沖縄唯一の鉄道・ゆいレールで行く那覇観光|駅から歩ける名所を徹底紹介
花粉症で毎年目薬を買いますが、使い切ったことがありません。旅色LIKESライターの鉄道旅担当・なおです。今回は南国、沖縄にやってきました。沖縄本島を走る唯一の鉄道「ゆいレール」に乗って、那覇市の観光地をめぐりました。レンタカーメインになりがちな沖縄旅行ですが、鉄道でも行ける観光地をご紹介します。
目次
那覇空港と直結してアクセスも楽な「ゆいレール」
ゆいレールは、2003年に那覇空港駅と首里駅との間で開業し、2019年てだこ浦西駅まで延伸しました。2026年現在、沖縄県で唯一の鉄道です。那覇空港に直結するうえ、県庁前、美栄橋、牧志、首里などの市街地や観光地を経由して走っています。市民とっても観光客にとっても非常に重要なアクセス手段です。今回は多くの駅で下車するので、1000円の1日乗車券を利用します。ゆいレールの1日乗車券は買った時刻から24時間使えるので、11:11に買った私の場合だと翌日の11:11まで使えるお得なきっぷです。
日本最南端の駅、赤嶺駅
那覇空港駅を出てさっそく次の駅、「赤嶺駅」で下車します。ゆいレールは日本最西端と最南端、2つの駅を有しており、赤嶺駅は日本最南端の駅です。石碑も建っていますので、到達記念に記念写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
旭橋駅から沖縄そばを食べつつ琉球八社のひとつ、波上宮へ
ゆいレールが那覇市の都心部に入ってきたところで「旭橋駅」で下車。西岸の海の方に向かって歩きます。
時間はお昼前。ちょうどお腹がすいてきたところに沖縄そば屋がありました。ゴーヤチャンプルーやてびちなど沖縄名物はたくさんありますが、麺好きなわたしにとって沖縄そばは欠かせません。エコノミーな値段で豚バラ肉を煮込んだ三枚肉をトッピングした沖縄そばをいただけるのがうれしいです。
◆天妃そば
住所:沖縄県那覇市久米1-14-3 座安アパート1F
電話番号:098-866-3086
営業時間:11:00~18:00
定休日:木曜日
アクセス:ゆいレール旭橋駅から徒歩約8分
旭橋駅からまっすぐ歩くと18分ほどで到着するのが、波上宮(なみのうえぐう)。沖縄の中でも琉球王朝から特別の扱いを受けた神社「琉球八社」のひとつです。いつからあるのかは不明ですが15世紀にはあったと考えられています。沖縄の人はここで海神の国の神々に豊漁と海の安全を願ってきました。拝殿はいかにもといった琉球赤瓦の乗った沖縄らしいデザイン。祀られているのは伊弉冉尊(いざなみのみこと)など本土でも多く見られる祭神ですが、社殿は本土のものとは一線を画しています。波上宮のすぐ先には那覇市唯一の海水浴場、波の上ビーチがあります。沖縄ってどこでも泳げると思っていたのですがちょっと意外でした。目の前に道路が走る都会の中の海水浴場ですが、それでも海は澄んで青く、さすが沖縄だと感じます。
牧志駅から壺屋やちむん通りをてくてく歩く
牧志公設市場などがあり観光客も多く集まる牧志駅。ここから歩いてやってきたのは「壺屋やちむん通り」。やちむんとは、「焼き物」を意味する沖縄独特の陶器で、厚みのある形状と鮮やかな絵付けが特徴です。皿やカップのほかにもシーサーや沖縄でよく見られる魔除け、「石敢當」のミニチュアなんかも作られています。戦争で多くの地域が戦禍に見舞われたなか、このエリアは被害が比較的少なかったため、戦後早くに復興し焼き物の生産が再開されました。やちむん通りは復興の象徴的存在となるとともに戦前の沖縄の姿も垣間見ることができるエリアです。通りの東端、新垣家住宅東(あがり)ヌ窯は1974年まで器を焼き続けてきました。現在は復元したものですが、実際に使用することができ、いつかまたここで生産を再開したいと考えているそうです。
首里駅から再建に向けて工事が進む、沖縄のシンボル首里城と首里金城町石畳へ
ゆいレールに乗って、次に下車したのは「首里駅」。多くの観光客がここで下車します。目的地はかつてここにあった琉球王国の城(グスク)の城址、首里城公園です。首里駅は公園の入り口からは反対側にあって、上の毛(うぃーのもー)公園経由で15分ほどかかります。本州の城とはまた趣の異なる石垣の周りを歩きながら公園の入り口に向かうのは楽しいですが、階段もあるので歩くのに自信のない方はバスをお勧めします。首里城正殿は2019年10月31日に火災により焼失し、現在再建中です。工事現場は仮囲いの合間から見ることができ、ベンガラ色が眩しい建物の再建が着々と進んでいる様子が確認できます。2026年秋の完成が楽しみです。正殿奥には展望台があって、正殿を裏から眺めることができるほか、首里の街並みを望むこともできます。ゆいレールの走る姿も見ることができますので、王朝時代は那覇の港まで望むことができた場所で鉄道写真を撮ってみるのも楽しいかもしれません。
◆首里城公園
住所:沖縄県那覇市首里金城町1-2
電話番号:098-886-2020
開場時間:時期、エリアによって異なる
入場料(有料エリア):大人400円、高校生300円、小・中学生160円
定休日:年中無休
アクセス:ゆいレール首里駅下車徒歩約15分。または首里駅から路線バスに乗車して首里城前バス停にて下車徒歩約1分
首里城の南、首里金城(しゅりきんじょう)町には首里城に続く石畳の道が残されています。16世紀に首里から那覇港や沖縄本島南部へ通じる主要道路として造られた「真珠道(まだまみち)」、海外からの外敵に備えるためにつくられた軍用路の一部です。首里城から離れて坂道を降りていくと琉球石灰岩を組み合わせた乱れ敷きの石畳が姿を現しました。慣れていないと転げ落ちそうなくらい急な坂道の箇所もあります。脇道を進むと樹齢200年以上の大アカギの木がありました。かつては首里城にも古い大アカギがあったそうですが、戦争によってすべて焼失してしまったそう。ここに残る大アカギは悲惨な戦争を乗り越えてきた貴重な木々なのです。
おわりに
ゆいレールでめぐる那覇の旅、いかがだったでしょうか。「てだこ浦西駅」から再び「牧志駅」に戻り、第一牧志公設市場付近の居酒屋で友人と食事をしました。平和通り周辺は写真のような狭い路地に居酒屋がびっしり! 冬でも外に席が置かれていて開放的な気分でお酒を楽しむことができます。生まれて初めてハブ酒も飲むなど、沖縄ナイトを満喫できました。
ゆいレールの終点、てだこ浦西駅。「てだこ」は「太陽の子」の意味。
レンタカーを使わなくても鉄道で多くの観光名所を巡ることができます。市街地周辺をちょっと乗るだけでも、首里城公園などの観光地巡りにも乗って便利なモノレール。
「ウチナー来たら、ゆいレールんかい ないびらんしぇー!」
(沖縄に来たらゆいレールにぜひ乗ってください。景色の美しさがお迎えしますよ!)










