憧れの北の街で食いだおれ【青森県八戸市】

青森県

2024.12.27

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憧れの北の街で食いだおれ【青森県八戸市】

東京より北へ行ってみたい。山口出身、神奈川在住で、旅行は山口の実家への帰省がほとんどの私は、そんな思いを抱き続けていた。そこで、10日間の東北旅行へ行く娘に無理矢理便乗。途中参加で青森県八戸市へ。おいしいものには目がない母娘は、北の街で出逢った方々に教えてもらった故郷の味を堪能した。

目次

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ここはどこだ

みろく横丁へ繰り出す

八戸のおいしいものを求めて「八食センター」へ

くいだおれミッション完了

ここはどこだ

JR八戸線本八戸駅へ到着。本州最北の青森県にやってきた。私の旅でも北限だ。日はとっぷり暮れているが、街の灯が見えない。田舎の駅に降りたった雰囲気だ。繁華街近くの駅をイメージしていたのだか、なんだか違うぞ。徒歩約10分のホテルを予約しているのだが、この駅で間違いないのかと不安が襲う。GoogleMapに導かれ薄暗い道歩いて行くと、道沿いになにやらたくさんの吹き出しが。「中心街まであと1,000歩。こっち」と励ましてくれている。ふきだしは、「八戸のうわさ」という、まちの人たちの自慢、悩み、嬉しかったことがかかれているのだそう。もう少し歩いていると、やっと繁華街の灯が見えてきた。ああ、良かった。

みろく横丁へ繰り出す

ちょうちんの灯に誘われて、いざ入門。

ちょうちんの灯に誘われて、いざ入門。

ホテルに荷物を置いたら速攻で、八戸市の中心街に位置する「みろく横丁」へ。入り口の門をくぐると、全長80mの狭い通りの左右に26もの屋台が立ち並んでいる。赤いポストが懐かしいレトロな感を盛り上げる。もともと港町の八戸市で、漁が終わった海の男達が楽しむ場所としてできた場所なのだそう。市内には、みろく横丁を含め8つの横丁があるが、初心者はみろく横丁が良いとのネットの情報に従う。

一軒目に突入。

コップ酒でテンションが上がる。

寒い日には「せんべい汁」がしみるなぁ。

「どんこのなめろう」、ゴチになりました。

さあ、どこへ入ろう。たくさんの屋台の中から選ぶのは、初心者には難しい。ウロウロしながら、明るい雰囲気のお店のドアをエイヤァと開ける。お店の広さはどこも1坪ほど。常連さんらしき人が手招きをして「初めて来たの? ここに座りなよ」とお世話してくれた。まずはコップ酒。これで屋台感が盛り上がる。料理も500円から1000円程度で手軽に注文できる。他のお客さんとの会話を楽しみながら、八戸郷土料理の「せんべい汁」をいただく。各家庭の味があるらしいが、こちらでは醤油ベースの透明スープにごぼうの風味が効いてさっぱり系。スープで柔らかくなったせんべいのモチモチ感がたまらない。寒い日に食べると、体が温まる。常連さんのオススメは「どんこ」。釣り好きの私の父がおいしくないからと、いつもリリースしていた魚だ。なめろうにすると、淡白な白身と味噌のベストマッチで日本酒にあう。地元の方のおすすめにはずれなし。八戸に初めて来たら寒いだろうからと、カイロを頂いて一軒目を後にした。

見よ。このきれいな脂と分厚さ

これがバームクーヘン串揚だ

せっかくだから、もう一軒。ちょいとオシャレな串揚げ屋さんへ。屋台の楽しみ方にも慣れてきて、女子旅2人組や地元のお兄さんとカウンターで会話を楽しむ。本日のおすすめは、今朝仕入れたばかりの大間の生本鮪。え。毎年、初競で高値で取引されている鮪ではないか。それも地元の青森で食べられるなんて、とテンションが上がる。飲食店仲間で一尾買って、のりにのった脂と格闘しながら捌いたそう。めったに手に入らないらしい。大トロ、中トロ、赤身の一皿を注文。口の中でとろけていく。一皿2000円という地元ならではの価格。この価格でこの味は二度と味わえないと、かみしめながら最高の逸品をいただきました。最後は、気になっていたメニューのバームクーヘン。これは何ですかと聞くと、「うちは串揚げ屋ですよ。」と、バームクーヘンの串揚げが出てきた。このデザートで今夜は終了。明日のために胃袋はあけておこう。

