九州の玄関口にあり、関門海峡の海の青さが目に眩しい北九州市。門司港レトロ地区は、ブルーウイングと呼ばれるはね橋や煉瓦造りの古い建物など新旧の趣深い見どころが多くあり、異国情緒漂う景色に思わず心が浮き立ちます。かつては近代日本の経済を支え国際貿易港としても栄えた日本屈指の港町でしたが、その役割を終えた今、門司港は往時の面影を残す歴史的建物などをめぐる観光スポット「門司港レトロ地区」に生まれ変わり、訪れる人を魅了しています。歴史をさらに遡ると、まちのシンボル・小倉城と城下町の風情も近代レトロなまち並みによく似合い、琥珀色のまち歩きの楽しみは多彩。散策のひと休みには個性豊かなカフェでコーヒーの香りや季節のスイーツなどを味わえば、旅の幸せ時間がもうひとつ増えることでしょう。
文/ランズ
- ACCESS
- ●東京駅 ⇒ JR東海道・山陽新幹線約4時間40分 ⇒ 小倉駅
- ●新大阪駅 ⇒ JR東海道・山陽新幹線約2時間20分 ⇒ 小倉駅


港町歩きで楽しむ新たな出会いと発見へ。
江戸期から近代産業の時代へと歴史トリップ。
小倉の中心地にありながら、四季折々に美しい表情を見せる広大な城郭。堂々たる白亜の天守閣や庭園を中心に大名屋敷や武家書院などが配され、自然と文化の薫り漂うその佇まいはまさに町のシンボル的存在です。慶長7年(1602)に細川忠興によって築城された小倉城は、上階の平面規模(床面積)が下階よりも大きい「唐造り(からづくり)」という天守閣の建築様式が特徴的。昭和34(1959)年の再建ですが、福岡県で唯一の天守閣を持つ名城として知られ全国第6位の高さを誇っています。2019(平成31年)年3月にはリニューアルされ、最新のデジタル技術を駆使した展示や個性豊かなイベントなど数々のユニークな仕掛けが目白押し。カフェや土曜日の夜限定のバーが天守閣内で楽しめるなど「日本一おもしろき城」として話題を集めています。
DATA
住所/福岡県北九州市小倉北区城内2-1
電話/093-561-1210
天守閣開城時間/9:00~20:00(4~10月)、9:00~19:00(11~3月)
入城料/2026年4月より、大人(北九州市内にお住まいの方) 400円、(北九州市外にお住まいの方) 500円
定休日/無休
明治から昭和初期にかけて、海と陸の交通の要として栄えた門司港。石炭などを扱う国の特別輸出港に指定されていたほか中国大陸や欧州航路などの国際貿易港としても発展し、神戸や横浜と並ぶ日本三大港のひとつに数えられていました。全盛期は大商社や銀行などが次々に門司に支店を出し、また料亭や花街も立ち並んで栄華を極めましたが、戦後は大陸との貿易などが縮小。関門トンネルや関門橋の開通もあって門司は徐々に通過点となっていきます。そして現在は、当時の建物を保存・活用したレトロなまち「門司港レトロ」として新たなにぎわいを見せています。これらの歴史的建造物をメインに散策するのがおすすめの楽しみ方。大正3(1914)年に開業したネオルネッサンス様式のJR門司港駅をはじめ、アインシュタインも宿泊したという旧門司三井倶楽部、明治45(1912)年築の煉瓦造りの旧門司税関、唯一残る木造3階建ての料亭・三宜楼(さんきろう)など、いずれも名建築ばかり。さらに旅の終わりに夕暮れの港に足を運べば、往時の歴史がさらにセピア色に輝くに違いありません。
DATA 電話/093-321-4151(門司港レトロ総合インフォメーション、9:00~18:00)
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おいしいコーヒーやお茶もご一緒に。
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