AREA FEATURE 鹿児島

冬でもあたたかい南の奄美大島 癒しのネイチャーリゾート

貴重な動植物との触れあいに感動し大島紬など独自のカルチャーを楽しむ

 鹿児島県と沖縄本島の中間に位置する奄美大島。薩南諸島のひとつであり、日本の離島としては佐渡島に次ぐ大きさを誇ります。亜熱帯気候地帯にあるため、冬でも暖かく、12月の平均気温は16.5度。厳しい寒さを忘れて、のんびり寛ぐには最適です。
 奄美大島最大の魅力は、手つかずの大自然が残っていること。その奇跡をもたらしたのは、1000万年前のプレートの移動。このとき、大陸から引き離された奄美大島は、暖流の恩恵を受けたことで太古の生き物がそのまま残り、結果、固有種の楽園となったのです。島の80%は森林地帯が占め、広大な原生林に生きる動植物の観察は、奄美観光のメインイベントともいえるもの。広大なマングローブ原生林では、ぜひ、カヌーに乗って、水上から希少な風景を満喫しましょう。見どころは点在しているので、ドライブを楽しみつつ、観光するのがおすすめです。
 自然とたっぷり遊んだあとは、奄美大島のカルチャーにも親しんで。かつて薩摩藩との関わりが深かったことから独自の文化が育まれ、そこから、大島紬や黒糖などの名産品が生まれました。大島紬の泥染めなどが気軽に体験できる施設もあるので、ぜひ、歴史と文化に触れてみましょう。
 夜は、自然の美しい奄美大島だからこそ、アウトドア感覚のリゾート施設にチェックイン。満天の星、美しい海などを間近に感じながら、心地よい眠りにつきましょう。

文/合津 玲子(RUNS)

鹿児島県奄美大島
ACCESS
●羽田空港 ⇒ 
飛行機約2時間30分 ⇒ 奄美空港
●伊丹空港 ⇒ 
飛行機約1時間50分 ⇒ 奄美空港

奄美大島じゃなきゃできない!こころ躍る体験を楽しむ

島内に残る原生林を巡り、東洋のガラパゴス・奄美大島を満喫したあとは
名産である“本場奄美大島紬”の泥染めや黒糖作り見学なども楽しみましょう。

マングローブ原生林をカヌーで巡る

マングローブ原生林をカヌーで巡る

約70万平方kmの面積を誇る奄美大島のマングローブ。マングローブとは、熱帯・亜熱帯地域の海水と淡水が混ざり合うところに生育する植物のこと。陸と海の際にあるので、カヌーに乗って巡るのがおすすめ。満潮時と干潮時で景色が変わるのも面白いところです。

問合せ/0997-57-6233(奄美大島観光案内所)

マングローブ原生林をカヌーで巡る

太古の生き物が生息する 金作原原生林を散策

「金作原原生林」とは、島のほぼ中央に広がる亜熱帯広葉樹の森林。生きた化石と呼ばれる巨大なシダ植物「ヒカゲヘゴ」の群生が見られるほか、ルリカケスや夜行性のアマミノクロウサギなどの天然記念物も生息。散策は、認定エコツアーガイドの同行が義務付けられているので、観光案内所で相談しましょう。

問合せ/0997-57-6233(奄美大島観光案内所)

“本場奄美大島紬”の泥染め体験にはまる!

大島紬は奄美大島が誇る絹織物。なかでも“本場奄美大島紬”は、世界で唯一の泥染めによってその深みのある色合いが生まれます。製造工程が見学できるほか、実際に泥田に入り泥染めを体験できます。自分だけのオリジナル作品を作りましょう。

奄美大島紬村
住所/鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1945
電話/0997-62-3100
時間/9:00~17:00
体験/所要時間1時間30分~2時間(スタートは9:00、10:30、13:00、14:00、15:00)、
料金/ハンカチ小1200円、Tシャツ(M)2500円(ともに税別)など

“本場奄美大島紬”の泥染め体験にはまる!
“本場奄美大島紬”の泥染め体験にはまる!
黒糖の製造工程を見学&黒糖スイーツでのんびり
黒糖の製造工程を見学&黒糖スイーツでのんびり
黒糖の製造工程を見学&黒糖スイーツでのんびり

黒糖の製造工程を見学&黒糖スイーツでのんびり

島の名産、サトウキビから作る黒糖は、コクのある甘さとさっぱりとしたあと味が特徴。「奄美きょら海工房」のフランドールカフェでは、黒糖を使ったスイーツを多く製造しており、製造工程はいつでも見学できます。

奄美きょら海工房 笠利店 フランドールカフェ
電話/0997-63-2208
住所/鹿児島県奄美市笠利町大字用安フンニャト1254-1
時間/11:00~18:00(17:30LO)、お土産購入は9:00~18:30
定休日/年末

奄美大島の見どころ満喫!おすすめドライブ

ドライブコースはこちら!