八戸のおいしいものを求めて「八食センター」へ

翌朝の気温は0度。小雪が舞っているぞ。普通ならお家に引きこもるのだが、旅行中はウキウキする。ばっちり厚着をして、昨夜いただいたカイロを背中に貼って、ホテルを後にする。今日の目的地は、八戸のおいしいものが集まる「八食センター」。みろく横丁の向かいにある六日町(むいかまち)バス停から直通のバスが出ていて、運賃は200円。バスに20分ほど揺られていると、黄色い大きな建物が見えてきた。ここだ。築地場外市場をイメージしていたのだが、巨大ショッピングモールに築地が入っている感じ。そうか、雪国だから、どんな天気でも楽しめるようになっているのだと、納得。1980(昭和55)年に八戸港近くで鮮魚を小売りしていた業者が集まり始めたのが起源だそう。

ハリセンボン発見

とにかく広いぞ

魚介類の種類が豊富でワクワクする

一歩中に入ると、そこはおいしいものパラダイス。全長約170メートルの広々としたモールに約60店舗が並んでいる。水揚げされたばかりの新鮮な魚介類! さすが港町。釣り好きの父が山口県に面した日本海でつりあげた釣果を食べて育った。だが、あんこうやタラなど見たことがない。東北の珍味といわれるホヤ。これはなに。南北に長い日本列島では地域によって魚介の種類が違うのだ。ほかにも青果、精肉、お菓子、お酒、総菜、なんでもある。興味深々でフロアを歩き回る。

たくさんの魚介から選ぶのは大変。

ホッケとほたて、おいしすぎる。

あおもり倉石牛がファイヤー

こんなにも新鮮な魚介を食べないでどうする、と館内にある「七厘村」へ。館内で売られている食材を自分で自由に買って七輪で焼いて食べることができるという、おいしいもの好きにはたまらない場所。すぐ満席になるとの情報を聞き、慌てて先に席を確保してから買い出しに出かける。さあ、何を買おう。迷ったあげく、ホッケ、エビ、ホタテなどの魚介セットを購入。せいべい汁と白ご飯も注文して、準備完了。網に魚介をのせると、炭火の炎で焼かれじりじりと脂が落ちてくる。脂ののったホッケは居酒屋で食べるのより何倍もおいしいぞ。新鮮はホタテは焼くと甘みが増す。八戸の味を満喫していると、向かいに座ったお兄さんたちが和牛を焼いているではないか。その手があったか。速攻で売り場に戻り、あおもり倉石牛を購入。はじめて聞く名前だ。網にのせた瞬間にファイヤー。脂がのって柔らかい。白ご飯がいくらでも食べられそう。と思ったが、さすがにお腹がパンパン。せんべい汁を飲み干して七厘村を後にした。

ローカルフードの「青豆しとぎ」。

地元で人気のパン屋「マルシャン」。レジ奥で焼き上げている。

鮮魚は持ち帰れないが、乾物で八戸の味をお家でも。

最後に別腹デザートに果敢に挑戦。パン、青森のりんごを使ったアップルパイ、老舗店の和菓子まで。お腹いっぱいのはずなのに、目移りする。その中でトキメキを感じたのが「豆しとぎ」。店員さんが「昔からある保存食ですよ。青大豆、餅粉、砂糖だけでできてるんです。」と教えてくれた。素朴な味だ。腹持ちもしそう。東北はずんだなど、青大豆を大切に食べるんだな。ローカルフードに出会えて満足。お土産には八戸限定、にぼしだしを購入。料理に使ってみると、煮干しの風味がシャキッと効いてすまし汁にすると最高。八戸の余韻を味わってます。

くいだおれミッション完了

交通系ICカードも利用可能。

国宝に指定された「合掌土偶」のレプリカ。

お腹も心も大満足で、八戸駅へ向かう。八食センターから八戸駅までバスで約10分。100円のシャトルバスが運行している。北の味を満喫した、楽しい母娘旅行だった。八戸駅の構内に鎮座する土偶をみて、東北には多くの古墳があることを知る。歴史好きの母が「今度は東北古墳巡りをしようよ」と声をかけるも、「ひとりで行けば」と娘。ここで二人は別れ、母は中尊寺金色堂を目指し平泉へ。娘は友人に会いに山形へ向かった。憧れの北の地は、やっぱりおもしろかった。

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#体験レポート #青森県 #八戸 #お酒旅 #グルメ旅

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ふみこ

山口県出身。神奈川県在住。 平日は会社員。週末は全国通訳案内士(英語)。史子の名前のとおり歴史好き。交流が旅の醍醐味と、出会った方とおしゃべりを楽しむ。料理好きで、地元のお茶、塩、味噌はマストバイ。自宅で旅の余韻を楽しんでいます。

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