【体験レポート】鬼と共に一昼夜、吉野山で過ごしてきた。日本で唯一の金峯山寺の「節分会・鬼の祭典」について

奈良県

2026.01.02

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【体験レポート】鬼と共に一昼夜、吉野山で過ごしてきた。日本で唯一の金峯山寺の「節分会・鬼の祭典」について

2月3日といえば節分。病気や災害、悪いことを象徴する鬼に豆をまいて追い払い、福を呼ぶという、誰もが知っている行事です。家庭での豆まきのほか、お寺では主に「節分会(せつぶんえ)」という行事で、豆まきや厄払いのための特別祈祷(護摩焚きなど)などが行われます。しかし、奈良県にある金峯山寺(きんぷせんじ)では一味変わった節分会が行われているそう。その手伝いをしたことがある旅色LIKESメンバー・さくやさんからのレポートを紹介します。

目次

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日本でここだけ! 金峯山寺と「節分会・鬼火の祭典」について

雨の中でも大絶叫! それでも参加したくなる「鬼の前夜祭」

般若心経をBGMにふざける鬼? 鬼たちを改心させる「鬼の調伏式」

おわりに~「福豆まき」で締め~

◆このブログを書いたメンバー

日本でここだけ! 金峯山寺と「節分会・鬼火の祭典」について

金峯山寺は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録された吉野大峯エリアにあるお寺です。何度も焼亡と復興を繰り返していますが、現在の建物は豊臣秀吉・秀長の支援によって再建されたものです。このお寺の節分はほかとは内容が少し異なります。約1300年前、開祖である役小角(えんのおづぬ)が節分で各地から追われ、吉野山に集まった鬼を調伏したという逸話から、鬼を山から追い出さず改心させる行事になっているんです。

雨の中でも大絶叫! それでも参加したくなる「鬼の前夜祭」

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五色の幕ってこうやってつけるのかと眺めつつ、鬼灯火の準備

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たまに絵のうまい子がいるので面白い作業です

私がお願いされたのが2月3日に行われる「節分会・鬼火の祭典」の前日に行われる「鬼の前夜祭」の手伝いです。地元の子どもたちが作った鬼灯火(ほおずき)カップが並べられる「金峯山寺燈火(とうか)」や境内の蔵王堂で行われる和太鼓の演奏などがありますが、注目は「鬼歩き」です。夜の参道やお店、旅館などに鬼が次々と来襲して、最後は金峯山寺に集結して豆まきをするという流れです。お手伝いは鬼灯火の準備と鬼の登場を知らせる太鼓役と聞いていたのですが、鬼役とは? え? 聞いてないぞ(笑)。

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襲撃準備なう

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金峯山寺にこれから襲撃します。 雨足が弱まらないのがつらかったです

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お子を見たら、ロックオン

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鬼の大槌で悪いところをなででもらうと、調伏の時に一緒に悪いものも持って行ってもらえるらしい。 なので、大人に大人気の大槌の鬼でした

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鬼、あちこちで悪さ中

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そして豆をぶつけられて逃げていきます。 吉野の掛け声は「福は内、鬼も内」。 鬼は明日いい子になる予定です

何とか鬼役は丁重に断ったので、代わり写真はしっかり撮ろうと決意。が、当日は季節外れの大雨。鬼による襲撃イベントは中止になり、金峯山寺前での登場のみになってしまいました。弱まらない雨を恨めしく思いながら境内に行ってみると、意外にお客さんがいてびっくり。境内のあちこちで子どもたちの叫び声が聞こえてきます。「こんな雨の中、怯えるとわかっていながら、なぜここへ来たんだい?」と心の中で思わず突っ込みを入れてしまいました(笑)。

般若心経をBGMにふざける鬼? 鬼たちを改心させる「鬼の調伏式」

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ちょっかい出したり、撮影スポットになってくれる鬼たち

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まるで広い駐車場でたむろしている田舎のヤンキーのように見えます

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護摩壇で護摩祈祷を見ることはありましたが、この形式のは初めてでした

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九字を切り、四方と中央、鬼門に破魔矢を飛ばしたりするのを目の前で見られてラッキーでした

翌日は「鬼の調伏式」です。この節分会のハイライトとなる部分で、「福は内、鬼も内」と唱え、全国から追われてきた鬼を迎え入れた後、 荒れ狂う鬼たちに経典の功徳(※1)や法力、信徒のまく豆で「良い鬼」に改心させる、という内容です。すでに境内では鬼があちこち散らばって悪さをしています。なかには、一見けだるそうにしているようにしているなぁと思っていたら、突如アクティブに子ども達を追い回す鬼も。調伏式は個人による撮影は禁止ですが、公式Youtubeで中継していました。そのカメラの死角でお尻フリフリしながら踊る鬼を般若心経をBGMに至近距離で眺めていました。調伏式のあとは護摩を焚き、最後に福豆をまきます。思えば、修験道の護摩焚きを初めて見たのは吉野だったし、初めて奈良県に来たのは節分の日だったなぁ。その時は二月堂(※2)で豆まきを体験して、興福寺の節分会を見てからの春日大社の「節分万燈籠」(※3)を見に行きました。それ以降懐中電灯が奈良旅行のマストアイテムになりました。

※経典の功徳(くどく):仏教の経典を読んだり、書き写したり(写経)、唱えたり(読経)する「善い行い」を通じて得られる「優れた働き(功能)」や「良い結果(福徳・利益)」のこと。

※2二月堂:奈良・東大寺の東側、若草山の麓にある舞台造りの仏堂で、毎年3月に執り行われる「お水取り(修二会)」の会場として有名。

※3節分万燈籠:2月3日の節分に、境内にある約3,000基もの石燈籠(いしどうろう)や釣燈籠(つりどうろう)に一斉に火を灯し、家内安全、商売繁盛、諸願成就などを祈願する、幻想的で荘厳な神事。

おわりに~「福豆まき」で締め~

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節分会のラストは「福豆まき」です。ここでも「福は内、鬼も内!」と唱え、豆入りの袋が参拝客たちに向かって投げられます。なかには豪華景品が当たるチャンスもあるそう。何とか福豆ももらい、帰途につきました。余談ですが、節分といえば関西では恵方巻(を切って食べる)ということを今回の旅で知りました。また来年、鬼役以外で吉野山に行こうと思っています。

◆金峯山寺
住所:吉野郡吉野町吉野山
電話番号:0746-32-8371
拝観時間:本堂蔵王堂8:30~16:00、塔頭脳天大神龍王院8:30~16:00
拝観料:大人800円、中高生600円、小学生400円

◆節分会・鬼の調伏式
開催時期:2月3日(年により変動あり)

金峯山寺 公式HP

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隙あらば散歩をするほどお出かけ好き。特に、ワイナリー、ブリュワリー、酒蔵のはしごが大好き。

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