


大阪の都心部からほど近いまちでありながら
豊かな自然や古代の文化が息づき、
「トカイナカ」とも呼ばれる大阪府和泉市。
農業や伝統工芸、由緒ある寺社や貴重な史跡、
さらに世界的な美術作品まで。
旅先としても、多彩な魅力にあふれています。
「ものづくりと食が大好き。アートにも興味があります」という
秋元真夏さんが、知的好奇心を満たす一泊二日の和泉旅へ。
見て、つくって、味わって、五感で楽しみ尽くします。
撮影/山田大輔 スタイリング/大内美里
ヘアメイク/中逸あゆみ 文/中野祐子(キーノート)
車 約40分
旅のスタートは、トカイナカ・和泉の“農の恵み”を楽しめる場所から。この施設では、春はイチゴ、夏はトウモロコシやブルーベリー、秋はサツマイモや枝豆、冬はみかんやダイコンと、さまざまな味覚狩りを楽しめます。なかでもイチゴ狩りは関西最大級の規模を誇り、複数の品種を食べ比べできるのが魅力。イチゴやブルーベリーを使ったスイーツづくりもあり、そば打ちは通年で体験できます。さらに、収穫した農作物や好きな食材を持ち込めるバーベキュー施設も。季節に合わせて、味覚狩りとバーベキューを組み合わせて楽しむのもおすすめです。
いずみふれあい農の里
住所/大阪府和泉市仏並町2043
電話/0725-92-3310
営業時間/9:00〜17:00
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日※臨時休館の場合あり
体験料/内容・時期により異なる。生育状況などにより開催内容が変わる場合あり※要予約
「間違えてもいい」「計画通りでなくてもいい」という考えから生まれた「さをり織り」。1969年、和泉市出身の城みさを氏が織機の製作からはじめ、独自の手織り方法を編み出しました。創始者自らが「世界一カンタンな手織り」と話したように、織機にあらかじめ張った縦糸に、コットンやウール、シルク、リネンなど好きな素材や色の横糸を通していくだけ。織りムラや不揃いな部分も直すのではなく、模様として生かすので、不器用さんも気軽にトライできます。約2時間でランチョンマット、約4時間でストールを仕上げられ、和泉旅の思い出の一枚になります。
手織適塾SAORI本店
住所/大阪府和泉市室堂町613-1 さをりの森
電話/0725-57-7022
営業時間/10:00〜17:00
定休日/木曜日、毎月0のつく日(10日、20日、30日)、年末年始、お盆
体験料/2時間でランチョンマット(40cm×50cm)2,200円、4時間でストール(タテ糸コットン黒・40cm×180cm)5,500円 ※オンラインで予約
車 約10分
「その土地のおいしいものをいただくことが旅の楽しみ」という秋元さんが訪れたのは、地元の農家さんから毎朝届く野菜や果物、地域の特産品がずらりと並ぶ道の駅。お料理もお菓子づくりも得意な秋元さんは、新鮮な野菜や果物を手に取っては「こんな食べ方はどうかな」とレシピが次々と浮かんでいる様子。みかんバームクーヘンをはじめ、和泉みかんを使ったオリジナル商品はお土産にぴったりです。併設のレストランでは旬の食材をふんだんに使った料理や、和泉みかんのソフトクリームなどの特製スイーツも。買い物から食事まで、和泉の味覚を満喫できるスポットです。
道の駅いずみ山愛の里
住所/大阪府和泉市仏並町398-1
電話/0725-92-3888(代表)
営業時間/地場産品販売所9:00〜17:00、土・日曜日、祝日8:00〜17:00
旬菜レストランつむぎ9:00〜17:00(LO16:00)
定休日/年末年始
名誉駅長「和泉ビリケン」にご挨拶
道の駅では、大阪・関西万博の時に和泉市内産の木材「いずもく」をチェーンソーで彫ってつくられた「和泉ビリケン」がお出迎え。大阪・通天閣のシンボルとして有名なビリケンはアメリカ発祥の神様。足の裏を触ると願いが叶うそうで、秋元さんも旅の安全を願って、なでなで。※2026年11月下旬〜12月下旬まで不在
車 約10分
ランチはちょっと足を延ばして、槇尾山(まきおさん)の森の中にたたずむカフェへ。カリフォルニアで30年以上暮らしたオーナーが、旅館だった建物をリノベーション。外観は和の風情、扉を開けるとシーサイドのカフェのような雰囲気が素敵です。看板メニューはジューシーなパテとたっぷりの野菜をふわふわのバンズでサンドしたアメリカンバーガー。大迫力のサイズに目を丸くしながら、秋元さんは豪快にがぶり。「クリーミーなソースと甘いタマネギがアクセントになって、ペロリといただけちゃいます」。川が流れる中庭に設けられたウッドデッキテラスでいただくのもおすすめ。2階にはハンモック席やテント席があり、室内にいながらアウトドア気分を味わえます。
GREEN ROOM
住所/大阪府和泉市槇尾山町86-1
電話/0725-90-5325
営業時間/11:00〜17:00(LO16:30)
定休日/金曜日
車ですぐ
徒歩約40分
ランチでお腹いっぱいになったら、標高約500mに鎮座する槇尾山施福寺(まきのおざんせふくじ)をめざします。施福寺は、西国三十三所観音霊場の第四番札所で、欽明天皇の勅願によって開かれ、その後、天台宗として栄えた歴史ある古刹です。スニーカーやトレッキングシューズなど、歩きやすい靴で向かいましょう。息を整えながら登り切った先で出迎えてくれるのは、ご本尊の弥勒如来や日本で唯一「足の裏」を見せる姿の馬頭(ばとう)観音、河内・和泉・紀伊の国境に鎮座する日本で唯一の方違(ほうちがい)大観音といった数々の仏様。心身ともにたっぷりのパワーをいただきましょう。
施福寺
住所/大阪府和泉市槇尾山町136
電話/0725-92-2332
拝観時間/3月1日〜10月末日8:00〜17:00、11月1日〜2月末日8:00〜16:00※30分以上の余裕を持って入山を
定休日/無休
拝観料/入山料500円、拝観料500円
車 約20分
1899年創業の日本茶専門店の五代目・辻󠄀本智久代表がスタートさせたコーヒー店。「おいしいコーヒーを通して“すてきなじかん”を届けたい」と、Qグレーダー(国際生豆鑑定士)の資格を取得し、世界各国から選び抜いたスペシャルティコーヒー豆を自家焙煎して販売しています。毎朝ハンドミルで豆を挽くほどコーヒーが好きな秋元さんは、バリスタの説明を熱心に聞きながら、産地や焙煎度合いによって変わる香り、味をテイスティング。「好みの豆に出会えました」とにっこりです。パンやあんことのマリアージュを楽しむシリーズをはじめ、オリジナルブレンドのドリップコーヒーの種類が多いこともこの店ならでは。お気に入りを見つけて、自分用やお土産にどうぞ。
辻󠄀本珈琲(TSUJIMOTO coffee)
住所/大阪府和泉市春木町1156-1
電話/0725-54-3017
営業時間/月〜木曜日12:00〜17:00、土曜日・祝日11:00〜17:00
定休日/金・日曜日(長期休暇・臨時休業あり)
![[月刊旅色]2026年10月号](https://tabiiro.brimgs.com/book/monthly/202610/images/common/cover.jpg)



