芸術に触れるおとなの日帰り箱根旅! 憧れのオリエント急行で優雅なひとときを

神奈川県

2024.06.28

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芸術に触れるおとなの日帰り箱根旅! 憧れのオリエント急行で優雅なひとときを

日帰りで気軽に非日常体験をしてリフレッシュしたい! 右脳を活性化させて感性を養いたい! そんな欲望を叶えるべく、同僚たちとの女子旅に選んだ行き先は人気の観光地・箱根。2つの美術館に「オリエント急行」と、緑深い箱根の自然が溶け込むアートを巡る。

目次

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芸術に触れる一日、始まりは「彫刻の森美術館」から

「箱根ラリック美術館」でアートと美食を堪能

「オリエント急行」で優雅なティータイム

おわりに

芸術に触れる一日、始まりは「彫刻の森美術館」から

ガブリエル・ロアール作『幸せをよぶシンフォニー彫刻』はステンドグラスが美しい

ガブリエル・ロアール作『幸せをよぶシンフォニー彫刻』はステンドグラスが美しい

子どものころによくCM(正確には天気予報の背景だったような)で目にしていた「彫刻の森美術館」は、意外にも初訪問。私の頭の中では、ずっとCMソングのピアノのメロディが流れていた。緑豊かな自然に囲まれ、屋外展示を中心としたユニークな美術館。開放的な雰囲気に魅了された。

中でも『幸せをよぶシンフォニー彫刻』のステンドグラスは、圧巻の写真映えスポットだ。高さ18mの幻想的な塔の上からは、美術館と箱根の山々が見渡せる……らしいのだが、私は塔の上には辿り着けなかった。なぜなら、私は筋金入りの高所恐怖症で、ストリップ階段(蹴込板が無い階段)が大嫌い。登る途中で同僚にかけられた一言で下を見てしまった瞬間から脚がすくみ、中腹で引き返すという失態。こんな塔さえまともに登れないとは……とショックを受けた。

1984年に開館された「ピカソ館」(館内は撮影禁止)

1984年に開館された「ピカソ館」(館内は撮影禁止)

体験型作品を中心とした芝生の休憩エリア「ポケっと。」にあるアーティスト・松原成夫の作品『宇宙的色彩空間』

体験型作品を中心とした芝生の休憩エリア「ポケっと。」にあるアーティスト・松原成夫の作品『宇宙的色彩空間』

造形作家・堀内紀子と建築家・手塚貴晴+手塚由比によるコラボレーションから生まれた『ネットの森』

造形作家・堀内紀子と建築家・手塚貴晴+手塚由比によるコラボレーションから生まれた『ネットの森』

妊娠した友人の姿を見て思いついたといわれる巨大な女性像シリーズ「ナナ」の一つ『ニキ・ド・サン・ファール』

妊娠した友人の姿を見て思いついたといわれる巨大な女性像シリーズ「ナナ」の一つ『ニキ・ド・サン・ファール』

館内で特に印象深かったのは「ピカソ館」。画家・パブロ・ピカソの陶器作品を中心に、絵画や版画などが多数展示されている。彼の陶器に見られる遊び心と想像力に感銘を受けた。館内にはピカソの作品だけではなく、『幸せをよぶシンフォニー彫刻』と同じ作者・ガブリエル・ロアールの『青いステンドグラス』という作品もある。こちらもとても美しかった。

おいしいコーヒーを片手に美しい庭園を眺める癒しの時間

おいしいコーヒーを片手に美しい庭園を眺める癒しの時間

この日は平日で、園内は外国人観光客だらけ。聞こえてくる言語はほぼ外国語だった。特に解放感のあるミュージアムカフェで大好きなillyのコーヒーを飲みながら休憩していたときは、屋外型美術館の非日常感も加わって、なんだか外国にいるような気分に。彫刻の森美術館は、ただ作品を鑑賞するだけでなく、自然の中でアートを体験する場所。心が豊かになり、新たなエネルギーを得たような気持ちになった。

「箱根ラリック美術館」でアートと美食を堪能

メインディッシュに選んだチキン

メインディッシュに選んだチキン

サラダやデリは地場産の素材をふんだんに使っている

サラダやデリは地場産の素材をふんだんに使っている

スイーツビュッフェに並ぶボンボンショコラはラリックのガラス工芸の煌めきを宿したかのよう

スイーツビュッフェに並ぶボンボンショコラはラリックのガラス工芸の煌めきを宿したかのよう

カラフルなスイーツビュッフェにテンションアップ

カラフルなスイーツビュッフェにテンションアップ

お腹がいっぱいでもつい何度も往復してしまう

お腹がいっぱいでもつい何度も往復してしまう

次に訪れたのは「箱根ラリック美術館」。まずは美術館併設の「レストラン・エモア」でランチタイム。肉や魚のメインを選べるセミビュッフェスタイルの「メイン&ビュッフェセット」をいただいた。箱根西麓野菜が中心の前菜やサラダ、ラリック家に伝わるレシピから着想を得たメインディッシュと、ラリック作品のガラスの煌めき、色彩感をモチーフにした「ジュエリースイーツビュッフェ」が楽しめる。特にアートのように美しいボンボンショコラは絶品で”味わうアート“という言葉がぴったり。

