「和泉みかん」は、和泉で育った温州(うんしゅう)みかんの愛称で、和泉が誇るブランドみかんです。市南部でとくに栽培が盛んな横山地区にちなみ、「横山みかん」と呼ぶこともあります。温州みかん自体は和歌山県や愛媛県、静岡県など全国各地で栽培されていますが、「和泉みかん」の持ち味は、甘味とほどよい酸味が重なり合って生まれる深いコク。ひと口食べると、さわやかな香りと果汁が広がり、後口はすっきり。もう一つ、また一つと思わず手が伸びる、毎日食べても飽きないのが「和泉みかん」の魅力です。
和泉でのみかん栽培の歴史は古く、江戸時代、隣接する紀州(現在の和歌山県)から苗木がもたらされ、栽培が始まったといわれています。みかんがおいしく育つには、たっぷりの日差し、栽培に適した土壌、水はけと風通しの良さ、昼夜の寒暖差が大切ですが、和泉市はこれらの条件が揃っていたことから、みかん栽培が定着。とくに市南部は丘陵地が多く、みかん畑が拓かれてきました。傾斜のある土地は木々の間まで日光が届きやすく、雨が降っても余分な水がたまりにくいんです。

和泉の恵まれた環境に加え、私たち農家が受け継いできた先人の知恵と経験、そして皆さんにおいしいみかんを届けたいという思いが「和泉みかん」を支えています。実の状態を見極めながら、枝葉を整え、丁寧に摘果を行い、水をやり、暑すぎる場合は遮光ネットで木や実を直射日光から守り、肥料にもこだわります。また、苗木が根づき、私が自信を持って皆さんにお届けできる実が収穫できるようになるまでには10年近くかかるので、日々の作業を長く続けていくことも大切です。私がこだわっているのは「和泉みかん」らしい甘味と酸味のバランス。手間ひまをかけるのが基本ですが、適度なストレスも必要で、与える水の量を調整するなどあえて厳しくすることも。まさに自分の子どものように育てています。
「和泉みかん」は、収穫の早い順に、極早生(ごくわせ)、早生(わせ)、中生(なかて)、晩生(おくて)に分けられ、10月初旬から翌年1〜2月ぐらいにかけて「道の駅 いずみ山愛の里」や農産物直売所、青果店やスーパーなどで買うことができます。この収穫時期によって甘味や酸味、房を包む薄皮の柔らかさが変わるので、食べ比べもおすすめ。言うまでもないのですが、「和泉みかん」の食べ方は、外皮をむき、房に分けて、そのまま口の中へポン。白い筋は取らなくても大丈夫です。薄皮が柔らかいので口の中で残りにくく、一つひとつの粒にたっぷり含んだ果汁がはじけます。
市内外から買い求めに来られます。

「和泉みかん」は加工品もおいしいと評判。みかんのジュース、サイダー、ポン酢やビール、ワイン、バームクーヘンやバターなど、たくさんのアイテムがあり、新作も続々登場。道の駅などで購入できるので、和泉を訪れたら、「和泉みかん」とみかんのアイテムをゲットしてみて。
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