Special Interview Misako Renbutsu
Special Interview 蓮佛美沙子
NHK連続テレビ小説『ばけばけ』での好演が記憶に新しい、蓮佛美沙子さん。「普段はインドア派」という蓮佛さんに、気負わずに楽しめる“近場の旅”の感想や普段の旅のスタイルを伺いました。
日常の延長にあるまちだからこそ 「視点を変える」って大事ですね

都心から近く、ショートトリップにぴったりの
千葉市を巡りました。感想を教えてください。

近場でこんなに楽しめるんだ! と新鮮な発見がたくさんありました。私はかなりのインドア派で、たまに出かけようとすると「遠出しなきゃ」と気負ってしまうんですが、日帰りでも1泊でもふらっと行けて、旅行気分もしっかり味わえるのはいいですよね。距離の近さが“旅のハードル”を下げてくれるので、インドア派にはぴったりなまちでした。旅行初心者の方にもよさそうです。

特に印象に残っている場所はどこですか?

千葉ポートパークかな。眺めがよかったり、ビーチで小さい子が遊んでいたり、「ここどこだっけ?」とすごく遠くに来た感覚になりました。周りに高いビルがないことも、それだけで日常や仕事から解放された気分になって、リフレッシュできましたね。自然に囲まれて、風や光を感じられて……。友達とのんびり過ごしたいと思うような場所でした。ひとり旅だったら、海を眺めながらずーっと過ごせると思います(笑)。

美術館にも行きました。

千葉市美術館はすごく楽しくて、テンションが上がりました。美術館の中に、銀行の建物だったという「さや堂ホール」があって、歴史も感じられる場所でした。築100年の建物を、刀の鞘のように新しい建物で覆っていることから「さや堂」というそうなのですが、古いものを大事にしながら新しいものも作っていく、壊してしまうのではなく守りながら新しいものを取り入れるというマインドがかっこいいですし、温故知新という言葉が似合う場所でした。建物の扉など、細部の装飾もすごく素敵。近場だったら展示が変わるたびに見に来るということもできるから、通うのも楽しそうです。

「営業距離世界最長の懸垂型モノレール」として
ギネス登録されている千葉モノレールも見に行きました。

モノレールは懸垂型だからなのか、真下から見上げるとすごく迫力がありました。乗り物を真下から見ることって、なかなかないですよね。視点を変えることは大事なんだなと思いました。モノレールで千葉市動物園にも行けるらしくて、気になっています。

ケーズハーバーのレストランPIER-01では、
名物のハマグリをいただきました。

千葉県産のハマグリ、とても大きくて驚きました。すごくおいしかったです。それにお店の雰囲気も素敵でした。天井が高くて大きな水槽があって、水族館のよう。港に面しているので景色も楽しめますし、プライベートでも来てみたいです。

千葉市は夜も楽しいまちです。
やってみたいことはありますか?

日帰りもできますが、あえて泊まって夜の時間を楽しむのもいいですね。ケーズハーバーから遊覧船が出ていて、ナイトクルーズができると聞いて気になっています。昼間の海もよかったけれど、工場夜景が見られるという夜の海もきれいだろうな。仕事帰りにクルージングしたら癒されそうです。70分で2,500円ってすごくお得。ほかにも、いちご狩りやキャンプなど、自然を感じられる場所に行ってみたいです。気軽にリフレッシュしたいときにちょうどいい場所です。

こんなに癒される場所が東京の近くにあったんだ!

インドア派とのことでしたが、
蓮佛さんが旅に出たくなるのはどんなときですか?

仕事がひと段落したときでしょうか。特に、重たいテーマの作品のときはひと区切りついたことを体に感じさせるために、少し遠いところへ出かけます。最近は、舞台ですごく心の負担が大きい役をやっていたので、心身のバランスをとるために外に出て人と話したいという気持ちになることが多いんです。普段だったら家で過ごしている時間も、出かけたり人と会ったりアクティブに過ごしています。そのときの作品や役柄によって、行きたい場所や過ごし方が変わってきますね。

今までの旅行では
どのように過ごすことが多かったですか?

