讃岐うどん、稲庭うどんと並び、日本三大うどんに数えられる「五島手延うどん」。島内で作られていることや作業工程の多さから、量産できず、かつては「幻のうどん」とも呼ばれていました。そんな五島うどんを、昔ながらの製法で作れる体験。五島うどんらしい細さまで切れないように麺を延ばすのはなかなかの技。体験を通して、もともとは家庭の味だったという五島うどんの歴史に思いを馳せましょう。できあがったうどんは乾燥させてから自宅へ送ってもらえるので、旅を終えてからお手製の五島うどんをゆっくり楽しみ、旅の思い出を噛み締められます。

毎年数多くの人が釣りを目的に新上五島町を訪れると聞けば、初心者でも挑戦したくなるもの。そこでおすすめなのが、大人から子どもまで楽しめる沖防波堤釣り体験です。集合場所の青方港で釣具をレンタルし、船で約1分の沖防波堤へ。豊かな漁場の新上五島町だからこそ、沖防波堤からヒラメなどの高級魚が釣れることも。季節や潮によりさまざまな魚種が釣れる上五島の海が、飽きのこない楽しさを提供してくれるはずです。“釣りの聖地”で釣りデビューしましょう。

漁業が盛んな新上五島町に来たら、新鮮な魚介類を特別な形で味わってみませんか？ まずは早朝、青方港に面した魚市場で行われる競りの様子を見学。活気がある競りの様子を間近で見ることができます。その後は、上五島町漁業組合婦人部の方々が作ってくれたぜいたくな朝食を味わいましょう。水揚げされたばかりの新鮮な魚介類は臭みがなく、食感もコリコリ。刺身や漁師汁（味噌汁）、煮物など素材のよさを存分に感じられる漁師料理の数々は、“宝の海”に恵まれた新上五島町だけの味です。パワフルで明るい町の方たちとの交流は思い出深いものになります。

五島列島の神職を中心に、400年以上も伝承されてきた五島神楽。2016（平成28）年には国の重要無形民俗文化財に選ばれました。五島神楽のうち、新上五島町内で演じられるのは「上五島神楽」「有川神楽」の2つ。通常は各神社の祭礼で行われる神楽を、広く観光客も鑑賞できるようにと始まったのが、神楽鑑賞体験です。2畳分の舞台を太鼓や笛の音に合わせ何度も巡るように舞う神楽は、とてもダイナミック！ 見応え十分な五島神楽を祭礼以外で見られる貴重な機会、お見逃しなく。