旧朝香宮邸のシャンデリア。ラリック美術館は原則撮影禁止。これによく似たモチーフの作品も展示されていた

旧朝香宮邸のシャンデリア。ラリック美術館は原則撮影禁止。これによく似たモチーフの作品も展示されていた

ランチの後は美術館でアート鑑賞。ルネ・ラリックの幻想的な世界に没入した。ルネ・ラリックはアール・ヌーヴォーとアール・デコの両方の時代に活躍した、宝飾・ガラス工芸家。その作品は日本の伝統工芸の繊細さや構図の真新しさに影響を受けたと言われている。私が彼の作品を知ったのは、一年ほど前に訪れた旧朝香宮邸(東京都庭園美術館)を彩った作品がきっかけだ。アール・デコ様式の名建築である旧朝香宮邸は、内装にフランスの芸術家たちが関わっており、ラリックもその一人だった。

箱根ラリック美術館では、所蔵する1500点の作品の中から常時約230点の作品を展示している。ブローチ、ジュエリー、香水瓶、シャンデリアから室内装飾に至るまで、眩い作品の数々は目の保養、心の栄養になった。

「オリエント急行」で優雅なティータイム

光が注ぐプラットホームのような展示スペースで乗客気分に

光が注ぐプラットホームのような展示スペースで乗客気分に

乗車券とともに

乗車券とともに

切符を切ってもらいワクワク

切符を切ってもらいワクワク

アートを鑑賞した後は、この日最も楽しみにしていた「オリエント急行」でのティータイム。美術館の敷地内にあり、ラリックが空間装飾を手がけた1929年製のこの車両は、パリとフランス南部を結ぶ「コートダジュール特急」として2001年まで実際に使用されていたもの。自然光が降り注ぐ駅舎のような空間に移設されている。車両に一歩足を踏み入れたときの高揚感は格別だった。重厚な木のパネルと豪華な装飾が施された内装が迎えてくれ、心が躍る。

150枚以上のガラスパネルが室内に張り巡らされている

150枚以上のガラスパネルが室内に張り巡らされている

ブドウと男女のレリーフが施されたパネルは豊かな実りを象徴しているそう

ブドウと男女のレリーフが施されたパネルは豊かな実りを象徴しているそう

重厚感ある木部とラリックの空間装飾に圧倒される

重厚感ある木部とラリックの空間装飾に圧倒される

煌びやかな空間で過ごすティータイムは格別

煌びやかな空間で過ごすティータイムは格別

歴史を感じさせる空間でのティータイムは、日常の喧騒を忘れさせてくれる特別なひととき。今も色褪せることのない、豪華で洗練された空間に圧倒される。床や椅子の張り地は当時のまま使用されており、椅子を押すと中に詰まった藁がキュッキュッと音を立てていた。

華やかな苺のムース

華やかな苺のムース

おいしいスイーツとお茶で

おいしいスイーツとお茶で

優雅なひととき

優雅なひととき

安らぎに満ちた極上のティータイム

安らぎに満ちた極上のティータイム

この日に満喫したのは、華やかな「苺のムース」とブレンドハーブティーのセット。車窓から眺める美しい自然と、ラリックが手がけた150枚以上のガラスパネルや照明など、豪華な内装が優雅な気持ちにさせてくれる特別な体験だった。

おわりに

箱根ラリック美術館

箱根の自然を眺めつつ、ラリックが手がけた豪華なヨーロッパの装飾文化に浸る豊かな時間。日々の喧騒を忘れ、自然に囲まれながら五感を解き放つひとときは、疲れた脳を休めるのに最高の休日となった。周辺にはほかにも魅力的な美術館がたくさんある。箱根で芸術に触れる一日、おすすめだ。

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#箱根 #カフェ #神奈川県 #夏のおすすめ

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フォトエッセイ リリ

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東京都在住の会社員。カメラを片手に街歩きをしたりカフェ巡りをすることが趣味です。大好きな建築やアートなどを中心に、旅先で得た気づきや体験を感じたままに独自の感性で綴ります。

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