白川郷 観光ガイド|飛騨高山・下呂温泉・名古屋を巡る中部モデルコース

2026/09/07

白川郷 観光ガイド|飛騨高山・下呂温泉・名古屋を巡る中部モデルコース

台湾から日本を何度も訪れていても、白川郷や飛騨高山には「まだ訪れたことがない」という方も多いのではないでしょうか。今回は、中部エリアの中でも、歴史ある名古屋と、雪国・飛騨高山を特集します。ご当地グルメや名古屋からのモデルコースもチェックしてみてください。併せて中部地方とFDAで結ぶ“火の国”といわれる熊本についてもご紹介します。日本ならではの景色や歴史を、ゆっくりと楽しんでみませんか。

山里が育んだ、飛騨の風景と味|旅の全体像

日本の代表的な観光名所というと、富士山や京都の寺院などをイメージするかもしれません。しかし今回は、台湾からの訪日観光客から支持を集める白川郷と周辺の「飛騨高山」に着目。白川郷の合掌造りや飛騨高山の町並みは、昔ながらの日本の風景を感じられるエリアです。飛騨牛などのご当地グルメを味わったり、下呂温泉で日ごろの疲れを癒やしたりと、旅行ならではの楽しみも揃っています。

さらに、小牧空港(県営名古屋空港)や中部国際空港を移動の拠点にすることで、名古屋周辺の名所を巡るプランに幅を広げられます。白川郷・飛騨高山を満喫するだけでなく、名古屋城や犬山城など日本の歴史的建造物にも触れてみるのはいかがでしょう。台湾で人気の日本のゲームに登場する天下人、織田信長や徳川家康の痕跡を辿れますよ。

なお、この記事で紹介するのは、岐阜県の「飛騨編」です。もうひとつ、知る人ぞ知る日本の観光エリアである熊本県を満喫する「熊本編」もチェックしてみてください。両方の魅力を知ることで、より満足度の高いプランになるかもしれません。

白川郷|世界遺産に息づく、合掌造りの里

では、各エリアの見どころや注目ポイントを見ていきましょう。
白川郷は、岐阜県の北西部にある山里です。美しい茅葺き屋根の「合掌造り」の家々が集落群を成し、日本の原風景ともいえる光景を目の当たりにできます。1995(平成7)年にユネスコの世界文化遺産として登録されました。

荻町集落・展望台/四季の風景(雪のライトアップ)

合掌造りの家屋は、白川村の荻町地区に集まっています。特徴的な急な角度の茅葺き屋根は、積雪が多く雪質が重い白川の自然条件に適した構造。豪雪地帯の白川村で生き抜くために、先人たちが知恵をしぼり、合掌造りの建築様式が誕生しました。なお、屋根の形状が手を合わせた形に似ていることから「合掌造り」と呼ばれています。

集落全体を一望したい方は「荻町城跡展望台」に登ってみてください。田園風景と茅葺き屋根が織り成す絶景が見渡せます。春は桜、夏は新緑、秋は紅葉と、季節ごとに違った魅力に感動すること間違いありません。

特に注目したいのは、一面の雪に覆われる冬の景色。幻想的で息をのむような美しさは、多くの人を魅了します。また、毎年1月中旬から2月上旬にライトアップイベントが行われます。
2027(令和9)年は、1月11日・17日・24日・31日に開催が決定しました。雪に包まれた合掌造りが温かい光に照らされる光景は、旅のハイライトになるでしょう。
なお、ライトアップイベントへの参加は、完全予約制です。見学を希望する際は、事前に条件や申し込み方法を確認しておきましょう。また、天候によって開催状況が異なる場合があります。

滞在の目安時間

白川郷の散策には、2時間ほどかかるでしょう。荻町集落を巡り、国指定重要文化財の「和田家」や寺院の「明善寺」などを見学するコースが一般的です。荻町城跡展望台に登ったり、食事をとったりする場合は、3~4時間とみておきましょう。集落内には古民家やカフェが点在しているので、休憩をはさみながら、半日ほどかけてゆっくりと見学するのもいいかもしれません。
秋の一斉放水や冬のライトアップなど、イベント時は混雑が予想されるため、余裕を持った計画を立ててみてください。

白川郷へのアクセス|名古屋・高山からの行き方

名古屋と高山から、白川郷へのアクセスルートやかかる時間の目安をまとめました。

名古屋から

熊本空港からFDAで愛知県へ到着したあと、白川郷を目指すには直通の高速バスを利用するのが便利です。
小牧空港(県営名古屋空港)に到着した場合は、空港から名古屋駅行きのバスに乗車してください。所要時間は、約35分です。中部国際空港へ到着した場合は、名古屋鉄道の利用が便利です。特急「ミュースカイ」に乗車すれば、30分ほどで名鉄名古屋駅に到着します。

