「Good Day」をテーマにした伊豆高原グランイルミのイルミネーション
テーマのある旅 涼を感じる夏のイルミネーション
幻想的に彩られた旅のひととき 涼を感じる夏のイルミネーション

幻想的に彩られた旅のひととき 涼を感じる夏のイルミネーション

日が落ちて暑さがやわらぐ夏の夜に楽しめるイベントとして人気を集めているイルミネーション。照明を駆使したものやプロジェクションマッピング、レーザーを使用したショー仕立ての演出のものまでさまざまあります。広々とした自然のなかで夜風を感じながら、イルミネーションで美しく彩られた夏の夜の時間を楽しみましょう。

文/松尾好江(ランズ)

ボルボ チームラボ かみさまがすまう森
小舟の動きに合わせて、池に映された映像の鯉が動き幻想的な雰囲気を醸し出す
チームラボ 《小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング》© チームラボ

Spot01 御船山楽園の自然を体感できるアート展 ボルボ チームラボ かみさまがすまう森

佐賀県武雄市
ボルボ チームラボ かみさまがすまう森
人が近くを通ると色を変え、色によって決められた特有の音色を響かせる
チームラボ 《夏桜と夏もみじの呼応する森》© チームラボ
ボルボ チームラボ かみさまがすまう森
高さ約3m、幅約4.5mの巨石に流れる滝を描いた作品
チームラボ 《かみさまの御前なる岩に憑依する滝》© チームラボ

今年で7回目を迎える、チームラボが御船山楽園を舞台に手掛けるアート展。50万平方メートルの広大な敷地には、樹齢3000年以上の神木の大楠がそびえる森、その森を生かして造られた庭園があります。300万年という長い時間をかけて成長してきた御船山楽園の森や巨石、洞窟などのありのままの姿を題材に、デジタルテクノロジーを用いて20以上のアート作品として展示しています。《小舟と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング》では、池の水面にプロジェクションを駆使してさまざまな色の鯉の映像を投影。映像は小舟の動きに合わせて変化するため、鯉が小舟に寄ったり離れたりとまるで生きているかのように動き、目が離せません。庭園を歩きながら、美しい色の光をまとった作品を鑑賞することができます。

ボルボ チームラボ かみさまがすまう森 住所/佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
会期/7/16~11/7
時間/19:00~22:30(7/16~9/13)、18:00~22:30(9/14~10/11)、17:00~22:30(10/12~11/7)※入場は~22:00
休日/無休
料金/1200円(平日)、1400円(土・日・祝日及び8/13・8/16)
アクセス/電車:JR佐世保線武雄温泉駅からタクシーで約5分、車:西九州自動車道武雄南ICから約8分
電話/0954-23-3131

ボルボ チームラボ かみさまがすまう森
御船山の西の麓に広がる御船山楽園は、28代武雄領主・鍋島茂義が約3年半をかけて完成させた池泉回遊式庭園
童話村の森ライトアップ2021
水辺の反射による幻想的な空間を演出
岩手県花巻市

Spot02 宮沢賢治の作品の世界を再現 童話村の森ライトアップ2021

宮沢賢治童話村で童話の世界を体験できるライトアップとして、2016年に宮沢賢治生誕120年記念事業として始まりました。童話村の芝生広場、妖精の小径、山野草園、賢治の教室エリアに、光の反射を抑える偏光フィルターやステンドグラスを使ったオブジェやミラーボールを置き、自然と現実を交えた幻想的な世界を演出しています。
会期中、オブジェやミラーボールは日中も常設されているので、自然光で淡く光る様子や、夕日に照らされて輝く様子など夜とは違った姿も楽しめます。光に導かれながら森のなかを歩けば、賢治の作品の世界を感じられるかもしれません。オブジェやミラーボールは、毎年少しずつ変化しているので、違いを楽しむのもおすすめ。

童話村の森ライトアップ2021 住所/岩手県花巻市高松第26地割19
会期/7/17~10/17の土・日・祝日と8/10~8/13、8/27~9/21
時間/18:00~21:00(7/17~8/22)、17:00~21:00(8/27~10/17)※入場は~20:30
休日/上記日程を除く平日
料金/無料※童話村内の「賢治の学校」に入館する場合は別途入館料が必要
アクセス/電車:JR釜石線新花巻駅からタクシーで約3分、車:東北横断自動車道花巻空港ICから約10分
電話/0198-24-2111

