伝統と光の共演

秋の宵を彩る 紅葉ライトアップ

秋が深まるにつれ、各地で見頃を迎える紅葉。
歴史ある庭園や寺社では、行燈や提灯の灯り、
光の映像演出など、趣向を凝らした催しが開催されます。
ライトアップされた紅葉や建築など、
昼間とは異なる幻想的な景色に出合えるのも魅力。
秋ならではの美しい風景を求めて、夜の庭園や寺社を訪れてみませんか。

文/ランズ

01 社殿と庭園が紡ぐ煌めき体験 WONDER NIGHT JINGU ~月華~

京都府 京都市 平安神宮(へいあんじんぐう)

平安神宮 WONDER NIGHT JINGU ~月華~
重要文化財の大極殿を中心に朱色の社殿を照らすLUNAR BLOOM(月華の開花)

京都の紅葉と光の演出が融合する没入型ナイトウォークイベントが、平安神宮御鎮座130年を記念して開催されます。平安神宮は、平安遷都1100年にあたる明治28年(1895年)に創建され、桓武天皇と孝明天皇を祀る神社。国指定名勝の神苑は、約1万坪の回遊式庭園です。今回のイベントでは、重要文化財の社殿が並ぶエリアをはじめ、カエデ並木が色づく中神苑や、橋殿が架かる東神苑をライトアップ。壮大な音楽と光が織りなす演出により、歴史ある社殿や庭園が幻想的な空間へと変わります。紅葉と光、音楽に彩られる、期間限定の夜の平安神宮を訪れてみませんか。

PRISM STREAM(彩光のせせらぎ)
庭師・七代目小川治兵衛が選び抜いた銘石とライトが共演するPRISM STREAM(彩光のせせらぎ)
DREAM LANTERN(夢醒の燈)
泰平閣の腰掛けでゆっくり景色を眺めるDREAM LANTERN(夢醒の燈)
FLORAL GLOW(花灯りの径)
鮮やかな光の睡蓮が咲き誇るFLORAL GLOW(花灯りの径)

DATA

平安神宮
WONDER NIGHT JINGU ~月華~

住所/京都府京都市左京区岡崎西天王97
会期/11月2日~11月29日
時間/17:30~21:30(最終受付21:00)
料金/【一般料金】大人:平日2,500円、金・土・日・祝日3,000円、中高生:1,800円、小学生以下:1,000円【京都府民料金】大人:平日1,800円、金・土・日・祝日2,300円、中高生:1,000円、小学生以下:無料
※オンラインでチケット購入の場合は200円引き
アクセス/名神高速道路「京都東IC」から約20分、地下鉄東西線「東山駅」下車1番出口より徒歩約10分、京阪鴨東線「三条駅」または「神宮丸太町駅」下車徒歩約15分、JR「京都駅」から市バス5・100・110系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車徒歩約5分

02 灯りと和歌の情景に癒される 庭紅葉の六義園 夜間特別観賞

東京都 文京区 六義園(りくぎえん)

六義園 夜間特別観賞
中の島の紅葉が大泉水の水面に映る(昨年の様子)

都内有数の紅葉の名所・六義園で、夜間に特別開園されるライトアップイベントです。元禄8年(1695年)、柳澤吉保が徳川綱吉から与えられた土地に造った回遊式築山泉水庭園で、和歌や中国の古典にちなんだ88か所の景勝地が見どころ。万葉集に詠まれた「和歌の浦」を表現した渡月橋では、月が移ろう様子が表現されています。イベントでは、紅葉エリアを中心にライトアップされるほか、茶屋で抹茶と和菓子を味わうことも。土蔵と竹林ではプロジェクションマッピングも実施されます。屋台やキッチンカーで軽食を味わったり、撮影スポットで記念写真を撮ったりと、ライトアップされた庭園をゆっくり巡りながら、秋の夜ならではのひとときを満喫できます。

イチョウやモミジの落ち葉を表現した光の演出
イチョウやモミジの落ち葉を光で表現(昨年の様子)
土蔵と竹林のプロジェクションマッピング
土蔵の形を生かし、煌びやかな和の世界を投影(イメージ)

