


日本最大級の鳥取砂丘をはじめ、
カニ、らっきょう、梨などで有名な鳥取県。
実は、鳥取県立美術館が
2025年に開館したことをきっかけに、
アートという新たな魅力でも注目を集めています。
今回は、普段からアートに触れる時間を
大切にしているという
堀田真由さんと旅に出ました。
県立美術館のある倉吉市を中心に、
三朝町、八頭町、そして鳥取市を巡ります。
写真/中野修也 スタイリング/小林 新
ヘアメイク/岡野瑞恵 文/近藤由美
車 約45分


堀田さんが今回の旅で最初に訪れたのは、2025年3月にオープンし、1年足らずで来場者数30万人を突破した話題の美術館。吹き抜けで各フロアがつながる開かれた美術館がテーマで、そこに身を置くだけで穏やかな気分に。「展示室の広さや静けさが好きなんです」と、作品と共に空間そのものを楽しむ堀田さん。鳥取は多くの著名な漫画家を輩出した“まんが王国”でもあり、それらのPOPカルチャーをテーマにした企画展を毎年開催予定だそう。「サードスペースとして、気軽に立ち寄っていただきたい」と美術館スタッフの生田さんは語ります。
鳥取県立美術館
住所/鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12
電話/0858-24-5442
時間/9:00~17:00(最終入館16:30)
休館日/月曜日、年末年始
入館料/一般400円、学生・70歳以上200円、高校生以下無料※企画展は展覧会ごとに異なる
空間を楽しみつつ、作品にも興味津々な堀田さん。「これはどんなアートだろう?」と作品情報をじっくりと読んだり、アートとの融合を楽しんだり、さまざまな表情を見せてくれました。オフショットは、旅色公式InstagramやTikTokでも公開しています。




車 約5分
堀田さんが体験したのは、昔ながらの織り機を使う倉吉絣(かすり)のコースターづくり。「足を踏み変えて、トントン♪」と、集中しながらも楽しんで作業する姿が印象的でした。倉吉絣は特産品の木綿を藍で染めた織物のひとつで、花や鳥、木などの精巧な絵柄が特徴です。倉吉絣の着物の貸し出しもあるので、周辺の倉吉白壁土蔵群を散歩するのもおすすめ。館内では倉吉絣保存会のメンバーのオリジナル作品が販売されていて、堀田さんは家族へのお土産をゲットして工芸館を後にしました。
倉吉ふるさと工芸館
住所/鳥取県倉吉市東仲町2606
電話/0858-23-2255
時間/10:00~16:00
定休日/水・金曜日、年末年始


車 約10分
工業団地にあった工場とサイロ建物をリノベーションしたギャラリー。メインは倉吉とゆかりのある原口典之氏の作品で、廃油と水で満たされた2つのプールからなる「Oil and Water」。作品に近付くと、「自分の心の奥を見つめるような……深さを感じます」と堀田さん。廃油で満たされたプールの表面は黒い鏡のように妖しげに輝き、目を逸せなくなる不思議な感覚に。この反射を利用したら、新たなアート写真の撮影ができるかも。ギャラリーのオーナーによるキュレーションで、年に5~6回の企画展が開催されます。
アート格納庫M
住所/鳥取県倉吉市秋喜350-23
電話/0858-48-2211
時間/10:00~17:00(最終入館16:30)
定休日/月曜日※祝日の場合は翌火曜日
入館料/大人1,000円、学生800円、中学生以下無料(要保護者同伴)


日本一古い円形校舎を保存、活用するために作られたミュージアム。この地は、古くは鍛冶屋のまちであり、フィギュアのトップメーカーの工場があるなどの背景から、「ここが、ものづくりの楽しさに気づくきっかけになったら」と館長の稲嶋さんは話します。恐竜や動物、昆虫、アニメのヒーローなどのフィギュアは、どれも精巧で本物と見間違うような塗装。なかには関節を動かせるものもあり、技術力や表現力の高さを物語っています。ミニジオラマづくり(参加費1,000円、所用時間30〜60分)などのイベントプログラムも充実しています。
円形劇場くらよしフィギュアミュージアム
住所/鳥取県倉吉市鍛冶町1-2971-2
電話/0858-27-1200
時間/9:00~17:00、7~9月は9:00~18:00
休館日/無休※休館がある際は事前に告知あり
入館料/高校生・一般1,200円、小・中学生600円、未就学児(6歳未満)無料
車 約20分

世界屈指のラドン含有量を誇り、「三度朝を迎えると病気が治る」という伝説が残る三朝(みささ)温泉郷。大正9年に創業し、皇室をはじめ多くの文人や墨客を迎えてきた老舗旅館です。県指定名勝になっている庭園に出た堀田さんは「せせらぎが心地いい。空気が澄んでいてリフレッシュできますね」と話し、すっきりとした表情に。滞在中は、大小12もの大浴場と露天風呂、ラジウム蒸気風呂で日頃の疲れを癒しました。ロビーの一角には「ぎゃらりい岩崎」があり、宿ゆかりの作品が展示されています。
依山楼岩崎
住所/鳥取県東伯郡三朝町三朝365-1
電話/0858-43-0111
時間/チェックイン15:00、チェックアウト11:00
定休日/無休
![[月刊旅色]2026年4月号](https://tabiiro.brimgs.com/book/monthly/202604/images/common/cover.jpg)



