北陸の冬の味覚・カニを「大江戸温泉物語Premium 山下家」で味わい尽くす

石川県

2026.01.24

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北陸の冬の味覚・カニを「大江戸温泉物語Premium 山下家」で味わい尽くす

12月、旅色LIKESライター・ふみこは、石川県加賀温泉にある「大江戸温泉物語Premium 山下家」を訪れた。北陸の冬の味覚・カニを茹で、コロッケ、鍋など様々な形で堪能しつくすことができる「大江戸 カニづくしバイキング」が2025年11月1日から開催されているのだ。バイキングでおなかいっぱいになった旅の様子をご紹介します。

目次

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目指すは初上陸の北陸

しっとり落ち着く老舗旅館に到着

冬の空気に包まれて山代温泉を歩いてみる

迫力満点のカニづくしバイキングへ

カニの山へ、いざ出陣

澄んだ空気に包まれる天空の湯

「ゆっくり過ごす」という贅沢を楽しんだ山代温泉

目指すは初上陸の北陸

12月、旅色LIKESライター・ふみこは初めて北陸の地に降り立った。目的地は、石川県加賀温泉にある「大江戸温泉物語Premium 山下家」。小春日和の晴天。あ、空が広い。山の迫る盆地で育った私には新鮮な風景だった。駅前から送迎バスに揺られて約10分。車窓には、稲刈りの終わった株が整然と並ぶ冬支度の広い田んぼ。その上を北陸新幹線の高架が続き、遠くに雪をたたえた白山が佇む。田んぼの茶色、白山の白、空の青のコントラストに見とれていると、山代温泉の玄関口「ゆのまち通り」に入ってきた。おや、通りに並ぶ石灯籠の全部が藁みのを着ている。これは、冬に石灯籠へ藁(こも)を巻く「こも掛け」といわれる作業で、石灯籠を雪の重みや水分から守るための冬支度とのこと。「雪の多い北陸に来たんだな。」と実感する。

しっとり落ち着く老舗旅館に到着

石灯籠が藁みのを着ている山代温泉の通り。

風情ある大きな旅館にびっくり。

落ち着いた和の空間がお出迎え。

バスが「大江戸温泉物語Premium 山下家」に到着した。4棟が連なる巨大な旅館を見上げながら玄関を入ると、木がふんだんに使われた広いロビー。和紙で作られた大きなシャンデリアが迎えてくれる。落ち着いたどこか荘厳な雰囲気だ。フロントの方によると、山代温泉は加賀藩主の湯治場として始まり、大江戸温泉物語Premium 山下家は200年以上も続く老舗だとか。かつては十二単をまとったお姫様が客を迎えていたこともあったそうだ。そんな歴史も感じながら、ラウンジでお気に入りの浴衣を選んで、今夜の部屋へ向かった。

おばあちゃんの家に来たみたいな玄関。

和モダンの広い部屋でゆっくり。

部屋からの穏やかな山代温泉街と加賀平野の眺め。

石畳みの「湯の曲輪(ゆのがわ)」を走る車。

格子戸をあけると、昔ながらの大きな玉砂利たたきの玄関が広がる。中に進むと和モダンのゆったりとした部屋。広い畳の間の奥にはベッドが並び、目の前の大きな窓からは開放的な景色が広がっている。眼下には山代温泉の歴史を語る「古総湯」が。明治時代の総湯を復元し、外観や内装はもちろん当時の入浴方法も再現した共同浴場だ。その周りは石畳の道が円形に囲み、その姿はフランスの凱旋門をぐるりと囲む環状道路のランアバウトのようだ。北陸地方では「湯の曲輪(ゆのがわ)」と呼ばれ、日本の和を大切にする文化を感じられる。古総湯を中心に、旅館や土産店、カフェがゆるやかに連なる山代温泉の街並み。その向こうには広い加賀平野が広がっている。スーツケースを広げても部屋がいっぱいにならない開放感に、思わずリラックスしてのんびり過ごしてしまう……いやいや、せっかく来たのだからと、街歩きに繰り出した。

冬の空気に包まれて山代温泉を歩いてみる

ひんやりとした空気のなか、山代温泉を開いた行基の像が立っている。

お寺はなぜ木板で囲まれているのか?

「雪囲い」の張り紙で納得。

「雪囲い」の中は神秘的。

日が傾きはじめると、外の空気がぐっと冷たくなる。肌にチクッと刺さるような、北陸ならでの冷たさだ。歩いてすぐのところにある、行基が創建した薬王院温泉寺へ向かう。行基が白山へ向かう途中、傷を癒す三本足の八咫烏(やたがらす)に出会う。湧水は温泉で、これが山代温泉のはじまりとのこと。階段を登り山門をくぐると、落ち着いた雰囲気の本堂。北陸にきて不思議に思っていたのは、お寺の建物の周りがアクリル板や木板で囲まれていること。木板にかこまれ、薄暗い本堂を歩いていると「雪囲い」を説明する張り紙を発見つけた。なるほど、これは北陸の冬ならではの風景だったんだ。この季節に来たからこそ、雪国の風物詩を味わえたのだとなんだか嬉しい気分になってきた。

迫力満点のカニづくしバイキングへ

「紅ズワイガニの蒸籠蒸し」。このカニの山にテンションが上がる。

カニ以外の海鮮も充実。脂がのっておいしい。

料理長おすすめの「泡鍋」。カニ味噌のを堪能できる。

アツアツの「カニクリームコロッケ」。

さて、どっちがカニかまか?

