国際貿易港としていち早く西洋文化を取り入れた函館市は、
お菓子作りの歴史も長く、さまざまな和・洋菓子が作られています。
さらに北海道は農業・酪農が盛んで、
上質な小麦粉や乳製品をふんだんに使えるというのも
函館スイーツのクオリティが高い理由のひとつ。
お土産リストに加えたくなる
地元民にも人気のアイテムをご紹介します。
文/若宮早希
チーズオムレットは半熟オムレツのような食感がクセになるスフレタイプのチーズケーキ。厳選された食材を使い、職人が丁寧に仕上げるチーズオムレットは、クリームチーズの濃厚な風味となめらかな口あたりが特徴。食べやすい小さめサイズで、お土産として喜ばれること間違いなしです。定番のプレーンのほかに、芳醇なカカオの風味が感じられる「蒸し焼きショコラ」、いちごの酸味とミルクのコクがマッチする「めん恋いちごオムレット」などのフレーバーもあります。
チョコレート専門店のシュウェットカカオは、五稜郭の近くにある人気店。南米諸国、アフリカ、南アジアなどの世界有数の産地から仕入れたカカオが主役のスイーツが評判です。定番アイテムのボンボンショコラは、洋酒やハーブ、フルーツなどの食材とこだわりのチョコレートを掛け合わせた逸品です。お土産におすすめなのは、星型城郭の五稜郭にちなんだ「五稜屑(ほしくず)ショコラ」。薄いクレープ生地を砕いたフィヤンティーヌをチョコレートでコーティングしており、サクサク食感を楽しめます。
函館市内に4店舗あるパティスリー、プティ・メルヴィーユの人気No.1がメルチーズ。クリームチーズのコクに、レモンの風味がアクセントになった食べごたえのあるチーズスフレです。高温・短時間で焼き上げることで、しっとりふわふわの食感に仕上げています。冷やして食べるのが定番ですが、レンジで少し温めてからいただくのもよし。メルチーズのほかに、上品な甘さとまろやかな口あたりが魅力の生チョコロール、北海道産の有機栽培かぼちゃ「くりりん」を使ったかぼちゃのプリンも人気です。
はこだて雪んこは、北海道産の希少な白いサツマイモを使った「白いスイートポテト」と函館牛乳で作ったペーストを、生クリームとともにお餅で包んだ手作り大福です。おすすめの食べ方は、冷凍庫で凍らせた雪んこを常温で半解凍してからいただく方法。サツマイモのホクホク感とやさしい甘さにほっとする、毎日でも食べたいお菓子です。サツマイモの代わりに白いカボチャ「雪化粧」を使ったカボチャの雪んこや、サツマイモにカシスや抹茶を加えたフレーバーもあり、食べ比べが楽しめます。
パールピンクのボックスの中には、まるで生花のようなフラワーケーキ。一枚一枚手作業で絞る花びらのクリームは、濃厚なのにあっさりとした後味のバタークリーム。その下のスポンジは、北海道産小麦と道南産のニンジンを使ったキャロットケーキです。隠し味にシナモンパウダーを忍ばせて、コーヒーや紅茶によく合う大人のケーキに仕立てています。おいしいことはもちろん、見た目も華やかなので、お祝いのギフトにすれば喜ばれること間違いなしです。