体験レポート

鴨川の一棟貸し宿「BON-MAL TREE」で家族と愛犬と過ごした、暮らすような里山旅
森山来妙(綴りびと)森山来妙(綴りびと)

千葉県:鴨川市

ペット連れ / 40代 / 訪れた時期:6月

2026/08/18

鴨川の一棟貸し宿「BON-MAL TREE」で家族と愛犬と過ごした、暮らすような里山旅

千葉県鴨川市の一棟貸し宿「BON-MAL TREE」を拠点に、亀岩の洞窟や大山千枚田を巡り、地元の味噌店や酒蔵、みんなみの里、無農薬・無化学肥料でハーブを育てる古民家カフェにも立ち寄った1泊2日の里山旅。愛犬との川辺の散策、地元食材を味わった夕食、その土地の人との温かな交流を通して、房総の魅力を満喫しました。そんな“暮らすように旅した”様子を、綴りびとの森山来妙(もりやまらいみ)が紹介します。

愛犬と一緒に、房総でのんびり旅

今回の旅の目的は、観光地を巡ることではなく、自然の中でゆっくり過ごすこと。予定は立てず、その土地の空気を感じながら、家族と愛犬ルンと一緒に房総の里山へ向かいました。

房総ジビエ

亀岩の洞窟付近

大山千枚田

房総ジビエのお店で雑貨を購入。宿へ向かう前に、洞窟から差し込む光が水面に反射して、ハートの形が映し出されると話題になった「亀岩の洞窟」と大山千枚田へも寄り道しました。ひんやりとした空気の中、愛犬ルンが川の水を飲んだり、木道で立ち止まったりする姿に、家族みんなが笑顔になりました。青々とした棚田を眺めながら過ごす時間も、これから始まる里山ステイへの気分を高めてくれます。

偶然出会った「地元の味」が旅をより思い出深くする

宿へ向かう途中で立ち寄った「島田こうじ店」では、お店の方が「最初は普通のお味噌のほうが食べやすいと思いますよ」と選び方を教えてくれました。添加物を使わず、昔ながらの製法を守る味噌づくりの話を聞き、今夜の食卓に並べるのが楽しみに。旅先で土地の人と言葉を交わしながら食材を選ぶ時間も、一棟貸しの旅ならではの楽しみです。

亀田酒造では、夕食に合わせて房総れもん酒を購入。地元のスーパーで食材を選び、今夜の食卓を自分たちで作っていく感覚に、旅先で暮らすような楽しさがありました。

理想の将来が見えてきた、“暮らすように過ごせる”宿「BON-MAL TREE」

愛犬と過ごせるドッグランもあり、宿の中だけで一日を完結できる安心感がありました

地元の食材を買い込み、いよいよ今回の目的地「BON-MAL TREE」へ。宿に到着してまず感じたのは、木々に囲まれた静けさでした。鳥の声と風に揺れる葉の音だけが聞こえ、時間の流れまでゆっくりになったような感覚に包まれます。玄関を開けると、ガラス張りの開放的な室内が広がり、大きな窓の向こうには緑豊かな景色が一面に広がっていました。豊かな大自然を目の前にすると、「今日は何もしない贅沢を楽しもう」と肩の力がすとんと抜けていきました。

愛犬を連れていても家族それぞれが自然に過ごせるのがこの宿の心地よさ

チェックイン後、主人と娘はルンを連れて敷地内のドッグランへ。バドミントンを楽しむ二人の周りを、ルンが元気いっぱい走り回ります。その様子をテラスから眺めながら、私は夕食の準備を始めました。鯛のカルパッチョ、枝豆、アボカドとトマトのサラダ……。地元のスーパーで選んだ食材を少し盛り付けるだけなのに、不思議と特別なごちそうに仕上がります。仕上げに、先ほど購入した房総れもん酒をグラスに注ぎ、夕暮れの風が吹き抜けるデッキで乾杯しました。レモンの爽やかな香りがお刺身や野菜とよく合い、「やっぱり地元のお酒は、地元の食材と一緒に味わうのが一番だね」と実感します。レストランで食べる料理とは違い、自分たちで選んだ食材を囲む時間には、「旅先で暮らしている」ような心地よさがありました。思わず主人と「老後はこんな場所で暮らすのもいいね」という話になったほどです。鳥の声で目覚め、時間を気にせず自然に囲まれて静かに過ごし、ときどき海へ出かけ、夕方にはデッキでのんびりくつろぐ——そんな未来を少しだけ想像できたことが、この旅の中でも特に印象に残りました。

食後は湯船にゆっくり浸かって旅の疲れを癒やし、家族それぞれが思い思いの時間を過ごします。派手なイベントは何もありませんが、この静けさこそが、この宿で過ごす一番の贅沢なのだと感じました。

翌朝は少し早起きし、主人が淹れてくれたコーヒーを味わいながら一日をゆっくりと始めます。朝の澄んだ空気の中で飲む一杯は格別で、宿でいただいたプリンを朝食代わりに、鳥のさえずりをBGMにゆっくり過ごす時間には、普段の旅とは違う豊かさがありました。

目的のない旅で出会った温かな人たちとお土産

崖観音のふもとにある「おだんご 長田屋」の焼き団子でひと休み

無印良品のせいろを購入し、新鮮な地元野菜も手に入れました

無農薬・無化学肥料のハーブ農園「naeme farmers stand」では、ハーブ畑の中で鶏やヤギがのんびり過ごす姿に癒やさました

買い物中のおばあさんが「ここは昔は山だったけど、道の駅が出来て今は便利になったのよ」と声をかけてくれました

チェックアウト後は館山方面へ足を延ばし、崖観音へ。断崖に建つお堂と地層の迫力に圧倒されたあとは、みんなみの里やハーブ農園「naeme farmers stand」、道の駅 たけゆらの里・おおたきへ立ち寄りました。野菜やお菓子、お酒を選びながら、旅の余韻を少しずつ持ち帰るような時間に。買い物中に声をかけてくれた地元の方の「気をつけて帰ってね」という言葉も、房総の温かさとして心に残りました。

おわりに

旅の楽しみは、美しい景色だけではなく、その土地の暮らしを少し持ち帰れることなのかもしれません。観光名所を巡る旅も楽しいけれど、その土地の人と出会い、自然の中で家族と愛犬とゆっくり過ごす時間は、何ものにも代えがたいものです。「BON-MAL TREE」を拠点に過ごした二日間は“暮らすように旅する”心地よさを実感した、素晴らしい体験でした。

 旅色編集部

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記事企画・監修: 旅色編集部

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