名古屋駅に到着したら「旧名鉄百貨店メンズ館」の3階にある「名鉄バスセンター」へ移動しましょう。名鉄バスセンターから白川郷行きの高速バスは、朝8時~9時台をメインに出発しています。白川郷には、およそ2時間45分で到着します。
冬のライトアップの時期には、名古屋駅発のバスツアーに参加してみるのもひとつの手。いずれのタイミングでも、高速バスは予約をしておくと安心です。

高山から

高山の観光を楽しんだあとに白川郷へ移動する際は、JR高山駅の近くにある「高山濃飛バスセンター」からバスに乗ります。およそ30分おきに白川郷行きのバスが発車しているため、利用しやすいでしょう。ただし、一部の便が予約制なので、事前に確認しておいてください。
高山から白川郷へのバス移動の時間は、約50分。なお、白川郷周辺の渋滞状況や積雪量によっては、発着時間が大幅に遅れることがあります。旅程に支障が出ないよう、ゆとりのあるプランにしておきましょう。

飛騨牛|山里が育てた、とろけるブランド牛

白川郷がある飛騨エリアには、訪れたら味わっておきたいご当地グルメが多数あります。代表的な「飛騨牛」や「高山ラーメン」を中心にチェックしておきましょう。

飛騨牛の味わい・食べ方

岐阜県の広大な大地ときれいな水や空気の中で育つ飛騨牛。黒毛和牛の中でも、品質が良くなければ飛騨牛に認定されません。きめ細やかでとろけるような肉質で、口の中に入れると芳醇な香りと脂身の旨味が広がります。
現地の飲食店では、ステーキや焼き肉のほか、しゃぶしゃぶ、ひつまぶし、カレーなどさまざまなメニューで提供されています。飛騨高山エリアの郷土料理「朴葉味噌焼き」に飛騨牛を乗せているお店も。手軽に味わいたいときは、肉寿司や肉まんがおすすめです。
部位や調理法によって味わいが異なるので、好みに合う飛騨牛メニューを見つけてみてください。

  • 丸明 高山店

    岐阜県|高山市

    飛騨牛を心ゆくまで味わう

    JR線高山駅より徒歩約5分の「丸明 高山店」は、飛騨牛精肉店直営のレストランで、厳選された上質な肉を、焼肉やしゃぶしゃぶ、すき焼きなど多彩な料理でリーズナブルに味わえる。なかでもおすすめは、サーロイン、リブロース、上カルビが入った「特選飛騨牛焼肉大皿」で、新鮮な野菜がたっぷり添えられているのも嬉しい。落ち着いた雰囲気の店内は、広々と清潔感のある空間で、40名まで収容できる個室の用意も。ゆったりと飛騨牛に舌鼓を打つ贅沢な時間を、家族での食事や女子会など、さまざまなシーンで楽しみたい。

    住所:岐阜県高山市天満町6-8

    アクセス:電車:JR高山本線高山駅より徒歩約5分、車:中部縦貫自動車道高山ICより約14分

    営業時間:11:00~21:00(LO20:30)※ランチタイムは11:00~14:00、季節により変動有り

  • 御食事処 坂口屋

    岐阜県|高山市

    飛騨高山市の街中で伝統とご当地グルメを満喫

    岐阜県飛騨高山市に佇む築100年以上の町家造りで明治40年代創業の伝統の風格が漂う食事処。炙った飛騨牛の握りをエビせんべいの上に乗せた「飛騨牛にぎり寿司」は、4代目店主が発案したという。江戸時代にタイムスリップしたかのような空間でいただくのも良し、古い街並みを散策しながら味わうのも良し。また飛騨牛が堪能できる上級ランクのステーキをはじめ各種丼物、「飛騨牛カレーライス」や「飛騨牛肉そば」、朴葉の上に自家製麹味噌を乗せて焼く岐阜県の郷土料理も揃う。由緒ある「坂口屋」で飛騨高山の味を満喫しよう。

    住所:岐阜県高山市上三之町90

    アクセス:電車:JR高山本線高山駅より徒歩約12分

    営業時間:11:00~15:00(LO14:30)※飛騨牛握り寿司販売は10:30~17:00、売切れ次第終了

高山ラーメンなど(牛以外の楽しみ)

白川郷や高山エリアでは、飛騨牛のほかにも多彩なご当地グルメを堪能できます。
代表格である高山ラーメンは、和風ダシベースのあっさりとした醤油スープと細ちぢれ麺が特徴。店舗によって、飛騨豚のチャーシューがトッピングされていたり、つけ麺があったりと、さまざまな楽しみ方ができますよ。どこか懐かしい味わいに、世代を問わず親しまれている定番の一品です。

また、散策中の食べ歩きには「五平餅」や「みたらし団子」がぴったり。香ばしい醤油や甘辛いタレの香りが食欲をそそります。
栗とあんこが詰まった郷土菓子「栗よせ」も人気のグルメです。栗が収穫できる9~1月の限定商品なので、秋に飛騨高山を訪れる際は見逃さずにチェックしてみてくださいね。

岐阜のご当地グルメや飛騨牛が味わえるお店をチェック!

