怪獣チックな巨鳥に、リアルサイズの圧倒マンタ。沖縄で見つけたへんてこ展望台!

沖縄県

2019.09.09

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怪獣チックな巨鳥に、リアルサイズの圧倒マンタ。沖縄で見つけたへんてこ展望台!

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怪獣が山のてっぺんに現れた! 異様で笑えるヤンバルクイナ展望台

のんきな表情にほっ。リアルサイズのマンタを形どった展望台

断崖絶壁の絶景に佇むサシバの展望台。34年存在したその雄姿をぜひ

沖縄には、どうにも笑える展望台が絶景スポットに佇んでいます。まさにグッジョブ、見ないと損! インパクトの絶大さに驚き、おかしな風貌にププッと笑い、ロケーションの素晴らしさにスーッとして。気分が入れ替わる展望台、次の旅の目的地にぜひどうぞ。

怪獣が山のてっぺんに現れた! 異様で笑えるヤンバルクイナ展望台

ここは沖縄本島の北部「やんばる」、手つかずの原始の森林が残っている貴重な地域です。山も崖もあって、もちろん美しい海に囲まれていてなんともワイルド。生き物もたくさん生息する地域です。そんなやんばるの北、つまりは沖縄本島の北端付近の森をドローンで飛ぶと……。

ニュッ。何かいるでしょ。やけに大きい何か。近づくと……

鳥だ(笑)。ただ鳥の作り物があるだけなのに、どうにも笑えるこの圧力。大きすぎるし、踏ん張り過ぎだし、お尻はプリッとしてるし、足も目もクチバシも真っ赤だし、目の見開き加減は半端ないし、無表情だし、あぁ異様! おまけにこの日は曇天で空は不穏なムード、後ろの稜線はゴツゴツといかつくて、なんかもう、ゴジラ映画の怪獣一味にしか見えません。

この怪獣のモデルは「ヤンバルクイナ」という沖縄本島の固有種で、世界でもここにしか生息しない貴重な鳥です。実際の背丈は35cmほどの小ささで、空を飛べず、タタタッと素早く地面を駆け抜けます。なるほどだからたくましい足とこのお尻っぷりなのでしょうか。

そうそう、このヤンバルクイナの役割は展望台で、体の中を通って、隣接する四角い建物の屋上に出るようになっています。この四角い建物こそが展望台であって、このヤンバルクイナをわざわざ佇ませている合理的な理由は見つかりませんが、こんなことする沖縄県が大好きです。

では、どれだけ島の先端の森に、ニョキッと巨大なヤンバルクイナが佇むシーンが異様かを、ぜひ空からの動画でご確認ください。

BGM:MusMus

◆ヤンバルクイナ展望台
住所:国頭郡国頭村字辺戸

のんきな表情にほっ。リアルサイズのマンタを形どった展望台

さて、南に下って八重山列島の小浜島です。

ありますよ、こちらにもインパクト絶大な展望台。

マンタの展望台です。リアルサイズの大きなマンタが展望台の屋根となり、八重山の強烈な日差しからみんなを守ってくれているというわけ。健気!

ひからびないのか大いに心配にはなりますが、いつ行ってもとぼけた顔をして海と空を眺めているのでどうやら平気みたいです。

見上げると空を泳ぐマンタ! 下から見てもやっぱりどこか抜けていて、見ているこちらも気が抜けます。絶景を見て癒されて、マンタのお顔を見上げて笑って、あーなんてゆるむスポットでしょうか。

ところで展望台のあるここは小浜島の西「海人公園」で、海を挟んだ向こう、ほんの2km先には西表島が控え、その間の海は「ヨナラ水道」と呼ばれます。実はここ、マンタ遭遇率がめちゃくちゃ高い有名なスポットで、マンタウェイとも言われているんです。

だからこうしてマンタが一匹迷い込んだのですね。


◆海人公園
八重山郡竹富町字小浜1496-12

断崖絶壁の絶景に佇むサシバの展望台。34年存在したその雄姿をぜひ

宮古島のご近所、伊良部島にもなかなかどうして味わいのあるフナウサギバナタ展望台がありました。

かっこいいような、笑えるような。でも実際に大空の下、真っ青の海な上、断崖絶壁の際どい空間で体感すると、かっこいいという感想が圧倒的に勝ります。そんな絶妙な形の展望台があったんです。ただ、2019年7月に残念なことに解体されました。ここに佇んで34年、島の先の海の向こうを眺め見守り、それは多くの観光客を喜ばせ続け、老朽化という理由で去って行きました。大往生ですね。今は亡きこちらの展望台、みんな大好き宮古列島旅行の欠かせない歴史としてぜひご紹介させてください。

まずは「フナウサギバナタ」という呪文のような名称ですが、方言で「船を見送る岬」という意味があるそう。昔、旅立つ人や出兵兵士をここから見送ったことが由来だとか。

次に展望台の形のことを。これは「サシバ」という鷹の仲間で、以前は伊良部島に大群で渡ってきていて、食料としても捕獲されてもいたとても縁のある鳥なんです。ちなみに現在は保護対象です。

上から見ると、こんな際どく美しいロケーションで、まさにため息ものでした。

こんな明るい絶景にも様々な形の別れという悲哀が積み重ねられてきたんですね。そして同時に、この絶景が前向きな気持ちを運んできてくれたんでしょうね。人間は強いなぁ。そう思うと、自分のちょっとした負の感情なんてごくっと飲み込んで腹に落ち着かせ、消化させることができるような。なかなか効果絶大な場所でした。

お気に入りの観光名所がなくなることもあるんですね。そう思うと、ピンときた場所にはなるべく早く足を運びたいと思った次第です。


◆フナウサギバナタ展望台 ※現在は撤去
宮古島市伊良部佐和田


いかがだったでしょうか。こうしてドローンで上から見てみると、広大な自然の中での存在感がますます感じられて、作り手の気持ちや歴史まで想像してしまうほど。展望台からの景色ももちろんここにしかない美しさなので、ぜひ現存しているうちに! 足を運んでみてください。

Author

ドローン旅作家 とまこ

ドローン旅作家

とまこ

元秘境ツアー添乗員で現在は“おしゃれパッカー”、“美肌ダイエットマスター”として本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍する旅作家。「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)など既刊12冊。2017年から旅先でのドローン撮影を始め、今では「飛ばさないと落ち着かない!」というほどのドローン好き。旅先での美景、絶景の撮影はもちろん動画の編集も手掛ける。

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