ひとり旅だったら、海があるまちに泊まってぼーっと海を眺めたり、おいしいごはん屋さんを探して食べに行ったりしました。滞在中は細かく予定を立てるのではなく、行き当たりばったりを楽しむのも旅の醍醐味だと思うので、時間の余白を残して行動しています。あとは友達と沖縄に行って遊んだり、ちょっといいホテルに泊まってお部屋でのんびり過ごしたり。アクティブものんびりも、両方好きです。あまり頻繁に旅行をしないからこそ、いつも新鮮なんですよね。一緒に行く相手や場所によって、何でも楽しみたいタイプです。

旅の上級者のようなスタイルですね。

旅先でやることも、気分で決めることが多いかもしれません。必ずすると決めていることは特にないのですが、個人で経営している地元のお店が好きで、地方に行くときはそういうごはん屋さんを探してふらっと入ることもあります。地元の方がひとりで営んでいるお菓子屋や、地元の野菜を売っているお店とかに、吸い寄せられてしまいます。道の駅も好きです!

地元の方とのコミュニケーションも
楽しんでいるんですね。

そうですね。どこから来たの?と話しかけてもらったり、何気ない短い会話に癒されます。旅のいい思い出になりますし、その場所や人が好きになると、また来たいと思います。

ひとり旅のエピソードを教えてください。

20代の頃にひとりで、2週間ロサンゼルスでホームステイしました。英語の勉強をしたくて、語学学校に通っていたのですが、10年分くらいの行動力を使った気がします(笑)。いろいろとカルチャーショックを受けましたが、例えば車同士がすれ違いざまにぶつかってバックミラーが壊れても、どちらもそのまま走り去ってしまうところを目撃するような衝撃的な思い出もできたりして(笑)。日本と違う価値観やまちの雰囲気が新鮮で、今でも鮮明に思い出せます。

ジャケット79,200円、カーディガン49,500円(アキラナカ|03-6379-4878)、パンツ33,000円(ロク|ロク アオヤマ 03-5413-6615)、バッグ50,600円(マリメッコ|ルック ブティック事業部 03-6439-1647)、その他スタイリスト私物

今一番行ってみたいところはどこですか?

岡山県の島にあるグランピング施設に行ってみたいな。ギリシャのサントリーニ島みたいな場所があるんです。ギリシャは遠いので、岡山で(笑)。鳥取県出身なので、地元から家族で行きたいねと話しています。SNSで、キャンプやアクティブな旅の投稿を見ると、「行きたいな」と思うんですが、そこから“よっこいしょ”と腰を上げるのにものすごく時間がかかるタイプなんです。誰かに誘ってもらえたら、旅したい気持ちは常にあります!

蓮佛美沙子
蓮佛美沙子 Misako Renbutsu
Profile
1991年生まれ、鳥取県出身。2006年、映画『犬神家の一族』(市川崑監督)でデビュー。翌年、『バッテリー』(滝田洋二郎監督)でヒロインを演じ、映画『転校生—さよなら あなた—』(大林宣彦監督)に初主演、キネマ旬報ベスト・テン、高崎映画祭新人女優賞を受賞。以降、映像作品を中心に多彩な役柄を演じる。近年の出演作に、映画『スイート・マイホーム』(齊藤工監督)、『女優は泣かない』(有働佳史監督)、ドラマ『坂の上の赤い屋根』(WOWOW)、『119エマージェンシーコール』(フジ系)、『バニラな毎日』(NHK総合ほか)、『パパと親父のウチご飯』(テレビ朝日系)、『ひらやすみ』『ばけばけ』(ともにNHK総合ほか)、『横浜ネイバーズseason2』(WOWOW)など。