飛騨高山|江戸情緒が残る、古い町並み

飛騨高山に足を運んだら、人気の観光スポット「古い町並み」の散策は外せません。

さんまち通り

上三之町周辺エリアは、かつて城下町や商人町として栄えていました。現在も、江戸時代から続く町家や酒屋などの古い建物がずらりと並んでいます。国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されており、まるで昔の日本へタイムスリップしたような気分を味わえるでしょう。

古い町並みが続く通りは「さんまち通り」とも呼ばれ、飲食店・酒屋・お土産屋などが多数あります。飛騨牛の串焼きをはじめとする食べ歩きグルメが充実しているので、美味しいものを片手に散策できますよ。
「古い町並みを優雅に回りたい」「穴場スポットに行ってみたい」という場合は、人力車に乗ってみるのもいいかもしれません。さんまち通りを知り尽くした車夫が、イチオシの見どころを案内してくれます。

高山からのアクセス・巡り方

さんまち通りは、JR高山駅から徒歩で約15分の場所に位置します。駅から散歩しながら向かってみましょう。
高山を巡る際は、さんまち通りと一緒に、「飛騨高山まちの博物館」や「高山陣屋」などを半日かけて散策するのが王道。午前中に到着したら、毎朝開催されている「宮川朝市」や「高山陣屋前朝市」にも立ち寄ってみてください。

さんまち通り周辺を満喫したあと、お昼過ぎからバスで白川郷へ向かう計画も組めます。限られた旅行の時間を無駄にしない観光ルートを作れるでしょう。

下呂温泉|日本三名泉の、なめらかな湯

白川郷の合掌造りの集落も、高山のさんまち通りも、散策しながら観光するのが一般的です。たくさん歩いた足の疲れを癒やすには、下呂温泉での休憩・宿泊がおすすめ。
岐阜県の中央辺りに位置する下呂温泉は、兵庫県の有馬温泉や群馬県の草津温泉と並ぶ「日本三名泉」のひとつです。飛騨川沿いに広がる温泉街には、落ち着いた和の風情が漂います。

最大の特徴は、アルカリ性単純温泉の泉質。なめらかな肌ざわりへと導いてくれることから「美人の湯」として親しまれています。ほかにも、神経症や疲労回復などの効能も期待できるとされています。

さまざまな旅館の温泉を楽しみたい場合は、1枚で3軒のお風呂に入れる「湯めぐり手形」を購入するのはいかがでしょうか。タオルと巾着袋付きなので、旅行の記念にもなりますよ。
ただし、湯めぐり手形での入浴は各旅館で時間が区切られているので、下呂温泉旅館協同組合の公式サイトでスケジュールを確認してから利用しましょう。
また、温泉街には無料の足湯も点在しているので、気軽に立ち寄ってみてください。

天下人ゆかりの城|名古屋城と、国宝犬山城

名古屋を起点に飛騨高山方面を訪れる際は、同時に名古屋観光をしてみませんか。天下人ゆかりの城を巡ってみましょう。

名古屋城(金鯱・天下人ゆかり)

天下人が築いた、金鯱が輝く尾張の名城

関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康が、1610(慶長15)年に築城を開始した名古屋城。天守閣の頂上に輝く金の鯱(しゃちほこ)は徳川家の力を示すために飾られ、現在も名古屋のシンボルとして定着しています。
ほかにも、城内には豪華絢爛な装飾が施された「本丸御殿」や、日本最大級の面積を誇る「名勝二之丸庭園」など、見どころが盛りだくさん。
正門・東門エリアには「金シャチ横丁」があり、郷土料理や地酒など名古屋の食文化にも触れられます。

国宝犬山城(現存最古級の天守)

木曽川を望む、現存最古級の天守

1537(天文6)年に織田信長の叔父・信康によって建てられた、犬山城。その後、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康と深い関わりを持った、天下人ゆかりの城です。木曽川の南岸に面し、背後に断崖絶壁があることから、後堅固(うしろけんご)の城と評されています。
見どころは、天守。現存する最古級の天守で、内部の「武具の間」や「破風の間」といった歴史的な構造を見学しながら登れます。天守の最上階の回廊から、木曽川や城下町の絶景を眺めてみてください。

