渋谷と横浜を結び、日々たくさんの人が行き交う東急東横線。利便性の高さはもちろんのこと、沿線は独自のカルチャーが息づき、代官山や自由が丘、武蔵小杉などの洗練された人気エリアが続きます。そんな東横線は、2026年で開業100周年。そんな記念すべき年に、沿線から駅近の名店をセレクト。目的地に急ぐだけでは出会えない隠れ家的なビストロや、仕事帰りにふらりと立ち寄れるワインバー、大人のささやかなデートにも似合うダイニング——。「この駅に降りてよかった」と思わせてくれる、とっておきの寄り道スポットをご紹介します。
文/ランズ 表紙写真/Daiki Tateyama
東急東横線は、渋谷と横浜を結ぶ私鉄路線で、1926 年に丸子多摩川(現・多摩川)~神奈川(1950 年廃止)間が開業したのが始まりです。翌 1927 年には渋谷方面、1928 年には横浜方面へと延伸し、現在の路線の原型が整いました。東京と横浜を結ぶ交通の大動脈として発展し、沿線には住宅街や商業地が広がっていきます。特に自由が丘や中目黒などは、個性的なショップやカフェが集まる街として人気を集め、独自のカルチャーを育んできました。2013 年に地上にあった渋谷駅を地下化。さらに、東京メトロ副都心線との相互直通運転が始まり、都心へのアクセスもより便利に。通勤・通学の足としてはもちろん、街歩きやグルメを楽しむ沿線としても、高い人気を誇っています。
東横線の各駅から徒歩圏内で立ち寄れる、雰囲気抜群のお店をご紹介。
仕事帰りの一杯にも、休日のゆったりした食事にも。
今夜はちょっと寄り道しましょう。
代官山の路地に佇むイタリアン「Surryhills」。毎日市場で選ぶ旬の魚介類を使った前菜や、店自慢のパスタなど、素材の持ち味を生かした料理が魅力です。シンプルで繊細な味わいの料理とともに、ワインや日本酒のペアリングが楽しめます。店内は肩肘張らず過ごせる落ち着いた雰囲気で、カウンターやテーブル席のほか、ペット同伴可能な開放的なテラス席も人気。愛犬とのお出かけはもちろん、記念日や会食といった特別な日のディナーにもぴったりです。
住所/東京都渋谷区猿楽町26-2 猿楽F-2F
電話/090-6934-5020
時間/月~金曜日18:00~24:00、土・日・祝日12:00~15:00、17:00~24:00
定休日/不定休
「COM DAIKANYAMA」は、代官山駅から徒歩5分。料理は特別なものでもあり、日常の延長線にもあるべき——そんな考えものもと、気軽に立ち寄れて、自由な雰囲気の中でおいしい食事を楽しめる場として生まれました。日本各地から届く旬の食材を使い、その日の仕入れや季節に合わせて構成するおまかせコースがおすすめ。ひと皿ごとに素材の魅力を丁寧に引き出した料理と豊富な種類のワインのマリアージュを楽しめます。もちろん、アラカルトでの注文もOK。カジュアルな雰囲気の店内には、大きなシェアテーブルを配することで、人や会話が自然に交わる心地よいムードを演出しています。
住所/東京都渋谷区代官山町7-5 Le cube 代官山 1F
電話/03-4400-4213
時間/12:00~15:00(フードLO13:30、ドリンクLO14:30)、17:00~24:00(フードLO22:30、ドリンクLO23:30) ※ランチは予約制
定休日/不定休
代官山の閑静な住宅街に佇む「波波~naminami~」。無機質な空間に季節の枝物が映えるスタイリッシュな店内は、店主自らがデザインしたもので、オープンキッチンのカウンターを中心に、落ち着いた大人の空間が広がっています。料理は無農薬の国産有機野菜や旬の魚介、A4ランクの黒毛和牛など、その時季に状態のよい食材を厳選。調味料にもこだわり、素材本来の味わいを生かしたシンプルかつ丁寧な和食をコースで提供しています。全国各地から取り寄せる日本酒は常時12種ほどが揃い、料理に寄り添うワインもラインナップ。器はフランスで修業した陶芸作家による特注品で、料理の美しさを一層引き立てています。
住所/東京都渋谷区代官山町7-2 EVER 1F
電話/03-6416-0159
時間/18:00~23:00(フードLO21:00、ドリンクLO22:30)
定休日/火曜日
学芸大学駅から徒歩1分、路地裏の建物2階にある洋食居酒屋「学大居酒屋nicome」。見た目・味・コスパの三拍子を追求した創作料理が評判のお店です。豊洲市場直送の鮮魚や旬の食材を使い、洋食をベースに和の要素も取り入れたジャンルレスなメニューを展開。名物のブルスケッタ6種盛や、イクラとチーズのクリームリゾットなど、思わず写真を撮りたくなる“映える”一皿が揃います。店内は打ちっぱなしの壁とタイルのテーブルが印象的なスタイリッシュながら、遊び心あふれる空間。すりおろしフルーツサワーやナチュールワイン、クラフトビールなど約80種のドリンクも揃い、一軒目にも二軒目にも気軽に利用したいお店です。
住所/東京都目黒区鷹番2-19-22 g fiesta V 2F
電話/03-6452-3686
時間/月~金曜日18:00~翌1:00(フードLO24:00、ドリンクLO翌0:30)、土曜日16:00~翌1:00(フードLO24:00、ドリンクLO翌0:30)、日・祝日16:00~24:00(フードLO23:00、ドリンクLO翌23:30)
定休日/不定休
オープンキッチンから立ち上る湯気が、温かく迎えてくれる蒸し料理と土鍋ごはんが自慢の店。「蒸す」と「炊く」を軸にした、潔くも奥深い調理法ゆえに、旬の食材にこだわり、そのよさを存分に引き出した料理が楽しめます。おすすめは、林SPFポークを使った焼売。蒸したてだからこそ味わえるジューシーながらすっきりとした脂があと引く一品です。土鍋ごはんも季節ごとに具材を変えるこだわりよう。ほか、豊洲から届く鮮魚の盛り合わせやおばんざいなど、気の利いた料理が楽しめますが、おいしそうな湯気を眺めながら、厳選されたお酒と共に待つのも至福の時間です。
住所/東京都目黒区自由が丘2-14-20 第7千陽ビル 2F B
電話/03-6421-1119
時間/月~土曜日17:30~23:00(LO22:00)
日・祝日17:00~22:30(LO21:30)
定休日/不定休
新丸子駅から徒歩5分、深い緑色の扉と「9」の数字が目印のイタリアン「9nove」。カウンター9席のみの小さなレストランは、物語の中に紛れ込んだような雰囲気です。このお店のおすすめは、自家製の手打ちパスタ。契約農家から届く新鮮な野菜や、全国の農場・魚市場から仕入れる旬の食材など、こだわりの素材を使い、一皿一皿丁寧に仕立てています。自家製のパンやソースも手間を惜しまず作り上げ、素材本来の味わいを引き出した滋味深いイタリアンを提供。アンティーク家具で統一されたムードある店内、キャンドルの灯りが優しく揺れる落ち着いた空間も魅力です。世界各地から取り寄せたワインとともに、ゆったりとした時間を過ごせます。
住所/神奈川県川崎市中原区新丸子町717 多摩川ロイヤルマンション 106
電話/044-281-6912
時間/17:30~23:00(最終入店21:30、LO22:00)
定休日/水・日曜
![[月刊旅色]2026年5月号](https://tabiiro.brimgs.com/book/monthly/202605/images/common/cover.jpg)



