体験レポート

【山形】友人と過ごす、あつみ温泉のゆるやかな一日。「たちばなや」で癒しの大人女子旅
シルビア(綴りびと)シルビア(綴りびと)

山形県:あつみ温泉

友達 / 40代 / 訪れた時期:6月

2026/07/16

【山形】友人と過ごす、あつみ温泉のゆるやかな一日。「たちばなや」で癒しの大人女子旅

開湯1200年の歴史をもつ、山形・あつみ温泉。8月には近くで開催の「ユニバーサルビーチフェスティバルinねずがせき」や、秋は温泉街をお湯輿が巡る祭りも楽しみな季節です。今回は名湯を満喫できる老舗宿「たちばなや」で、色浴衣で足湯やカフェを楽しみ、山形牛や旬の味覚を味わう大人女子旅を、山形在住のシルビアが紹介します。

旅はラーメンからスタート

私は辛味噌をぎりぎりまでチャーシューの上にのせて味の変化を楽しみ、友人は最初からしっかり溶かして味わっていました

現在は公園として整備され、石垣などに城跡の面影が残る鶴ケ岡城跡

旧鶴岡警察署庁舎(致道博物館)

当時の取り調べの様子を再現した展示も。調べられる側はゴザ

宿へ向かう前に、山形名物の赤湯からみそラーメンを食べに県南地域からスタート。「龍上海」は開店前から行列ができる人気店で、予定より少し遅れての出発となりましたが、県外から訪れた友人に山形らしい味を案内できる、よい旅の始まりになりました。

道中では城好きの友人に合わせて鶴岡市へも立ち寄り。鶴ケ岡城跡や庄内藩にまつわる資料が展示されている致道博物館を見学しました。

到着時から感じた、宿の細やかなおもてなし

駐車場の場所がわからず車をどこに寄せようか迷っていたところ、入口のスタッフの方が「こちらへどうぞ」とジェスチャーをしてくれました。ウインカーをまだ出していなかったのですが、観察力が凄い、正にプロ!と驚かされた瞬間でした。友人と荷物を先に降ろし、私は駐車場へ。駐車場は宿の正面向かいの路地を入った先にあります。口頭の説明だけでも十分わかる近い距離でしたが、スタッフの方が車で先導してくださり、駐車後はエントランスまで送ってくれました。歩ける距離でも、こうした一手間があると、初めて訪れる人にも安心感があります。

浴衣を選んで、くつろぎの客室へ

客室「東館デラックス」

チェックイン後は、ロビーにて色とりどりの浴衣を選びました。帯も2種類あり友人たちと「どれにする?」と相談していると、スタッフの方が「両方お持ちいただいてお部屋で合わせてみても大丈夫ですよ」と声をかけていただきました。こうしたやりとりも、旅気分を高めてくれます。

広いお部屋で広縁(ひろえん)には掘りごたつがあり、お布団を敷いたあとも座って話せるスペースが残っていました。お風呂へ行く際に使える手提げ籠も用意されていて、タオルや小物などをまとめて持ち運べるのも便利でした。

館内外で楽しめる、あつみ温泉時間

籠を持って「サジカフェ」へ

カフェ横に座れるスペース「かじかテラス」があります

この日はあいにくの強風。髪が乱れる中、溶けていくソフトクリームを急いで味わうのも、旅の思い出になりました

足湯にはタオルも用意してあるので、お部屋から持っていく必要はありません。

施設に併設された「サジカフェ」と「もっけ湯(足湯)」へ。外に出る際には、エントランスでスリッパから下駄に履き替えます。サジカフェの目の前には温海川と温海岳の景色が広がり、温泉街の散策途中にひと息つくのにもぴったりの場所です。ソフトクリームやポップコーン、ドリンク等を購入でき、私は、4種のベリーが入ったベリーソフトを注文。友人が選んだきなこかりんとうソフトは、庄内地方で昔から作られてきた青きなこの風味に、地元・越沢産のとちの実を使った栃の実かりんとうの食感がアクセントになっています。
また、足湯は熱いイメージがありましたが、こちらは熱い湯が苦手な方でも楽しみやすい温度。しばし、のんびりとした時間を過ごすことができました。

外で足湯とカフェを楽しんだあとは、館内に戻って大浴場へ。大浴場は洗い場もたくさんあり、湯船も思っていた以上に広々。ゆっくりと旅の疲れを癒せました。早朝は利用者が少なく、露天風呂は貸し切りのような状態に。得した気分になりました。

