冬限定の津軽鉄道「ストーブ列車」で青森県津軽地方へゆく

青森県

2024.01.20

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冬限定の津軽鉄道「ストーブ列車」で青森県津軽地方へゆく

静岡県在住、愛読書は時刻表。暇さえあればリュックひとつで旅に出かける旅色LIKESライター・なおが訪ねたのは日本最北の私鉄・青森県の津軽鉄道。雪に閉ざされた津軽地方の寒い冬こそ乗ってもらいたい名物「ストーブ列車」に乗車しました。今回は魅力をみなさんにお伝えしたいと思います。

目次

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日本最北の私鉄を訪ねて津軽・五所川原へ

懐かしさを感じるストーブ鉄道

津軽鉄道沿線の見どころをご案内

終着駅・津軽中里駅で機関車の付け替えを見学

おわりに

日本最北の私鉄を訪ねて津軽・五所川原へ

こんにちは、旅色LIKESライター・鉄道担当なおです。今回、わたしは青森県の津軽地方、五所川原市にやってきました。取材したのは12月上旬でしたが意外にも雪がまったくありません。

五所川原市は青森市、弘前市とともにねぷた(ねぶた)祭りが行われる町。毎年夏には、高さ20メートルを超える立佞武多(たちねぷた)が町中を練り歩き活気に沸きます。駅から5分ほどのところにある立佞武多の館で常設展示されているので見に行きましたが、その迫力に圧倒されました。ぜひ祭りの時期にも訪ねてみたいです。

◆立佞武多の館
住所:青森県五所川原市大町506-10
電話:0173-38-3232
営業時間:9:00~17:00
休館日:1月1日(営業する場合あり)
入館料:一般 650円、高校生 500円、小・中学生 300円
アクセス:JR五所川原駅・津軽鉄道津軽五所川原駅から徒歩約5分

「立佞武多の館」公式HP

懐かしさを感じるストーブ鉄道

ご紹介する津軽鉄道はJR五所川原駅に隣接する津軽五所川原駅から出発します。当駅から津軽中里駅まで20.7キロメートルを走るローカル私鉄です。北海道には「道南いさりび鉄道」という第三セクター路線がありますが、純粋な民営鉄道では津軽鉄道が日本で最も北を走る鉄道となります。

昭和にタイムスリップしたような懐かしさ。

ストーブも昔ながら。

津軽五所川原駅の待合室は、ローカル私鉄ならではの懐かしい雰囲気。雪がないとはいえ北国の冬は風が冷たい……駅舎内のストーブで暖を取ります。津軽鉄道の名物は車内に石炭ストーブがある「ストーブ列車」。開業した1930年の冬から走り続け、毎年12月~翌年3月の運行期間中は、多くの観光客が訪れます。津軽の冬の風物詩です。

切符は懐かしい硬券。

切符は懐かしい硬券。

ストーブ列車に乗車するためには、乗車券+500円の追加料金が必要です。切符は回収されず旅の記念として持ち帰ることができます。

ホームに降りると年季の入った機関車が乗客を待っています。開業以来90年以上走り続けるストーブ列車。この車両は4代目です。

車両内は年季が入った木製のボックスシート。時代を駆け抜けた様をひしひしと感じます。

そしてこちらがストーブ列車名物「石炭ストーブ」。50年あまり生きてきた私も初めての経験です。

石炭は車内を巡回している車掌がくべていきます。蒸気機関車ならともかく客車内でこの光景が見られるのはとても珍しいです。

車内販売が人気。

車内販売が人気。

車内販売ではお酒やおつまみなどを販売。多くの乗客が買い求めていますが、ストーブ列車ならではの商品が飛ぶように売れています。

1枚800円。うまいんだなぁ、これが。

車内にスルメのいい香りが広がります。

「お客さんは勝手に焼かないでくださいね~。軍手してても熱いんですよ~」。

スルメはアテンダントが割いて渡してくれます。酒のアテに最高です。

それがスルメ! ストーブの上で焼いて食べるのがたまらなくおいしいのです。順番にアテンダントに焼いてもらえます。やけどするので間違っても自分で焼かないようにしましょう。当然酒などほかのものを温めるのも禁止です。

津軽鉄道沿線の見どころをご案内

それでは津軽鉄道の沿線をご案内しましょう。今年は暖冬ということもあって津軽地方も全く雪がありません。この時期、シベリアから越冬のために渡ってくる白鳥の姿が至る所で見られます。東北の冬を代表する情景です。

また、春には満開の桜が咲き誇る芦野(あしの)公園では駅に「赤い屋根の喫茶店 駅舎」があり、ストーブ列車の発着の際にはマスターが手を振ってお見送りをしていただけます。

◆赤い屋根の喫茶店 駅舎
住所:青森県五所川原市金木芦野84-171
電話:0173-52-3398
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日