白川郷・高山からのアクセス

白川郷や高山から各城までは直通でアクセスできないので、一度名古屋駅まで向かうのが良いでしょう。白川郷からは高速バス、高山からは電車または高速バスが利用できます。白川郷・高山と名古屋駅間の移動時間は、いずれの手段でも約2時間30~45分です。

名古屋駅から名古屋城へは、観光ルートバス「メーグル」を使うと便利です。犬山城へは、名鉄名古屋駅から名鉄犬山線で最寄りの犬山駅まで移動できます。

中部モデルコース|白川郷・高山・下呂・名古屋を巡る

今回は、2泊3日を想定した白川郷・高山・下呂・名古屋を周遊するコースの一例を紹介します。

【1日目】
朝、小牧空港(県営名古屋空港)からバスで名古屋駅に移動し、そのまま名古屋城に向かいます。金シャチ横丁で名古屋グルメを楽しみながら、名古屋城周辺を散策。その後、犬山城まで足を延ばし、名古屋駅周辺に宿泊します。

【2日目】
名鉄バスセンターから朝早い時間の高速バスに乗り、高山まで移動。午前中は朝市や食べ歩きグルメ、古い町並みをじっくり散策します。午後からバスに乗って白川郷に向かい、合掌造りの集落を見学。夕方に一度高山まで戻り、高山からバスで下呂温泉へ行き、宿泊します。

【3日目】
下呂温泉で朝風呂や温泉街の散策を満喫し、昼食に飛騨牛ランチを味わいます。午後、下呂駅から特急「ひだ」に乗車し、名古屋駅に移動。「久遠寺」や「ものづくり文化の道」など、名古屋駅周辺のスポットを観光したあと、バスで空港へ向かいます。

ほかにも、おすすめの旅行プランを下記のコラムで紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

FDAで熊本へ|約80分、もうひとつの日本へ

飛騨高山や名古屋の観光を楽しんだ後は、小牧空港(県営名古屋空港)や中部国際空港からFDAを利用して熊本へ足を延ばしてみませんか? 中部エリアとは異なる文化や景観を楽しむことができます。
名古屋・熊本間のフライト時間は、およそ80分。帰路は足取りが重くなりがちですが、時間をかけすぎずスムーズに移動できるのが魅力です。
フライトの詳しい運航ダイヤや運賃などは、FDA公式サイトで確認してみてください。

FDAで熊本と飛騨・中部エリアを楽しみたい方はこちらの記事も!

中部のお土産|持ち帰れる定番と、知っておきたい注意

せっかくの旅行を思い出として残すには、お土産を買っておくに越したことはありません。最後に、飛騨高山や名古屋で旅行客に選ばれているお土産を紹介します。

定番のお土産|さるぼぼ・ういろう

飛騨高山の伝統的な人形の「さるぼぼ」。飛騨地方の方言で「猿の赤ちゃん」を意味するお守りです。健康や良縁、家庭円満などの願いが込められています。一般的なキーホルダータイプをはじめ、さるぼぼがモチーフの靴下やタオルといった商品があり、選ぶのが楽しいでしょう。

名古屋の名物菓子「ういろう」は、米粉に砂糖を混ぜて作る和菓子です。まるでお餅のような食感と上品な甘さが特徴で、王道のしろ(砂糖味)のほかにも、抹茶・栗・ゆずなど種類が豊富にあります。個包装タイプがあるので、ご家族や友人へ配るお土産にぴったりでしょう。

肉製品は持ち帰れません|飛騨牛の注意

飛騨牛は絶品ですが、台湾に持ち帰ることはできません
台湾では2025(令和7)年10月にアフリカ豚熱(ASF)が発生し、入国旅客の手荷物検査が強化されました。
牛や豚、鶏などの肉製品は、真空パックや加熱加工品であっても原則持ち込み禁止です。飛騨牛は現地で味わいましょう。なお、肉製品を含まないお菓子や雑貨ならお土産にできます。

愛知県のお取り寄せ一覧をチェック

岐阜県のお取り寄せ一覧をチェック

飛騨と熊本、FDAでふたつの日本を巡る旅へ

雪景色が美しい白川郷の合掌造りや、古い町並みが残る高山のさんまち通りなど、満足度の高いスポットが目白押しの飛騨高山エリア。下呂温泉や歴史ある名古屋城、犬山城も魅力です。日常を忘れてリフレッシュできる特別な時間を過ごせるでしょう。

今回の旅行のあとは、熊本で阿蘇の大自然を楽しめるプランも立てられます。FDAの直行便を使えば、移動時間も短縮可能。次の日本旅行の目的地に飛騨と熊本を加えてみてはいかがでしょうか。

旅色編集部 なかしま

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修:旅色編集部 なかしま

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