で約1時間とアクセスも良いので、気軽に日帰り旅が楽しめます。今回は、春を感じられる成田山新勝寺参拝とレトロな参道散歩を満喫する日帰りプランをご紹介します。
目次
「大本山成田山新勝寺」でおすすめ! 自身を見つめなおす写経体験
JR成田駅または京成成田駅から徒歩約10分。門前町ならではのにぎわいを感じる表参道を抜けると、関東有数の参拝地として知られる成田山新勝寺に到着します。平安時代に創建された寺院で、ご本尊は不動明王。厄除けや開運を願いに全国から参拝客が訪れ、初詣の参拝者数は全国トップクラスです。
境内には三重塔や仁王門など歴史ある建造物や石像が点在し、ゆっくり散策するだけでも見応えがありますが、こちらではぜひ、写経体験もしてほしいです。筆や墨等の道具はすべて用意され、初めてでも薄く印刷された経文を一文字ずつなぞっていけばよいので安心です。静かな空間で手元に集中する時間は心地よく、ご不動様に見守られているようなかすかな緊張感もあり、自然と背筋が伸びるひと時に。日常から少し離れ、自分だけの時間に没頭できる、心が整うような体験ができます。
成田山詣でのにぎわいから一変。「成田山公園」で気の向くままにリフレッシュ
参拝のあとに足を延ばしたいのが、境内の奥に広がる成田山公園。敷地面積は東京ドーム3.5個分の大きさを誇り、なかでも明治時代から続く日本庭園には、文殊の池、竜樹の池、竜智の池の3つの池や雄飛の滝をはじめ、最寄り駅から徒歩圏内とは思えないほどの大自然が広がっています。春は梅や桜、初夏には新緑、秋は紅葉など季節ごとに美しい花々が咲き、参道のにぎわいに対し、静かに時間が過ぎていくのが心地いい場所です。
江戸・明治から残る名店が集う参道を散策
門前町にはお土産屋店から食事処まで、たくさんのお店が集っています。なかでもよく目に入ってくるのが、江戸・明治期から続くお店の外観。創業当時の面影を残す店構えが続き、昔の人たちもこうやって参拝と観光を楽しんでいたのかな、と妄想してしまいます。
成田山の門前町グルメといえば、やはりうなぎ。歩いていると、炭火焼きとタレの香ばしい香りが至るところから漂ってきます。利根川、印旛沼が近くにある土地柄、江戸時代から参拝客に精をつけてもらう料理として広まり、多くのうなぎ店が並ぶようになりました。最近では“うなぎの街=成田”を盛り上げるため、“うなぎのぼりの街”というキャッチコピーも。
特に有名なのが「川豊」。1910(明治43)年から100年以上も続く、成田の元祖うなぎ専門店です。創業から秘伝のタレで焼き上げるうな重は、うなぎのエキスが溶け込み、独特の深みとまろやかさを感じられます。表面は香ばしく、中はふっくらとした食感で、甘いたれのかかった「これぞ、関東風のうなぎ」という逸品です。また、「川豊」といえば1917(大正6)年に建てられた店舗も魅力の一つ。風情ある店内で味わううなぎは、成田旅ならではの楽しみです。
◆川豊本店
住所:成田市仲町386
電話番号:0476-22-2711
営業時間:10:00~17:00
定休日:無休 ※時期によって不定休が発生する可能性有
ほかにも参道には、江戸時代創業の和漢方薬局や乾物屋、酒蔵など、歴史ある店構えが続きます。歩きながら気軽に楽しめる甘味も充実しており、薄皮にあんがぎっしり詰まった大判焼き「甘太郎焼」や、成田ゆめ牧場の濃厚なソフトクリームは食べ歩きにぴったり。歴史ある街並みの中で味わうひとときも、門前町ならではの魅力です。私のおすすめは「長命泉」の麹甘酒。すっきりとしたやさしい甘さで飲みやすく、お酒が苦手な方でも楽しめますよ。
「なごみの米屋総本店」で県民御用達の和菓子の歴史に触れる
参道散歩の途中で立ち寄りたいのが、明治創業の老舗和菓子店「なごみの米屋」。日本で初めて栗羊羹を考案・販売した店として知られ、成田土産の定番として親しまれています。
総本店の奥には「成田羊羹資料館」が併設され、大正時代から菓子作りに使われていた道具や番頭台などがそのまま残されています。千葉県民にはなじみのある店ですが、改めて訪れてみると、成田不動尊の信仰を大切にしながら地域に根ざした菓子づくりを続けてきた背景に気づかされます。創業者の「利益よりも信頼を」という言葉にも触れ、この店が長く愛されてきた理由をあらためて感じました。米屋のお菓子を食べたことがある方には、ぜひ一度訪れてみてほしい場所です。
また、事前予約制で体験できるお菓子教室では、職人さんに教わりながら季節の和菓子が作れます。開催は月に数回のため、参加を希望する場合は早めに申し込むのがよさそうです。
見て、聞いて、作って、味わう。和菓子の奥深さを五感で楽しめる場所なので、おすすめです。
◆なごみの米屋総本店
住所:成田市上町500
電話:0476-22-1661
営業時間:通常期8:00〜18:00、12月2日・12月31日8:00~16:00、12月23日8:00~15:00、元日0時〜20時、1月2日7:00〜19:00、1月3日・1月4日は7:00〜18:00
※状況により、元日~1月3日は閉店時間が早まる場合有
定休日:不定休 ※詳細は公式HPを要確認
成田の新スポット⁉ 新しいのに懐かしい「浪漫ヴィレッジ成田」
表参道の路地裏には、まるで秘密基地のような一角が広がっています。その名も「浪漫ヴィレッジ成田」。空き家を活用したこのエリアには、カフェやスイーツ店、居酒屋などが集まり、昭和の面影を感じる空間になっていて、時にはレンタルスペースとしてイベントが開催されることも。参道散歩の途中で立ち寄り、カフェでひと息ついて旅の余韻に浸るもよし。レトロな看板やポスターが並ぶ入り組んだ小道で写真を撮るのにもおすすめの場所です。
◆浪漫ヴィレッジ成田
住所:成田市花崎街733
電話番号:0476-22-8012
東京から約1時間、気軽なレトロ旅へ
成田は空港の街という印象が強いかもしれませんが、歴史ある門前町や季節を感じられる憩いの場が広がり、静けさと賑わいが共存する街です。やわらかな春の光の中で、気の向くままに立ち止まったり、寄り道をしたりしながら、自分のペースで歩みを重ねる。そんな時間も旅の魅力のひとつ。思い立ったらふらっと出かけられる、成田の日帰りレトロ旅で、あなただけの春を探してみませんか。














