紀美野町の特産品のひとつであるみかんは、多彩な品種が栽培されています。広く親しまれている温州みかんは、早生、中生、晩生と収穫時期によって味わいが変わり、甘みと酸味のバランスやコクの違いが特徴。このほか、パリッとした独特の食感と、ほろ苦さや甘酸っぱさが調和する八朔(はっさく)、糖度が高く、種がほとんどなく食べやすい不知火(しらぬい)などがあります。さっぱりとした味わいから濃厚な甘みまで、品種によって風味や食感はさまざま。それぞれを食べ比べながら、好みの味を見つけてみてください。





秋の実りを代表する柿の中でも、富有柿は「甘柿の王様」と呼ばれる定番品種。たっぷりの果汁と濃厚な甘み、深みのあるおいしさで根強い人気を誇ります。紀ノ川柿は、実が木になった状態で一つひとつ袋をかけ、時間をかけて渋を抜くブランド柿。樹上でじっくり完熟させることで、果肉には黒いゴマ状の模様が現れ、濃密な甘さに仕上がります。また種なし柿は干し柿や、水分を50%ほど残したあんぽ柿にも用いられ、生とはひと味違うおいしさに。品種だけでなく、手間のかけ方や食べ方にも柿の奥深さが表れています。



「みどりのダイヤ」とも呼ばれる、最高級品のぶどう山椒。和歌山県発祥の山椒で、名前の通り、ぶどうの房のように大粒の実をつけ、柑橘を思わせる爽やかな香りと、上品ですっきりとした辛みが持ち味です。収穫初期は種子の殻が白く、香りも辛みもソフト。中期になるにつれて殻は黒く固くなり、香りと辛みもしっかりしてきます。ちりめん山椒やぬか床の香りづけをはじめ、冷製パスタやそうめん、混ぜごはんとも好相性。プチプチとした食感と、噛んだ瞬間に広がる爽やかな刺激が料理のアクセントになります。


梅の名産地として知られる和歌山県。温暖な気候と豊かな自然に恵まれた紀美野町でも、紀州南高梅をはじめとする高品質な梅が栽培されています。南高梅は皮が薄く種が小さく、肉厚でやわらかな果肉が特徴。朝採りした青梅はフレッシュで爽やかな香りが楽しめ、梅酒や梅シロップ、梅ジュースなどにもぴったりです。青い実ならすっきり爽やかに、黄色く追熟させればまろやかな味わいに。梅干しにすると、ふっくらとやわらかな食感になります。
ぶどう栽培に適した土地と寒暖差のある環境で、丁寧に育てられるシャインマスカット。朝採りの新鮮な実は、パリッとした心地よい食感と、口いっぱいに広がる甘い果汁、芳醇な香りが魅力です。種がなく皮ごと食べられる手軽さもあり、子どもから大人まで幅広い世代に親しまれています。完熟すると果皮がやや黄色みを帯び、甘みが増してより濃厚な味わいに。表面に模様が現れることもあります。みずみずしい果肉と豊かな甘みを、丸ごと頬張りましょう。



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