【東京・立川】食べるだけじゃない! 季節の野菜と花を楽しむベジバスケットづくり
こんにちは。ゆるり文化旅を担当している、旅色LIKESライターのじゅんです。四季折々を楽しむのも日本文化の一つ。今回は旬の野菜を主役に生ける「ベジバスケット」で自然文化を感じる体験をしてきました。ちょっと変わったアレンジメントですが飾るだけじゃなく、野菜を食材としても学んでおいしく食べる。初挑戦でも、気軽に楽しみながらできる体験です。そんな「ベジバスケット」の魅力をご紹介します。
目次
緑に囲まれた場所で、一期一会の出会いを楽しむ
自然と一体化しているようにも見える「花みどり文化センター」。
開催場所は東京都立川市にある国営昭和記念公園。新宿から中央線特急快速で約30分と気軽にアクセスでき、園内の至る所に自然が溢れている癒しスポットです。東京ドーム約39個分もの広さがあり、「ベジバスケット」のワークショップは無料区域内「みどりの文化ゾーン」にある「花みどり文化センター」で行われています。公園には入園口が5つありますが「みどりの文化ゾーン」から1番近い入り口は「あけぼの」か「立川口」。立川駅からだと徒歩で約10分。とても広い敷地なので、行く前にはどの入り口を利用するか事前に確認しておきましょう。
園内に咲いていた花を当日用意してくれる。
会場に入ってまず目に飛びこんできたのは、花瓶からはみ出しそうなくらいの切り花。これらの花は全て公園スタッフの方が園内に咲いているものを特別にとってきてくれたもの(通常は園内の植物は持ち帰り禁止です)。ワークショップの当日に咲いているものなので、何が用意されているかは来てからのお楽しみなんだそうです。
旬の野菜から広がる、学びと発見の時間
カラフルな野菜は見ているだけでも元気がもらえる。
講師はマイシーズナルアート協会(※)代表理事の小林聖子先生。デザイナーとしての経験と枠にハマらない発想力から誕生した「ベジバスケット」。元気で明るい小林先生の人柄に触れると、このほかにはないアイデアが生まれたのも納得です。
野菜は小林先生が旬にこだわって選んで、このために用意してくれたもの。大きさも形も異なり、どれも個性がある主役級の存在感です。ワークショップは、この野菜の説明からスタートします。それぞれの産地や栄養素、食べ方など、まるで理教室のよう。中には「調理用バナナ」や「ペペリート」という種無しパプリカなど、初めて手にした野菜もありました。なかでもおもしろかったのが岐阜県飛騨地方で栽培される「高山折り菜」。春先に茎をポキポキと折りながら収穫するのでこの名前がついたそう。説明を聞きながらそれぞれの産地やルーツを知ることで、その土地がぐっと身近に感じられました。ほかにも日向夏の白い皮の部分も食べられるなど、知ってそうで知らないことがたくさん!
※マイシーズナルアート協会:日本の四季を感じながら、季節の花や植物を使った手作りアート(プリザーブドフラワー、ハーバリウム、リースなど)を通じて、心豊かな時間と手作りの楽しさを共有する団体。
初めてでも夢中になった、野菜を生ける体験
まずはオアシス(土台になる吸水性スポンジ)を鉢にいれて適当な大きさに切っていきます。慣れない作業に手間取りながらも、オアシスと隙間に豆苗を植木鉢に入れてベースが完成。オアシスの部分には大きい野菜から位置を決めていきます。野菜には楊枝を少しだけ刺してオアシスに固定。しっかり野菜に刺さないのは楊枝を刺したところから、野菜は痛んでしまうのでなるべく痛まないようにという配慮から。生ける楽しさだけじゃなく、食べる物に対する気配りがあるのも「ベジバスケット」のポイントです。「決まりごとや正解はありません。心の赴くままに、自由に楽しんで!」と小林先生からのアドバイスをもらいながら野菜や花を生けていきます。
それぞれ違う雰囲気のベジバスケットは個性が出てて面白い。
完成した「ベジバスケット」は、同じ材料を使った作品でも立てたり寝かしたりすることで、それぞれ違ったものになっていました。こんな見せ方があったかと新しい発見の連続。その季節にしかない素材ばかりだからこそ、魅力がぎゅっとつまった特別なものができるのかもしれません。最後に残った材料は全て参加者で分けて持ち帰り。植木鉢ももらえたので、大き目の袋を持参するのがおすすめです。
自宅に帰ったあとは早速教えてもらったように野菜を料理。なんだか料理のレパートリーも増えた気がします(笑)。想像以上に見た目も豪華な夕食が完成。季節を感じながらおいしくいただきました。野菜を取り出した植木鉢には、いただいた切り花を生けて季節感あふれる雰囲気に。部屋の雰囲気も明るくなってちょっと嬉しくなりました。
建物にも注目! 休日に来たくなる心地よい場所
ワークショップが行われた「花みどり文化センター」は、単に植物を鑑賞するだけではなく、花や緑に触れながら、新しい発見や学びを楽しめる場所。館内には講義室や昭和天皇記念館(有料)があり緑を愛された昭和天皇の生物学研究に関する展示を見ることができます。また講義室・研修室・講習室があり、ギャラリースペースでは、季節の自然風景や植物の写真展示なども開催。
ほかにも館内には2025年4月にオープンした「TiSTORE(ティーストア)」という立川の情報発信の拠点となっている場所もあります。設計は伊東豊雄氏と建築家ユニットのアトリエ・ワン。伊東氏はEXPO2025大阪・関西万博で開会式会場になったEXPOホール「シャインハット」を設計したことで有名な建築家です。開放感のある造りも魅力で、館内だけでなく屋上も心地よく過ごせるスポット。目の前に広がる広場を眺めながら、緑に包まれてゆったりと過ごす時間は格別です。
ここでは立川観光コンベンション協会が認定した立川のお土産リストや散策マップの配布、地元企業・福永紙工の紙製品を販売。ついつい目を凝らしてしまうミニチュア模型など紙の表現力の広さにびっくり。
ボリューム満点の焼きりんごのキャラメルアップルパイはコーヒーとセットで950円(税込)。
イチオシは併設されているAdam's Awesome Pie (アダムスオーサムパイ)。立川にある老舗の青果卸店が営むカフェです。看板商品はアップルパイで「焼きりんごのキャラメルアップルパイ」は、りんごがゴロっと入ってボリューム満点! リンゴ本来の甘さをしっかりと感じる上品な味わいです。休日にはコーヒーを片手に、日常を少し忘れてくつろぎたくなるような空間が広がっていますよ。
さいごに
身近なお出かけ先として人気な国営昭和記念公園。実はさまざまなワークショップも行われています。最初は野菜を生ける珍しさで申し込んだ「ベジバスケット」。実際に体験してみると、旬の野菜を通して産地や風土、食べ方を知ることができ、想像以上の面白さがありました。緑に囲まれた自然の中で、野菜や花を五感で感じる楽しさ。ぜひ皆さんも体験してみませんか?