北陸の冬と風物詩といえば、カニ。そう、この旅の目的のひとつも“カニを思いきり味わうこと”だ。カニ漁の解禁に合わせて2025年11月より「大江戸カニづくしバイキング」が開催されている。旬の「紅ズワイガニのせいろ蒸し」に、山のように積まれたゆでガニ。レストランに足を踏み入れた瞬間、その迫力に思わず息をのむ。ほかにもカニグラタン、ライブキッチンで料理されるカニ味噌を味わえる泡鍋、カニクリームコロッケなど、料理長自慢のカニ料理だけでなく、カニ以外にも北陸の新鮮な海鮮が並ぶ。オープンキッチンの料理人からは、紅ズワイとカニかま寿司の食べ比べをすすめられた。世界で初めて“カニかま”を開発した石川県の元祖ブランドである。

カニの山へ、いざ出陣

列で並んでいるお客さんの熱気が半端ない。

頑張ってカニを確保したのだが、完全に周りの熱気にやられてる。

このカニの山があっという間なくなった。

開店10分前には50名ほどの列。どんどん列が長くなるにつれて、会場全体が熱を帯びで来た。5分前に入場が開始になると、お客さんが凄い勢いで席を確保し始める。第1会場の100席があっという間に満席に。第2会場にもどんどんと人が流れていく。ふと見ると、総量約40kgのカニが、紅ズワイガニの山には人だかり。それぞれがびっくりするほどの速さでトレイにカニを山盛りに積んでいく。レストラン全体がものすごい熱気に包まれている。遅れてはならないと、茹でカニをトレイに積み、料理を取って席へ戻る。さあ、食べるぞと隣の席を見ると、男子4人組が雪崩がおきそうなカニの山を黙々と食べている。え、私が確保したカニなんてほんの少しではないか。熱量が違う。普段、カニかまばかり食べている私は、本物のカニの身を殻から引き出すたびにウキウキしてしまう。この、ちょっとした手間がカニを食べる楽しみなのかも。あたりまえだけど、旨味は格別だ。身の出し方のコツもつかんできて、気がつけば私も黙々とカニを口に運んでいた。関西の友人曰く、冬になるとバスツアーでカニを食べに行くことをみんな楽しみにしているそう。待ちに待ったカニを味わうからこそ、この熱量なのだ。

澄んだ空気に包まれる天空の湯

加賀平野を見渡せる「天空の湯」。(特別に許可を得て撮影しています)

吹き抜けで開放的なラウンジ。

歴史を感じる中庭を眺めながら。

タップビールがたまらん。

これ以上食べられないとカニを堪能した後は、13Fにある露天風呂「加賀天空の湯」へ向かう。露天風呂は寒いのではないかと身構えていたが、温泉に浸かると体はポカポカ。加賀平野を眺めながら、さらっとして気持ちのいいお湯にゆっくりと浸かる。手足を思いきり伸ばして、北陸の空気を頬に感じながら、ぜいたくな温泉時間を楽しんだ。

温泉の後は、浴衣姿で4Fのプレミアムラウンジへ。アルコール、ソフトドリンク、コーヒー、アイスキャンディーが無料だ。吹き抜けの開放的な和の空間で風呂上りのビールを楽しむ。中庭には前田利家公の天然石手水鉢や太閤秀吉公より拝領灯篭などが並び、歴史好きにはたまらない。「酔っぱらってもすぐ部屋に帰れるのがいいわ」とほろ酔い気分で、部屋に戻った。

「ゆっくり過ごす」という贅沢を楽しんだ山代温泉

朝ご飯。カニの味噌汁が嬉しい。

「ゆのまち通り」の正面で、旅人を迎える服部神社。

神秘的な八咫烏。

加賀観音様に見送られて。

翌朝はちょっと早起きして、大浴場で温泉を満喫した。そして、朝食バイキングのレストランへ。昨夜の熱気はどこへやら。朝の光が差し込むテーブルで日本庭園の中庭を眺めながらゆっくり朝食。味噌汁にもカニが、さすが北陸だと感じる。和食の他にも、ライブキッチンでは焼きたてのフレンチトーストなども楽しめる。

チェックアウトまでは部屋でのんびり過ごし、送迎バスの時間までレトロな温泉街を散策。山代温泉の玄関口・ゆのまち通りの正面にある服部神社にも立ち寄った。手水舎では、三本足の八咫烏の足元から水が流れ出ていて、街の人々が温泉を大切にしてきた思いが伝わってくるようだった。いつもはできるだけ多くの観光地を巡ろうと弾丸で歩きまわってしまうが、こうした時間に追われない旅も悪くない。湯治場として始まった山代温泉ならではの旅の楽しみ方だ。

送迎バスで加賀温泉駅に向かう。この旅でずっと気になっていた、加賀平野の遠くに立ち尽くす観音様。ホテルの部屋からも天空の湯からも小さく見えた。この加賀観音様が加賀温泉駅でそっと見送ってくれたように感じる。また、来ますね。ゆっくりとした時間を味わいに。

◆大江戸温泉物語Premium 山下家
住所:石川県加賀市山代温泉 18-124
※提供時間・サービス内容は公式サイトを確認してください。

「大江戸温泉物語Premium 山下家」公式HPはこちら

Author

出逢い旅 ふみこ

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ふみこ

山口県出身。神奈川県在住。 平日は会社員。週末は全国通訳案内士(英語)。史子の名前のとおり歴史好き。交流が旅の醍醐味と、出会った方とおしゃべりを楽しむ。料理好きで、地元のお茶、塩、味噌はマストバイ。自宅で旅の余韻を楽しんでいます。

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