体験レポート

【那須・板室温泉】呼吸を取り戻す1泊2日。「SPA WAYAKUーSOU 和薬草」で自律神経を整えるリトリート体験
リリ(綴りびと)リリ(綴りびと)

栃木県:板室温泉

友達 / 40代 / 訪れた時期:7月

2026/09/14

【那須・板室温泉】呼吸を取り戻す1泊2日。「SPA WAYAKUーSOU 和薬草」で自律神経を整えるリトリート体験

綴りびとのリリです。友人を誘って「湯治温泉リトリート宿 板室別邸 SPA WAYAKU−SOU」(以下、SPA和薬草)へ行ってきました。ここは、自然豊かな環境の中で心と身体に向き合い、さまざまな療法を通して自律神経を整えることを目指す“湯治リトリート宿”です。今回は「自律神経を整える」プランを1泊2日で体験。森の光や音に耳を澄ませながら過ごすうち、姿勢や呼吸、発汗など、いつもとは少し違う身体の変化を感じる滞在となりました。

木漏れ日の先へ。森の中で始まるリトリート

那須の中でも磁場が強いとされている板室に佇む一軒宿

チェックインのほか、食事にも利用されるラウンジには自由に飲めるブレンド茶葉が並ぶ

東京から車でおよそ3時間。「SPA和薬草」は日光国立公園内の自然豊かな場所にあり、那須塩原駅からは無料の送迎バスもあります。少しずつ車が森の中へ入っていくにつれ、最近訪れたフィンランドの森の風景を思い出しました。どことなく似ていると感じたのは、木々の間を通り抜ける光のせいでしょうか。木立の道に差し込む、美しい木漏れ日。これから始まる滞在への期待が高まります。チェックイン時に、今の身体の状態について問診票に記入します。私が気になっていたのは下半身のむくみや首、肩の凝り。そのあとは体調や悩みに合わせて、お茶やお灸を提案してくれます。

森林浴療法では「呼吸場」で深呼吸を

板室ダム湖で水のアクティビティを楽しむ人達を眺めて

客室は木々の緑を間近に感じる素朴で落ち着いた空間

ウッドデッキのチェア

部屋で一息つき、館内着に着替えて敷地内を散策。ウッドチップが敷き詰められた道を進むと、木々の向こうにダム湖が見えてきました。「呼吸場」と名付けられた場所で深呼吸をしながら、カヌーなどのアクティビティを楽しむ人々を眺めます。客室へ戻り、ウッドデッキに置かれたチェアに身体を預けます。風を感じながら過ごしているうちに、いつの間にかウトウト。耳を澄ませると、さっきまで聞こえていたミンミンゼミの声が、いつの間にかヒグラシに変わっていました。時計を見なくても、森が時間の移ろいを知らせてくれます。

食べて、温めて、ほどいていく。身体をいたわる夜

※画像は旅色参照

期待できる効能が記載された小鉢

薬膳しゃぶしゃぶ膳

ご飯茶碗を自分で選べるサービスも

温泉は内湯と露天風呂を合わせて3カ所あります。無色透明のやわらかなお湯にゆっくりと浸かり、身体を温めます。友人からは「洗顔したあとに顔がつっぱらない」という声も。夕食は「食事で自律神経を整える」をテーマにした「薬膳旬菜しゃぶ膳」で食養生。旨味がよく染みた煮物に、クコの実や棗などが入ったしゃぶしゃぶ。薬膳の食材を取り入れながらも、出汁がおいしく、食べやすいです。身体を整えるための食事なのに、我慢して食べる感じがないのがうれしいところ。

焚き火療法では炎をぼんやりと眺めてリラックス

問診に合わせた選茶療法

ツボの説明を見ながらセルフお灸療法

食後は離れの一室で瞑想療法を体験します。誘導する声に耳を傾けながら、何も考えずに過ごす時間。ほんの数分でも、終わったあとは頭の中が少しすっきりしたように感じました。続いて外へ出て、焚火療法へ。ゆらめく炎を、ただぼんやりと眺めます。何かをするわけでもなく、炎の動きを目で追う時間。見上げると、頭上には満天の星が広がっていました。その後は、鍼灸師資格を持ち、体の状態に合わせて施術を行う整道家による30分の手技療法です。チェックイン時の問診をもとに、それぞれの身体に合わせて施術してもらいます。私は特に気になっていた下半身のむくみを中心にお願いしました。迷いのない力強い施術が心地よく、終わったあとは驚くほどすっきり。身体が軽くなったように感じます。

施術後は水分をしっかり摂ること、お風呂に入るとだるさを感じることがあるかもしれない、とアドバイスを受けました。夕方に入った内湯は、この時間になるとハーブや薬草を加えた薬湯に変わっています。昼間は無色透明だったお湯が、緑がかった色に。じっくり浸かっていると、身体の芯まで温まっていくようです。温泉から上がると、言われていたとおり、脚に少しだるさを感じました。