童話村の森ライトアップ2021
右側のオブジェはドングリをイメージ
童話村の森ライトアップ2021
「妖精の小径」にちりばめられたオブジェ
童話村の森ライトアップ2021
「賢治の学校」にある「ファンタジックホール」は賢治の椅子が置かれた不思議な空間
伊豆高原グランイルミ
絶景展望台から望むイルミ広場・地上絵はまさに絶景

spot03 約600万球の光が輝く 伊豆高原グランイルミ

静岡県伊東市
伊豆高原グランイルミ
~8/31まで開催されている「浴衣でイルミ」の様子
伊豆高原グランイルミ
イルミネーションを見ながら食事も楽しめる

東京ドーム約2個分の広さを誇る広大な「伊豆ぐらんぱる公園」内で、およそ600万の電球を使って開催される「伊豆高原グランイルミ」は今年で6シーズン目を迎えます。絶景展望台からイルミ広場を見渡すと、横60mの大型LEDビジョンを使って音楽と光のコラボが楽しめる「グランビジョンショー」や、曲に合わせてイルミネーションが光る「光と音のショー」などが10分間隔で開催されています。マカロンやドーナツをイメージした「スイーツランタンaera」や、イルミネーションの上空を滑走する往復400mのジップライン「~流星RYUSEI~」と、エリアによって楽しみ方はさまざま。園内のレストランで、イルミネーションを見ながらゆっくり休憩ができます。

伊豆高原グランイルミ~6thシーズン~ 住所/静岡県伊東市富戸1090
会期/~8/31
時間/18:30~21:30(入園は~20:45)
休日/無休
料金/1500円
アクセス/電車:伊豆急行線伊豆高原駅からタクシーで約10分、車:真鶴道路福浦ICから約60分
電話/0557-51-1122

伊豆高原グランイルミ
イルミ広場で開催されている「フルカラーレーザーショー」は、オーロラが躍動しているように見える
定山渓ネイチャー・ルミナリエ
光の小川の散歩道「River Road」
北海道札幌市

spot04 渓谷の美しさが際立つ 定山渓ネイチャー・ルミナリエ

国立公園に指定されている定山渓温泉の二見公園・二見吊橋周辺で開催される「定山渓ネイチャー・ルミナリエ」は今年で6年目を迎えます。今年は、定山渓温泉の宿泊者のみが入場できます。今回のテーマは「WATER LIGHT VALLEY」で、森と水の守り神として親しまれている河童を光で表現しています。河童たちが約230mにわたる自然豊かな定山渓の散策路を案内してくれるのです。「Nature Projection」は、木々や岩にプロジェクションマッピングを投影して眠っている森が目覚める様子を表現。折り返し地点にある「Futami Valley」は、赤い吊橋に川の流れや花畑などが代わる代わる映し出されます。吊橋は実際に渡ることができるので、歩いていると作品の一部になったように照らされます。北海道の澄んだ空気とマイナスイオンに包まれながら定山渓の自然が放つ生命のエネルギーを感じられます。

定山渓ネイチャー・ルミナリエ 住所/札幌市南区定山渓温泉西4
会期/~10/20
時間/19:00~21:00(6~8月)、18:00~21:00(9・10月)
休日/無休
料金/無料(定山渓温泉宿泊者限定入場)
アクセス/車:札幌駅から約40分
電話/011-598-2012(定山渓観光協会)

定山渓ネイチャー・ルミナリエ
「Forest Illumination」は木々の緑とレーザーの緑の光が織りなすやすらぎの空間
定山渓ネイチャー・ルミナリエ
スタート地点の「Nature Light Canvas」に置かれた大きなキャンパスに手をかざすと、色とりどりの花が咲いたようにイルミネーションが光る
定山渓ネイチャー・ルミナリエ
川の流れや花々が咲き誇る様子など複数のパターンでライトアップされる「Futami Valley」