体験レポート

2026/09/14
【那須・板室温泉】呼吸を取り戻す1泊2日。「SPA WAYAKUーSOU 和薬草」で自律神経を整えるリトリート体験
綴りびとのリリです。友人を誘って「湯治温泉リトリート宿 板室別邸 SPA WAYAKU−SOU」(以下、SPA和薬草)へ行ってきました。ここは、自然豊かな環境の中で心と身体に向き合い、さまざまな療法を通して自律神経を整えることを目指す“湯治リトリート宿”です。今回は「自律神経を整える」プランを1泊2日で体験。森の光や音に耳を澄ませながら過ごすうち、姿勢や呼吸、発汗など、いつもとは少し違う身体の変化を感じる滞在となりました。
木漏れ日の先へ。森の中で始まるリトリート
東京から車でおよそ3時間。「SPA和薬草」は日光国立公園内の自然豊かな場所にあり、那須塩原駅からは無料の送迎バスもあります。少しずつ車が森の中へ入っていくにつれ、最近訪れたフィンランドの森の風景を思い出しました。どことなく似ていると感じたのは、木々の間を通り抜ける光のせいでしょうか。木立の道に差し込む、美しい木漏れ日。これから始まる滞在への期待が高まります。チェックイン時に、今の身体の状態について問診票に記入します。私が気になっていたのは下半身のむくみや首、肩の凝り。そのあとは体調や悩みに合わせて、お茶やお灸を提案してくれます。
部屋で一息つき、館内着に着替えて敷地内を散策。ウッドチップが敷き詰められた道を進むと、木々の向こうにダム湖が見えてきました。「呼吸場」と名付けられた場所で深呼吸をしながら、カヌーなどのアクティビティを楽しむ人々を眺めます。客室へ戻り、ウッドデッキに置かれたチェアに身体を預けます。風を感じながら過ごしているうちに、いつの間にかウトウト。耳を澄ませると、さっきまで聞こえていたミンミンゼミの声が、いつの間にかヒグラシに変わっていました。時計を見なくても、森が時間の移ろいを知らせてくれます。
食べて、温めて、ほどいていく。身体をいたわる夜
温泉は内湯と露天風呂を合わせて3カ所あります。無色透明のやわらかなお湯にゆっくりと浸かり、身体を温めます。友人からは「洗顔したあとに顔がつっぱらない」という声も。夕食は「食事で自律神経を整える」をテーマにした「薬膳旬菜しゃぶ膳」で食養生。旨味がよく染みた煮物に、クコの実や棗などが入ったしゃぶしゃぶ。薬膳の食材を取り入れながらも、出汁がおいしく、食べやすいです。身体を整えるための食事なのに、我慢して食べる感じがないのがうれしいところ。
食後は離れの一室で瞑想療法を体験します。誘導する声に耳を傾けながら、何も考えずに過ごす時間。ほんの数分でも、終わったあとは頭の中が少しすっきりしたように感じました。続いて外へ出て、焚火療法へ。ゆらめく炎を、ただぼんやりと眺めます。何かをするわけでもなく、炎の動きを目で追う時間。見上げると、頭上には満天の星が広がっていました。その後は、鍼灸師資格を持ち、体の状態に合わせて施術を行う整道家による30分の手技療法です。チェックイン時の問診をもとに、それぞれの身体に合わせて施術してもらいます。私は特に気になっていた下半身のむくみを中心にお願いしました。迷いのない力強い施術が心地よく、終わったあとは驚くほどすっきり。身体が軽くなったように感じます。
施術後は水分をしっかり摂ること、お風呂に入るとだるさを感じることがあるかもしれない、とアドバイスを受けました。夕方に入った内湯は、この時間になるとハーブや薬草を加えた薬湯に変わっています。昼間は無色透明だったお湯が、緑がかった色に。じっくり浸かっていると、身体の芯まで温まっていくようです。温泉から上がると、言われていたとおり、脚に少しだるさを感じました。
部屋へ戻ってからは、問診をもとに選ばれたブレンド茶と、セルフで行うお灸も試します。私に用意されたのは、ハトムギをベースに黒豆や杜仲茶を合わせたブレンド茶。温かいお茶を飲みながら、むくみによいとされるツボにお灸を置き、じんわり温まるのを待ちます。食後の施術やお茶の効果か、就寝後にふと目が覚めると、驚くほど寝汗をかいていました。身体の中で何かが変化しているような、不思議な感覚でした。
