湯河原は“創作と癒し”の源泉。「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」で文豪気分を追体験
忙しさに追われる毎日で、気づけば自分の「本当にやりたいこと」が後回しになっていませんか? 静かな場所で創作に没頭したい、買ったままの本を読みたい、自然の中で心を整えたい……そんな思いを抱える現代人におすすめしたいのが、「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」の「文豪執筆プラン」。かつて夏目漱石や与謝野晶子といった文豪たちが筆をとったこの地で、旅色LIKESライター・マユも自分と向き合いながら「書くこと」を目的にした旅を体験してきました。
目次
執筆に集中できる理想の空間「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」
今回の旅のメインとなる「THE RYOKAN TOKYO YUGAWARA」の「文豪執筆プラン」。予約していたクリエイタールームは、白とグレーを基調としたスタイリッシュな内装。窓からは緑、そして鳥のさえずりがBGMとして聞こえてくる、まさに私が思い描いていた空間でした。
部屋には広々とした作業用の机があり、照明は寒色と暖色のバランスがよく適度な明るさを保つことができます。椅子やソファも硬すぎず柔らかすぎず、長時間座っていても快適です。また、アームレストやモニター類の貸し出し品も豊富。デザインを選べる浴衣やカラフルなジャージなど、形からも創作活動をサポートします。
さらに24時間使えるコワーキングスペースも併設されていて、ナッツやチョコ、ドリンクなどを自由に部屋に持ち込めるのも嬉しいポイント。1泊2日ながら、朝・昼・夕の3食付きで、翌10時のチェックアウト後も夕方まで施設が利用できるという至れり尽くせりの内容でした。
地元名物の食事と温泉でご自愛
このプランでは食事が充実しているのもありがたいポイントです。夕食は地元の魚を使った三種盛りのフライ。箸で持ち上げられない程のカマスの大きさにはびっくり! デザートのミルクチーズのブラマンジェには湯河原産の夏ミカンジャムが添えられています。心地よい女性ボーカルのBGMと、窓の外の空が夕暮れから夜へと移ろう様子を眺めながら、ゆったりと食事を楽しみ、久々に本を一冊まるごと読了できました。
朝食、昼食も地元の人気店から仕入れたアジの素揚げや一口サイズの豆皿に何種類もの小鉢が付きます。ボリュームたっぷりながらも、魚が中心でご飯を雑炊にして食べることもでき、胃腸も労わるメニューでした。パソコン作業に疲れたら温泉に浸り体もほぐれ、環境を整えることで思考もスッキリとしてきます。
創作者同士の交流の場
冷蔵書庫。
利用者はおひとり様も多く、それぞれが創作活動をしています。皆が黙々と作業をしていると、一人ではないと励みにもなり刺激を受けます。貸し出し本もあり、描画やデザインに関する書籍をはじめ、雑誌、小説、ビジネス書まで幅広いラインナップ。利用者の作品も並び、自分の作品と他の人の作品を交換する冷蔵書庫というユニークな仕組みもあります。
◆The Ryokan Tokyo YUGAWARA
住所:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上742
電話:0465-63-3498(12:00~21:00)
駐車場:あり
※無料送迎バスあり
※温泉・コワーキングスペースの日帰り利用あり。
パワースポット巡りで湯河原の“パワーの根っこ”に触れる
湯河原駅に着いたのは15時ころ。宿の送迎バスまで少し時間があったので、観光所で「1時間半くらいで回れる湯河原らしい場所はありますか? 」と聞いてみると、パワースポットを勧めていただきました。湯河原は万葉の時代から湯治場として人々の心と体を癒してきた場所なのだそう。
最初に訪れたのは「城願寺」。ここには、源頼朝を支えた家臣・土肥実平(さねひら)が植えたとされるビャクシンの木があります。推定樹齢は約900年。国の天然記念物にも指定されており、信頼・友情・恩義のご利益があるとのこと。ほかにも自然の力強さと生命力を感じさせる様々な植物が生い茂っていました。
とくに印象深かったのは、幹が半分しか残っていないのに枝葉を力強く支えている木の姿です。空洞の幹に、苔、蔓、白い花や若芽が共に生き、まるで命の共同体のような姿に圧倒されました。一つの古木に新たな命が宿る姿は、共生と多様性を象徴する調和のとれたコミュニティであり、自然が作る芸術のようにも感じました。
◆城願寺
住所:神奈川県足柄下郡湯河原町城堀252
TEL :0465-62-4010
駐車場あり
巨木のご神木がある「五所神社」
次に足を運んだのは「五所神社」。こちらにも圧倒的な存在感を放つ楠の巨木があります。源頼朝が戦勝祈願に訪れ、まだ若木の楠に「苦難に打ち勝ち、ともに生長を誓おう」と声をかけたそうです。風雪に耐え、戦火を免れて人々の営みを見守ってきた御神木。訪れた人の祈りや気が集まり、「記憶の番人」のように静かだけれども力強い、そんな存在感を感じました。
◆五所神社
住所 :神奈川県足柄下郡湯河原町宮下359-1
電話:0465-62-5869
駐車場:あり
一人旅で気づいた「自分時間の価値」
湯河原の自然と歴史に触れ、静かな宿で心を整える、そんな1泊2日を過ごせた今回の旅。一人でじっくり内省したい人、創作に没頭したい人、ただ静かに過ごしたい人。そんなすべての“現代の文豪たち”におすすめです。
また、これまでは誰かに誘われたり、相手の希望に合わせて旅先を決めたりすることが多かった私。でも今回は、「自分が休める場所へ行きたい」「集中できる環境に身を置きたい」という思いを大事にして、思いきって一人旅に出かけてみました。自分のペースで歩き、気の向くままにカメラのシャッターを切ってみると、普段は考えもしなかったことが見えてきたり、やりたかったことに向き合えたりします。スマホの小さな画面から離れて本のページめくり、外の景色を見つめる、そんな余白のある時間が、創作や勉強、内省の時間を豊かにしてくれました。
1,200年もの間、人々を癒してきた湯河原で、心と頭をリセットする時間を過ごしてみませんか?