部屋へ戻ってからは、問診をもとに選ばれたブレンド茶と、セルフで行うお灸も試します。私に用意されたのは、ハトムギをベースに黒豆や杜仲茶を合わせたブレンド茶。温かいお茶を飲みながら、むくみによいとされるツボにお灸を置き、じんわり温まるのを待ちます。食後の施術やお茶の効果か、就寝後にふと目が覚めると、驚くほど寝汗をかいていました。身体の中で何かが変化しているような、不思議な感覚でした。

朝霧と鳥の声。呼吸から始まる一日

昼とは違う幻想的な雰囲気

朝の森林浴療法

緑に囲まれた露天風呂では、顎まで浸かった後、外気を感じながらみぞおちまで浸かるのがおすすめだそう

翌朝はすっきりと目覚め、しっかりとお腹が空いていました。朝食の前に、早朝がおすすめだという森林浴療法へ。朝の空気は清々しく、朝霧に包まれたダム湖は幻想的。昨日はボートが水を漕ぐ音に紛れていた湧水の音が、今朝は辺りに響いています。少し離れたところからは、ダムに水が落ちる音、鳥のさえずり、川のせせらぎ、木々を揺らす風の音……。自然の音に身を委ねながら、静かに呼吸を整えます。

森林浴のあとは露天風呂へ。朝霧のかかったダム湖を眺めながら、ゆっくりとお湯に浸かりました。朝6時を過ぎるころ、ジーッというアブラゼミの鳴き声が聞こえ始めます。やがてミンミンゼミ、ツクツクボウシと、少しずつ声の種類が増えていきました。昨日の夕方にはミンミンゼミからヒグラシへ。今朝は、時間が進むにつれて聞こえる声が増えていく。時計を見なくても、自然の音が時間の経過を知らせてくれているようです。朝食の前には、離れで朝ヨガ療法を体験しました。身体をゆっくりと伸ばし、大地を足裏全体で踏み締めます。なかでも印象に残ったのは、横隔膜をほぐして呼吸を深める動き。普段から自分の呼吸が浅いことは自覚しています。それでも、改めて呼吸そのものに意識を向けながら身体を動かすと、いつもより深く息が入っていくように感じました。

「整う」を、身体の変化から感じる

朝食には、お腹にやさしい薬膳養生粥をいただきます。普段、お粥を食べることはほとんどないので新鮮です。生姜の風味が効いた味噌汁も、じんわりと身体に染みわたります。食べながら、気づいたことがありました。

姿勢がいい。

意識して背筋を伸ばしているわけではないのに、自然と身体が起きています。しかも、その姿勢がつらくありません。いつもなら数分もキープできないであろう姿勢が、食事の間ずっと自然に保たれていました。普段から自分の身体の状態を意識しているからこそ、いつもとの違いはよくわかります。そういえば、呼吸もいつもより深い気がする。朝ヨガで聞いた「横隔膜をほぐす」という言葉が、ここで自分の身体の感覚とつながりました。一泊二日で、自律神経がどう変わったのかを測ることはできません。けれど、朝食の席で自然と姿勢が整っていること。いつもより呼吸が深く感じられること。施術のあとから、さらっとした汗をよくかいていたこと。いつもの自分を知っているからこそわかる、ほんの少しの違いがありました。“整う”とは、何か劇的な変化が起こることではないのかもしれません。

おわりに

この一泊二日の間で、自分の身体に小さな変化がいくつもありました。それを“整った”とひと言で表すより、その一つひとつを自分の身体で感じられたことが、この旅で得たものだったように思います。忙しさから少し距離を置き、心と身体をゆっくり休ませたいとき。「SPA和楽草」を旅の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

  • リリ(綴りびと)

    リリ(綴りびと)

    旅の魅力は、五感をフルに使ってその土地を感じられること。自然の中で心と身体をほどいたり、建築やデザインを巡ったり、その土地ならではの体験や暮らしに触れたり。カメラを片手に、旅するように暮らし、暮らすように旅をする。旅で得た感覚を日々の暮らしへ持ち帰ることも、楽しみのひとつ。

    ※旅色綴り(旧旅色LIKES)のコミュニティメンバーです。

    • HP
 旅色編集部

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修: 旅色編集部

掲載情報の一部の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright MAPPLE, Inc.
Copyright indepth, Inc.
※掲載情報は取材時のものであり、変更が生じている場合がございます。詳細は各施設にご確認下さい。

周辺のスポット情報

近くにある人気のスポットをピックアップ!

旅色IDを作ると
お気に入り」することが可能になります

旅色ID作成▸

旅色IDをお持ちの方はこちらログイン▸