朝霧と鳥の声。呼吸から始まる一日
翌朝はすっきりと目覚め、しっかりとお腹が空いていました。朝食の前に、早朝がおすすめだという森林浴療法へ。朝の空気は清々しく、朝霧に包まれたダム湖は幻想的。昨日はボートが水を漕ぐ音に紛れていた湧水の音が、今朝は辺りに響いています。少し離れたところからは、ダムに水が落ちる音、鳥のさえずり、川のせせらぎ、木々を揺らす風の音……。自然の音に身を委ねながら、静かに呼吸を整えます。
森林浴のあとは露天風呂へ。朝霧のかかったダム湖を眺めながら、ゆっくりとお湯に浸かりました。朝6時を過ぎるころ、ジーッというアブラゼミの鳴き声が聞こえ始めます。やがてミンミンゼミ、ツクツクボウシと、少しずつ声の種類が増えていきました。昨日の夕方にはミンミンゼミからヒグラシへ。今朝は、時間が進むにつれて聞こえる声が増えていく。時計を見なくても、自然の音が時間の経過を知らせてくれているようです。朝食の前には、離れで朝ヨガ療法を体験しました。身体をゆっくりと伸ばし、大地を足裏全体で踏み締めます。なかでも印象に残ったのは、横隔膜をほぐして呼吸を深める動き。普段から自分の呼吸が浅いことは自覚しています。それでも、改めて呼吸そのものに意識を向けながら身体を動かすと、いつもより深く息が入っていくように感じました。
「整う」を、身体の変化から感じる

朝食には、お腹にやさしい薬膳養生粥をいただきます。普段、お粥を食べることはほとんどないので新鮮です。生姜の風味が効いた味噌汁も、じんわりと身体に染みわたります。食べながら、気づいたことがありました。
姿勢がいい。
意識して背筋を伸ばしているわけではないのに、自然と身体が起きています。しかも、その姿勢がつらくありません。いつもなら数分もキープできないであろう姿勢が、食事の間ずっと自然に保たれていました。普段から自分の身体の状態を意識しているからこそ、いつもとの違いはよくわかります。そういえば、呼吸もいつもより深い気がする。朝ヨガで聞いた「横隔膜をほぐす」という言葉が、ここで自分の身体の感覚とつながりました。一泊二日で、自律神経がどう変わったのかを測ることはできません。けれど、朝食の席で自然と姿勢が整っていること。いつもより呼吸が深く感じられること。施術のあとから、さらっとした汗をよくかいていたこと。いつもの自分を知っているからこそわかる、ほんの少しの違いがありました。“整う”とは、何か劇的な変化が起こることではないのかもしれません。
おわりに
この一泊二日の間で、自分の身体に小さな変化がいくつもありました。それを“整った”とひと言で表すより、その一つひとつを自分の身体で感じられたことが、この旅で得たものだったように思います。忙しさから少し距離を置き、心と身体をゆっくり休ませたいとき。「SPA和楽草」を旅の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
SPA WAYAKUーSOU 和薬草
- 住所
- 栃木県那須塩原市板室841-14
- アクセス
- 電車:JR各線 那須塩原駅から車で約30分※那須塩原駅から無料送迎あり
車:東北自動車道 黒磯板室ICから約22分 - 公式HP
- https://spa-wayaku-sou.jp/
- TEL
- 0287-69-0666 「旅色」を見たとお伝えください。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修: 旅色編集部
ライター:リリ
Copyright MAPPLE, Inc.
Copyright indepth, Inc.
※掲載情報は取材時のものであり、変更が生じている場合がございます。詳細は各施設にご確認下さい。
近くにある人気のスポットをピックアップ!
