「赤い屋根の喫茶店 駅舎」公式HP

沿線最大の観光地・太宰治を育てた地「金木(かなぎ)」

沿線で最も大きい金木駅で下車しました。五所川原市金木地区は、小説家の太宰治が中学入学まで過ごした町として有名です。

輪っかのようなものが「タブレット」。

輪っかのようなものが「タブレット」。

金木駅は津軽鉄道内で唯一対向車との行き違いができる駅です。ここですれ違う列車同士が「タブレット」とよばれる通行証の受け渡しを行います。これがないと列車は先に進むことができません。かつては多くのローカル線で見られましたが、現在は鉄道の通行許可システムも進化してこのようなアナログな方法を使う鉄道会社は減っています。この光景がみられるのは貴重です。ほかにも津軽鉄道では棒状の「スタフ」という通行証も使っています。

津軽の地にあっては桁違いの豪邸だった津島邸。

津軽の地にあっては桁違いの豪邸だった津島邸。

金木に来た誰もが訪ねるのが「斜陽館(しゃようかん)」。元衆議院議員で地元の大地主であった太宰治(本名:津島修治)の父が建てた家であり、青森中学に入学するまでの間生活をしていました。現在は、太宰治記念館になっています。

大勢が集まる四間続きの和室。

金木銀行も営まれていました。

重要な商談が行われていたとされる応接間。家具は当時のもの。

太宰の母の部屋であり、子どもの遊び場でもありました。襖の漢詩に「斜陽」の文字があります。

太宰治は東京に出たあと本家との関係を悪くし、晩年まで帰ることを許されませんでした。それでも心のどこかに故郷・津軽があり、過ごした日々を忘れてはいなかったといいます。太宰治の著書『思ひ出』や『津軽』に故郷への思いを垣間見ることができます。

◆太宰治記念館「斜陽館」
住所:青森県五所川原市金木町朝日山412-1
電話:0173-53-2020
営業時間:9:00~17:00(最終入館 16:30)
休館日:12月29日
入館料:一般 600円、高・大学生 400円、小・中学生 250円 ※団体料金あり
アクセス:津軽鉄道金木駅から徒歩約7分

太宰治記念館「斜陽館」公式HP

地元の高校生が授業で作った商品が並びます。

現在朝の食卓で絶賛活躍中です!

「斜陽館」の向かいには農産物などの地元の産品を販売する「金木観光物産館 産直メロス」があります。野菜や地ビールなどが売られるなか、地元五所川原農林高校の生徒が実習で作ったジャムやコメなどを売るコーナーもありました。地域密着のいい試み。ここだけでしか買えないとなるとつい手が伸びてしまいますよね。

◆金木観光物産館 産直メロス
住所:青森県五所川原市金木町朝日山195番地2
電話:0173-54-1155
営業時間:9:00~18:00
アクセス:津軽鉄道金木駅から徒歩約7分

「金木観光物産館 産直メロス」公式HP

終着駅・津軽中里駅で機関車の付け替えを見学

何とも味のある駅名標。

ストーブ列車は津軽五所川原駅を出てから45分ほどで終点の津軽中里駅に到着しました。日本最北の私鉄駅です。

北の果ての駅ですが、中泊町(なかどまりまち)の主要駅で駅の中には食堂もあり充実していました。外は北風が強くなってきていて寒く、温かいものが食べられるのはうれしいです。

付け替えの様子が間近で見られるポイントまで行ってみました。

付け替えの様子が間近で見られるポイントまで行ってみました。

わたしたちを乗せた列車を引っ張ってきた機関車は、反対方向に進むために一旦駅の南側に移動。ここで「付け替え」の作業が行われます。

少し離れた場所から、

機関車の外で車掌が安全確認をしながら、

わたしたちの目の前を走り去っていきました!

貴重な光景。

機関車も貨物列車でしか見なくなった昨今、昔ながらの機関車の付け替え作業を間近で見ることができるのもローカル鉄道旅の魅力です。

おわりに

付け替えは無事完了。次の乗客を乗せて津軽五所川原駅へと戻っていきます。

今年は暖冬で雪の全くない中でのストーブ列車の旅となりました。1~2月には津軽は一面銀世界となり、雪の中を逞しく走るストーブ列車の姿を見ることができることでしょう。冬だからこそ楽しめるストーブ列車の旅を体験しにぜひ津軽鉄道に乗車してみてください。

◆津軽鉄道
走行区間:津軽五所川原駅~津軽中里駅(約20.7キロメートル)

◆ストーブ列車
運行期間:毎年12月1日~3月31日
運行本数:1日3往復 ※12月は平日2往復
料金:乗車券のほかに500円
※詳細は津軽鉄道公式ホームページで。

「津軽鉄道株式会社」公式HP

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#鉄道旅 #青森県 #ストーブ列車 #冬限定 #太宰治

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