渓流のせせらぎをBGMにモダンフレンチ―― 星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルのレストラン「Sonore」 【青森県】
昼間は旅先を満喫して、夜はホテルで穏やかに休む――。理想の旅ではありますが、夜だって旅を満喫したい! そんな願いを叶えてくれるのが、青森県十和田市にある「星野リゾート 奥入瀬(おいらせ)渓流ホテル」のフレンチレストラン「Sonore(ソノール)」。渓流に臨むテラスで、食前酒を楽しむことから始まります。自然のなかにぽっかり浮かんでいるようなレストランは、思いがけない旅体験をくれるんです。
目次
「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」とは?
奥入瀬渓流は、十和田八幡平(とわだ はちまんたい)国立公園内にあり、国の特別名勝、天然記念物、国立公園特別保護地区に指定され、美しい自然に囲まれています。その渓流沿いに建つ、唯一のリゾートホテル「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」は、「渓流スローライフ」をコンセプトに、自然を満喫できるアクティビティはもちろん、館内に奥入瀬渓流に生息する苔を配したインテリアがあったり、渓流を臨むテラスがあったりと自然を身近に感じさせてくれます。
景色をつまみに……「Sonore(ソノール)」だけのアペリティフ
「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」のレストラン「Sonore」。食前酒とおつまみを楽しむ「アペリティフ(略してアペロとも)」は奥入瀬渓流に臨むテラスで。夕日に照らされてキラキラ輝く渓流を眺め、せせらぎに耳を傾けながらのひと時は、ここでないとできない経験です。
メインのコース料理は洗練された空間で
アペロと渓流を堪能したころには日もすっかり落ち、続きは屋内のダイニングへ。奥入瀬渓流の自然をイメージし、岩や木をモチーフにした内装はどこか温かみがあります。お料理はというと、伝統的なフランス料理をベースにしたモダンフレンチで、季節ごとに地元の旬の食材を使うなど青森らしさも感じられます。
料理と銘醸ワインのマリアージュを
料理を際立たせ、さらに豊かに楽しめる銘醸ワインをいただけるのも、Sonoreの魅力の一つです。料理とともに、世界中から厳選された銘醸ワインは、フランス・ブルゴーニュ地方のものを中心に、約150種類、2,000本ほど。それぞれの料理に合わせたペアリングも提案してくれるので、安心してお任せできます。
9月14日(木)までは夏限定のメニュー
現在は、⻘森を代表する食材・鮪(マグロ)や夏野菜を使った全9品の夏限定メニューが提供されています。ちらっと内容をご紹介すると、小前菜(アミューズ)は、津軽地方内陸部で食べられている⻘森の郷⼟料理と旬の枝⾖をアレンジした「枝豆 イガメンチ」。コリコリとしたイカと、粗く刻んだ枝⾖の食感が楽しい一品です。冷前菜は「鮪」。鮪のタルタルに焼き茄⼦のピュレを合わせています。焼き茄⼦の夏らしい⾵味が鮪本来の味を引き⽴て、上品な味わい。温前菜の「いちご煮」は、青森県八戸市周辺、三陸地方で親しまれている郷⼟料理「いちご煮」をフランス料理で表現したもの。もともとは、冷蔵設備が整っていなかった時代に穫れ過ぎたウニやアワビを漁師が煮たという説があるほど、素朴ながら食材の贅沢さが際立つ料理ですが、それが総料理長・岡 亮佑さんの手にかかると新たな料理に変化します。ウニとアワビの⾝に⾙出汁の旨味が効いたソースを合わせると、海の⾹りと旨味を堪能できる⼀⽫に! ⼤葉を忍ばせた⽇本酒のムースによって、爽やかな⾹りと清涼感が広がります。
フレンチレストラン「Sonore」の利用は予約が必要
宿泊者だけが利用できる特別感もある「Sonore」は予約が必須。公式サイトから利用の3日前まで予約できます。
◆フレンチレストラン「Sonore(ソノール)」
場所/⻘森県⼗和⽥市⼤字奥瀬字栃久保231 星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル 西館1階
時間/17:30~21:00
料金/1名21,780円(税・サービス料込み)
※宿泊者(小学生以上)のみ利用可能
※仕入れ状況により、料理内容や食材の産地が一部変更になる場合があります
おわりに
映画で、海辺の砂浜や砂漠の真ん中でディナーというシーンがありますが、あの開放感はそのままに、レストランの品質ともてなし、そしてクオリティの高い味が堪能できるのが青森県十和田市にある「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」のレストラン「Sonore(ソノール)」です。特別な食体験は、ここでしかできない旅体験。季節ごとにメニューが異なるので、時期をずらして再訪するのもおすすめです。