“大人の絵日記”気分で描く、心に残しておきたいワンシーン
こんにちは! イラスト旅担当、深川麻衣です。みなさん今年の夏はいかがお過ごしでしたか? 暑い日が続きましたが、私はお仕事でさまざまな場所へ行く機会が多かったです。その分いろいろな出会いがあり、この夏はとても濃い時間を過ごしました。
ちなみに上の写真は、先日、富山に行った時に足を運んだ「ドラえもん公園」にて。ドラミちゃん&しずかちゃんと“公園女子会”をした時の写真です(笑)。
徐々に秋の足音が近付いている今日この頃……今回のイラスト旅は東京・豊洲に行ってきました。ゆりかもめ市場前駅から、歩いて約1分のところにある「IHI STAGE AROUND TOKYO」という劇場へ。こちらの特徴は、なんといっても360°シアター! アトラクションのように円形の観客席が回転するんです。360°全てがステージというこれまでにないスケールと圧倒感。そして、まるで自分が物語の中に入り込んでいるような高揚感。「劇団☆新感線」さんの舞台「髑髏城の七人」で初めてこの劇場に来て、体感した時の驚きは忘れられません。
目的は「ウエスト・サイド・ストーリー」
「ウエスト・サイド・ストーリー」が来日公演をするということで、観てみたかったんです。間に合ってよかった! 改めて調べてみると、このウエストサイド物語は1957年の9月26日にブロードウェイの劇場で初演されたそうです。それからこんなに長い長い時を経て、少しずつアレンジが加えられたり色々な国で再演されたりして、2019年の今でもたくさんの人に愛され続けているって本当に凄いことですよね。
この物語の舞台は1950年代後半のニューヨーク。ウエストサイドという町で、貧困と差別の中生きる、若者たちのお話です。まず幕が開いて、素晴らしい街中のセットの中から1人、また1人と登場人物が出てきます……これから何が始まるんだろうという瞬間のドキドキがたまりませんでした。歌もダンスも本当に素晴らしかったです。きらびやかなダンスシーンから薄暗い路地裏まで。何が起こるのか、見逃したくない! と、終始夢中の2時間半でした。
#タビノイラスト
今回のイラスト旅では、そんな「ウエスト・サイド・ストーリー」の劇中で特に大好きだった、トニーとマリアのシーンを描くことにしました。たまに、感動するものや光景を見たときに、「あーーー!この瞬間を一生まぶたに焼き付けて、いつでも好きなときに見返せたらいいのに!」と思うことがあるのですが、このシーンも大切に心に残しておきたいと思える、そんな光景のひとつでした。
(もしかしたらこの記事を読んでくださっている方の中で、これから観に行くという方もいるかもしれないので、内容や演出のネタバレを避けるためにも言葉での詳しい補足は控えておきます。)
映画や舞台は、座席に座っていたはずの自分がいつの間にか画面の中や舞台上にヒューと飛んで行くような感覚で、さまざまな時代に行くことができたり、色々なものを見せてくれたり、知らないものにたくさん出合わせてくれる。これもまた「旅」ですよね。そして写真に残すことができなくても、文字通り本当にまぶたに焼き付けることはできなくても、自分の心が動いたその瞬間や映像を頭の中で思い返しながら絵を描くだけで、思い出がさらに色褪せることなく残るような気がします!
あとで見返した時も、忘れかけていたその時の感情がふっとよみがえったり。小学生の頃、夏休みの宿題で絵日記があったりしましたが、大人だからこそ描く絵日記もすごく楽しいと思う今日この頃。“大人の絵日記”、推奨です!
これから食欲の秋、スポーツの秋、そして芸術の秋。皆さんもぜひ思い出をイラストに残してみてはいかがでしょうか?