南北に長い奄美大島の移動は車が便利。
海、原生林など、見どころをあますところなく巡りましょう!

あやまる岬から見る美しい海

あやまる岬から見る美しい海

「あやまる岬」は奄美空港から約10分の場所にある、水平線が一望できる絶景スポット。この岬一帯の地形が、奄美の乙女たちが鞠つきに使っていた「綾織の手毬」に似ていることから命名されました。奄美十景のひとつでもあり、展望デッキからの眺めは抜群です。

住所/鹿児島県奄美市笠利町須野
電話/0997-63-8885(あやまる岬観光公園)

鹿児島県奄美パークで奄美を知る
鹿児島県奄美パークで奄美を知る

鹿児島県奄美パークで奄美を知る

奄美大島の歴史や自然を映像や展示で学べる「奄美の郷」と、奄美大島の自然を描き続けた田中一村の作品が見られる「田中一村記念美術館」があり、奄美について知るにはぴったりの施設です。

住所/鹿児島県奄美市笠利町節田1834
電話/0997-55-2333(田中一村記念美術館は0997-55-2635)
時間/9:00~18:00(7・8月は~19:00)、入館は閉園の30分前まで
休館日/第1・3水曜(祝日の場合は翌日)、GW、夏休み、年末年始は無休
観覧料/奄美の郷310円、田中一村記念美術館520円、共通券630円

干潮時にパワースポット・ハートロックへ
干潮時にパワースポット・ハートロックへ

干潮時にパワースポット・ハートロックへ

龍郷町の「ビラビーチ」にある潮だまりが、ハート形に見えることから人気のスポットに。見られるのは、潮位が80cm以下の干潮時の前後1時間で、波が穏やかなときだけ。見たい人は、干潮の時間を確認してから訪れましょう。付近の岩場は滑りやすいので注意して!

住所/鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木
電話/0997-69-4512(龍郷町企画観光課)

奄美の“島ごはん”鶏飯をいただく

奄美の“島ごはん”鶏飯をいただく

奄美大島を代表する郷土料理である鶏飯。錦糸卵、シイタケ、鶏肉、パパイヤ漬け、ミカンの皮などをご飯にのせ、鶏ベースの熱々スープをたっぷりかけていただきます。奄美の中心市街地である名瀬には鶏飯が食べられるお店があります。

問合せ/0997-57-6233(奄美大島観光案内所)

アウトドア感覚で過ごす極上ヴィラでのひと時

自然が美しい奄美大島で泊まりたいのは、
透明度抜群の海や満天の星空を眺められるヴィラ感覚の施設。
暮らすように過ごし、島時間を心ゆくまで楽しみましょう。

HOLLY CAMP
HOLLY CAMP
HOLLY CAMP
HOLLY CAMP

プライベートな時間が過ごせる
最先端のグランピングを満喫HOLLY CAMP

ヴィンテージキャンピングトレーラーに泊まり、プライベートキャンプのような心地よさが楽しめる施設。目の前はもちろん海。夕食はイタリアンバーベキューが味わえます。

住所/鹿児島県奄美市笠利町外金久815
電話/090-7167-1970
料金/1室2万5000円~(食事は別途)

美しいビーチを独り占めしながら
心を開放するひと時をヴィラ・ファニー

プライベートビーチを眺めながら、癒しの時間が過ごせます。広々としたヴィラには寝室、リビング、和室も揃い、別荘感覚のステイが楽しめます。大人数で賑やかに過ごすのにもぴったり。

住所/鹿児島県奄美市笠利町用安1318-3
電話/099-259-5555
料金/1室4万3800円~(食事はなし)

ヴィラ・ファニー
ヴィラ・ファニー
ヴィラ・ファニー
ヴィラ・ファニー
伝泊The Beachfront MIJORA
伝泊The Beachfront MIJORA
伝泊The Beachfront MIJORA
伝泊The Beachfront MIJORA

自然とマッチした建築美を楽しみつつ
ハンモックで過ごす贅沢な時間伝泊 The Beachfront
MIJORA

ガラス張りの窓の向こうはビーチという最高のロケーション。テラスにはハンモックもあり、お昼寝や夕陽の時間も楽しめます。希望すればビーチでバーベキューや、奄美大島伝統の体験プログラムも。

住所/鹿児島県奄美市笠利町外金久ミドリヤ861-4
電話/0997-63-1910(伝泊ホテル)
料金/1室3万8000円~(朝食付)