[タベサキ Vol.8]
姿を変えても魅力的

チーズ七変化

東京都

2019.10.30

タベサキ

見るだけで気分は高まり、ひと口食べれば幸福が訪れる。それがチーズ料理の持つ不思議な力。
トロける、のびる、あふれる、香る。魅力を変えながらも、しなやかに素材と惹かれ合い、
しっかりと主役級の存在感を発揮する、その最先端のチーズ料理をご紹介。

Text&Photo:Ushio. Sato

[CHEESE.1]
天才ピザ職人の
贅沢ダブルチーズ

芳醇な白トリュフが香るスペシャルビアンカ2,880円。ミルキーなチーズと香ばしい生地のコントラストが素晴らしい

ミシュランガイドをはじめとする数々の世界的メディアで紹介され、本場イタリア人も絶賛。マスターピッツァイオーロ（名人ピザ職人の称号）である玉城翼さんの技を目の前で楽しめる名店だ。秋からの新作スペシャルビアンカはイタリア直送のフレッシュなブッラータチーズ、水牛のモッツァレッラを使用した１枚。いつもは軽やかな生地がピザの主役だが「今回に限りチーズに譲る」と玉城さんは笑う。

DATA

PST Roppongi／ピッツァスタジオタマキロッポンギ

住所
東京都港区六本木7-6-2 MKアートレジデンス 1F
TEL
03-6434-7932
営業時間
17：00～23：00
休日
月曜（祝日の場合は翌火曜）
座席
48席
平均予算
5,000円～7,000円
アクセス
電車：東京メトロ日比谷線、都営大江戸線
六本木駅から徒歩6分
駐車場
無

ミートスパゲッティ2,640円。肉感たっぷりのハンバーグや甘くまろやかなソースをチーズが力強く引き立て

予約が取りづらい中目黒のイタリアンバルが渋谷に進出。薪や炭で焼き上げる和牛の希少部位が評判だが、意外にも名物はミートスパゲッティ。太さ2.4mmモチモチ食感のスパゲットーニの上に、目の前でシェフが乗せるのは、炭焼きでカリッと仕上げた和牛ネック100％の粗挽きハンバーグ。スペシャルソースを絡め混ぜ合わせ、16ヶ月熟成のパルミジャーノ・レッジャーノで覆いつくして完成だ。

DATA

RODEO & Cafe／ロデオアンドカフェ

住所
東京都渋谷区宇田川町35-1 MITビル1F
TEL
03-6455-2562
営業時間
17：00～24：00
休日
無休（年末年始を除く）
座席
70席
平均予算
6,000円～8,000円
アクセス
各線　渋谷駅から徒歩5分
駐車場
無

チーズ屋さんの《特製》キーマカレーのランチセットは平日限定。サラダ、スープ、プティフール、飲み物付きで1,300円

チーズと肉と自然派ワインが自慢のお店。並んででも食べたいと評判を集めるランチ限定メニューが、花畑牧場のラクレットチーズをたっぷりとかけたキーマカレーだ。ブランデーと白ワインで香りやとろみを調節したチーズと、淡路島北坂養鶏場の濃厚生卵「さくら」により、まろやかでコク深い味が楽しめる。

DATA

CHEESE CHEESE & Meat.COMTE／チーズチーズアンドミートコンテ

住所
東京都豊島区南池袋2-27-5 カテイビルB1F
TEL
03-5927-8757
営業時間
昼11：30～15：30 土曜、日曜、祝日11：30～17：00
夜17：30～23：00 金曜、土曜17：00～23：30　　　　　　　日曜、祝日17：00～23：00
休日
無休（年末年始を除く）
座席
58
平均予算
昼平均：1,000円～2,000円　夜平均：3,500円～4,500円
アクセス
電車：各線　池袋駅から徒歩1分
駐車場
無

甘さ控えめで優しい酸味がたまらないチーズ×チーズ×チーズ759円。各種ベリーとの相性も抜群だ

コンセプトは五感で楽しむチーズ料理。チーズが音を立てながら香り立つ熱々のグリルプレートなど、多彩なメニューの〆にはレアチーズケーキが定番だ。リコッタ、マスカルポーネ、クリームチーズの3種を使用しているのにしつこさは無く、口当たりは軽くて爽やか。アニメのようなビジュアルも面白い。

DATA

Cheese Cheers Cafe Ebisu／チーズチーズカフェエビス

住所
東京都渋谷区恵比寿西1-7-3 恵比寿GOURMANDビル6F
TEL
03-6809-0522
営業時間
昼12：00～15：00（土曜、日曜、祝日）
夜17：00～23：00
休日
無休（年末年始を除く）
座席
80席
平均予算
昼平均：2,000円～3,000円　夜平均：4,000円～5,000円
アクセス
JR山手線、JR埼京線、JR湘南新宿ライン、東京メトロ日比谷線　恵比寿駅から徒歩1分
駐車場
無

スブリデオオムレツ＆ラクレット1,760円。フランス国家最優秀職人エルヴェモンス氏が洞窟で熟成したチーズを使用する

チーズ料理専門店として愛され続け約7年、2018年にリニューアルをしたばかり。新名物として考案されたのが、ふっわふわに泡立てたモンサンミッシェル風のオムレツに、とろとろのラクレットを合わせた一皿。卵とチーズのとろけ具合がシンクロし、口のなかで香りや旨みが広がった後で一体化するように計算されている。日々、世界のチーズと向き合い、試行錯誤を続ける店主ならではの逸品だ。