明治期から和泉の地にて綿業で栄えた久保惣株式会社が地元への記念として、久保家のコレクションと美術館の土地・建物・基金を市に寄贈し、昭和57年に開館。現在では、葛飾北斎や歌川広重などの浮世絵版画、宮本武蔵の水墨画、モネやルノワールといった印象派の作品まで、国宝・重要文化財を含む約13,000点を収蔵する美術館となりました。「これほどの名品が揃っているなんて」と驚く秋元さんは、東洋と西洋の美が静かに響き合う館内をじっくりと巡り、作品に込めた作者の意図に思いをはせます。敷地内には四季折々の花や緑に包まれる庭園、茶室、市民ギャラリーや音楽ホールも併設。展覧会や催しをチェックして、上質なアート時間にぜひ身をゆだねてみては。
和泉市久保惣記念美術館
住所/大阪府和泉市内田町3-6-12
電話/0725-54-0001
会館時間/10:00〜17:00(最終入館16:30)
休館日/月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始、陳列替期間
入館料/常設展:一般500円、高・大学生300円
特別陳列:一般600円、高・大学生400円
特別展:一般1,000円、高・大学生600円
※すべて中学生以下無料
車 約5分
ランチは、ECを中心に展開するファッションブランド「antiqua」が創業の地である和泉に開いたカフェ&ショップで。コンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュな空間が美術鑑賞で満たされた心をさらに刺激してくれます。カフェメニューには、市場にはなかなか出回らない自然栽培米や旬の食材を使った一品や、創作パスタ、デザートなどが揃います。とくに油淋鶏とヤンニョムチキンが評判で、足繁く通う地元ファンもいるほど。食事もショッピングも楽しめる、一度で二度おいしいスポットです。
ANTIQUA TREE CAFE
住所/大阪府和泉市はつが野3-13-4
電話/0725-53-0200
営業時間/9:00〜18:00
定休日/月曜日
※支払いはキャッシュレスのみ
車 約30分
和泉市は古くからガラス細工が発達してきました。その素材となるのがガラス棒。「佐竹ガラス」は1927年の創業以来、工芸用のガラス棒を作り続け、今では日本で唯一の存在に。「いずみガラス」としてガラス棒は国の伝統的工芸品にも指定されています。ガラス棒の製造は見学可能なので、秋元さんも工場へ。約1,000度の熱で飴状に溶かしたガラスを鉄棒に巻き付け、約20メートルのレールに沿わせて人力で引き伸ばします。人力で一定の太さに引き伸ばし、ガラスが固まる寸前でどんどんカットしていく職人技は「すごいの一言です」。見学の後は工場内の工房でガラス玉作りに挑戦。手先が器用な秋元さんは瞬く間にコツを掴み、丸くキレイなガラス玉を次々とつくり上げました。完成したガラス玉の一つをストラップに。「自分でつくったものをお土産にできるのは素敵ですね」。
佐竹ガラス 流工房
住所/大阪府和泉市幸2-11-30
電話/0725-41-0146
営業時間/月〜金曜日9:00〜12:00、13:00〜17:00、土曜日10:00〜12:00、13:00〜15:00、日曜日10:00〜11:30、13:00〜14:30
※月・土・日曜日はガラス棒製造作業なし
体験時間/平日9:30〜、14:00〜、第1〜4土曜日10:00〜、13:00〜、第2〜4日曜日10:00〜、13:00〜
定休日/土・日・祝日(教室のみ土日営業)、夏季、年末年始
ガラス玉体験/体験1時間+徐冷約40分
※要予約
車 約3分
正式名は「信太森神社」、別名「葛葉稲荷神社」。映画やドラマでも知られる陰陽師・安倍晴明の母親である白狐・葛の葉の伝説を今に伝える神社です。御神木の「千枝(ちえ)の楠」は樹齢2,000年以上。幹が根元から二手に分かれて伸びていることから「夫婦楠」とも呼ばれ、良縁や夫婦・家族円満、「ちえ=知恵」にちなみ、学業成就や事業繁栄にも御利益があるとされています。境内には白狐が葛の葉の姿に化ける時に鏡として使ったといわれる「姿見の井戸」や、自身の正体を知られた際に障子に書き残した歌の碑など、伝説にまつわる場所も。ゆかりの地を巡りながら、神社を包む神秘的なエネルギーを感じてみて。
信太森葛葉稲荷神社
住所/大阪府和泉市葛の葉町1-11-47
電話/0725-45-7306
社務所受付時間/9:00〜16:00
定休日/なし
拝観料/無料
車 約8分
弥生時代最大級の環濠集落跡である「池上曽根史跡公園」。1995年の発掘調査では、約2,000年前の建物の柱とされるヒノキの丸太が腐らず出土し、考古学界を驚かせました。このとき共に出土した土器に描かれていた絵を参考に復元されたのが、公園のシンボル・掘立柱建物「いずみの高殿」です。神事に使われていたようで、高さ約11メートル、広さ約80畳のスケールは圧巻。園内には他にも、直径2.3mのクスノキをくりぬいた巨大な「やよいの大井戸」や竪穴建物も復元されています。弥生人の高度な技術や暮らしに想いをはせながら、園内を散策してみては。
池上曽根史跡公園
住所/大阪府和泉市池上町4-14-13
電話/0725-99-8163(和泉市文化遺産活用課)
時間/高殿や井戸のエリアは10:00〜17:00※公園エリアは入園自由
池上曽根弥生情報館の定休日/月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(土日は除く)、年末年始※公園エリアは無休
入園料/無料
車 約3分
2日間の和泉旅のラストは、果物専門店「アオイ農園」に併設されたパフェとクレープのお店でフルーツ三昧。池内良一社長が毎朝市場で目利きした旬の果物を、パフェやクレープ、ジュース、タルトとして提供しています。主役はあくまで果物。生地やクリームも、果物の甘さやみずみずしさを損なわない味わいに仕上げられています。しかも、店頭にも並ぶ高級果物を惜しげもなく使うことがお店のこだわり。パフェは器からはみ出るくらいに盛られ、底までたっぷり入っていて、なんともぜいたく。果物のおいしさを再発見でき、旅の思い出にも彩りを添えてくれます。季節ごとに果物の種類は変わりますが、果物の組み合わせ次第で常時100種類近くのメニューをラインナップ。スイーツで味わった果物を、店頭で購入することもできます。
パフェとクレープのお店ぶどうの木
住所/大阪府和泉市葛の葉町3-3-11
電話/0725-41-6955
営業時間/10:00〜20:00
定休日/年中無休※12月31日〜1月5日は短縮営業
・1日目/サスペンダーパンツ27,500円(D.M.G/SUSU PRESS)、その他スタイリスト私物
・2日目/バッグ9,900円(ne Quittez pas/パサンド バイ ヌキテパ)、その他スタイリスト私物
![[月刊旅色]2026年10月号](https://tabiiro.brimgs.com/book/monthly/202610/images/common/cover.jpg)