DATA

六義園
庭紅葉の六義園 夜間特別観賞

住所/東京都文京区本駒込6-16-3
会期/11月25日~12月6日
時間/18:00~20:30(最終入園19:30)
料金/一般:前売券1,000円、当日券1,200円、障害者手帳をお持ちの方:500円、小学生以下:無料(夜間特別観賞券をお持ちの保護者の同伴が必要)
アクセス/JR山手線「駒込」下車南口から徒歩約7分、東京メトロ南北線「駒込」下車徒歩約7分、都営地下鉄三田線「千石」下車徒歩約10分

03 紅葉と黒松が織りなす庭園美 夜間鑑賞会 紅葉ライトアップ

島根県 松江市 由志園(ゆうしえん)

由志園 夜間鑑賞会 紅葉ライトアップ
池泉に鏡写しになる黒松と紅葉

山陰最大級の池泉回遊式日本庭園で、紅葉のライトアップを楽しめるイベント。牡丹苗の生産地で知られる大根島に位置する由志園には、奥出雲の渓谷・鬼の舌震(おにのしたぶるい)に見立てた溶岩庭園や、宍道湖をイメージした池など、出雲の風景を取り入れた庭園が広がります。秋には木々が色付き、紅葉に染まる池泉は必見です。暗闇に浮かび上がる島根県の県木・黒松と紅葉のコントラストに加え、朱色の赤橋や、松江市特産の来待石(きまちいし)を使った照明も夜ならではの魅力です。12月1日~12月26日には、クリスマス・イルミネーションも開催され、紅葉と豪華なイルミネーションも楽しめます。

来待石のストーンライト
心癒される光を創り出す、来待石のストーンライト
朱色の赤橋
宮大工の手でメンテナンスされる、朱色が美しい赤橋

DATA

由志園
夜間鑑賞会紅葉ライトアップ

住所/島根県松江市八束町波入1260-2
会期/11月7日~12月6日
時間/平日:日没~20:00(最終入園19:30)、土・日・祝日:日没~20:30(最終入園20:00)
料金/一般:1,600円、小中高生:800円、幼児:無料
アクセス/山陰自動車道「西尾IC」から約12分、JR西日本山陰本線「松江駅」から車で約25分、「米子空港」から車で約15分

石山寺 あたら夜もみじ
国宝の多宝塔と硅灰石、紅葉が神秘的に照らされる
(撮影者・川端裕介)

滋賀県 大津市 石山寺(いしやまでら)

04 光に照らされた国宝建築と紅葉を愛でる あたら夜もみじ

国宝建築と境内の紅葉をライトアップし、絶景を堪能できるイベントです。石山寺は、天平19年(747年)に東大寺建立を祈願し建てられた寺院。平安時代には石山詣が盛んに行われ、紫式部をはじめ、多くの女流文学者が参拝したといわれています。イベントでは、境内の1000本を超えるモミジが光に照らされ、黄緑から黄、橙、赤へと移り変わるイロハモミジの色彩も見どころ。硅灰石の岩盤の上に建つ本堂は、滋賀県最古の木造建築とされ、縁側から境内の紅葉を眺められます。通常は非公開の庭園・公風園も特別公開され、竹林のライトアップも実施。夜だからこそ体感できる、幻想的な石山詣に出かけましょう。

紅葉と行燈の参道
紅葉と行燈が出迎えてくれる参道
(撮影者・川端裕介)
公風園の竹林ライトアップ
イベント限定開放の庭園・公風園の竹林ライトアップ(撮影者・川端裕介)

DATA

石山寺
あたら夜もみじ

住所/滋賀県大津市石山寺1-1-1
会期/11月13日~11月29日
時間/17:30~21:00(最終入山20:30)
料金/一般:800円、中高生:600円、小学生:300円
アクセス/名神高速道路「瀬田西IC出口」又は「瀬田東IC出口」から約10分、京滋バイパス「石山IC出口」から約10分、京阪石山本線「京阪石山寺駅」下車徒歩約10分、JR東海道本線「JR石山駅」より江若バス「石山寺山門前」まで約10分