庭園を眺めながら、ラウンジでひと休み

玉こん(玉こんにゃく)と共に

今回特別にいただいたネジネジのおつまみも売店で購入できました

ラウンジ「四季」ではテーブル席もあり、山形県産のクラフトビールやクラフトレモネードなど、ご当地のアルコール類・ソフトドリンクを飲むことができます。また、山形名物の玉こんにゃくを無料でいただけるんです。イベントなどで見かける串刺しのものよりは小さいので食べやすく、この後の夕食にも響きにくいサイズでした。
ラウンジからは庭園が望めて、鯉や鴨が泳ぐ姿も見られます。フロントで鯉の餌をもらえば、17時頃まで餌やり体験もできるそうです。

旬の味覚と山形牛を味わう、落ち着きの夕食

鮑は柔らかく梅肉と合わせると爽やかで夏を感じる味わいでした

食べる際に大根おろしを入れみぞれ鍋で

焼き物は添えられた野菜も甘みを感じられました

はえぬきのだだちゃ豆(庄内名物)。汁物はあさりがたくさん

夕食はお食事処「橘」で。他のお客様もいらっしゃる中ですが、席には仕切りがあり半個室のような感覚でゆったりと過ごすことができました。
まず運ばれてきた前菜の盛り合わせは、見た目にも涼やか。夏野菜のジュレは生姜が効いていて、さっぱりとした味わいでした。お口直しとして出された玉子そうめんも、さっぱりしながら具だくさんで、少量ずついろいろな味を楽しめるのがうれしいところです。鮮魚は脂がのっていて、もっちりとした食感が印象的。焼き物は、レモンの下に添えられた緑色のムース状のソースと相性がよく、魚はふわふわ。
なかでも印象に残ったのは、山形牛のポン酢鍋です。出汁にポン酢の風味があり、お肉はやわらかく、脂の甘みが溶け込んだスープまで絶品でした。締めには、はえぬきのだだちゃ豆ご飯と、あさりがたっぷり入った汁物を。だだちゃ豆ご飯はほどよく味がしみていて、豆の香りも感じられました。デザートのコーヒープリンは香りがよく、添えられたあんこがアクセントになっていて、最後までおいしくいただきました。

一品ずつ季節感があり、山形らしい食材の味わいも楽しめる夕食。量もちょうどよく、旅先でゆっくり食事を楽しむ時間そのものが、滞在の大きな魅力になっていました。

料理長のお品書きとともに味わう、品数豊かな朝食

料理長直筆のお品書き

蓋を開けると思わず声がでました

お食事処「橘」

湯気が立つ飲泉所。思ったより熱くてびっくり

朝食は前日と同じ会場・同じ席で半バイキング形式。料理長が書かれたお品書きがかわいらしく、記念に持ち帰りました。ぱっと見たときは少し多いかなと思いましたが、少量ずつ様々な料理を楽しめる内容で、ペロッと全部食べていました。
食事の際の箸も印象的でした。夕食とは色の違う箸が用意されており、売店でも販売されていたので、お土産として購入。滞在中に気に入ったものをそのまま持ち帰れるのもうれしいポイントです。
チェックアウトの後は駐車場まで車で送ってくださるとのことでしたが、お宿の前にある飲泉所がどうしても気になった私たちは、そちらに立ち寄ってから徒歩で駐車場に行くことにしました。

チェックアウト後は、山形・庄内らしい寄り道へ

友人が「鳥肌が立つ程空気が変わった」と話すほど厳かな雰囲気に包まれていた五重塔

日本海を望める「道の駅あつみ しゃりん」

観光物産館。こちらで魚も購入可能です

十割そばをいただきました。漬物バイキングのサービスでもあり、旅の締めくくりにぴったり

チェックアウト後は、道の駅や観光物産館へ。さらに、以前から訪れてみたかった羽黒山五重塔にも足を延ばしました。庄内は県内有数のそば処なので、昼食はそばを食べてから帰路へ。あつみ温泉を拠点にすると、温泉街でのんびり過ごすだけでなく、庄内エリアの食や歴史に触れる寄り道も楽しめます。

おわりに

ラウンジ「四季」からの眺め

たちばなやさんは館内外に楽しめる場所が沢山ある上、スタッフの方々はどの方も親切で「もっと長く過ごしたかった」と感じる滞在でした。今回のように気心の知れた友人と、落ち着いた温泉時間を楽しみたい“大人の女子旅”にはもちろん、両親との旅行にもおすすめしたい宿です。

 旅色編集部

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記事企画・監修: 旅色編集部

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