



大阪には、よく知られた観光地の外側にも、魅力的なエリアが広がっています。淀川より北に広がる北摂と、大和川より南に位置する南大阪。同じ大阪でも、街の雰囲気も、楽しみ方も、実にさまざま。緑豊かな自然や温泉、体験施設が点在する北摂では、万博記念公園にミャクミャクのモニュメントが登場し、話題を集めています。一方、南大阪では、海や里山の風景に恵まれたエリアならではの魅力に加え、世界遺産の古墳群を空から望む新アクティビティ「おおさか堺バルーン」が始動し、こちらも注目の存在に。どちらも個性あふれるエリアだからこそ、気分や目的に合わせて選ぶのも楽しいものです。地元の人が普段使いする“ほんまにええトコ”を辿りながら、大阪の奥行きを感じてみませんか?

- ACCESS
- 北摂(万博記念公園方面)
- ●JR東京駅 ⇒ 東海道新幹線 約2時間30分 ⇒ JR新大阪駅 ⇒ 大阪メトロ御堂筋線 約13分 ⇒ 千里中央駅 ⇒大阪モノレール 約5分 ⇒万博記念公園駅
- ●JR新大阪駅 ⇒ 大阪メトロ御堂筋線 約13分 ⇒ 千里中央駅 ⇒ 大阪モノレール 約5分 ⇒ 万博記念公園駅
- 南大阪(おおさか堺バルーン方面)
- ●JR東京駅 ⇒ 東海道新幹線 約2時間30分 ⇒ JR新大阪駅 ⇒ 大阪メトロ御堂筋線 約24分 ⇒ 天王寺駅 ⇒ JR阪和線 約9分 ⇒ 三国ケ丘駅 ⇒ JR阪和線 約1分 ⇒ 百舌鳥駅
- ●JR新大阪駅 ⇒ 大阪メトロ御堂筋線 約24分 ⇒ 天王寺駅 ⇒ JR阪和線 約9分 ⇒ 三国ケ丘駅 ⇒ JR阪和線 約1分 ⇒ 百舌鳥駅
大阪郊外の旅は、“どこから始めるか”で楽しみ方が変わります。
自然のなかで深呼吸する時間も、空へと視界が開ける体験も、
土地の文化に触れるひとときも、このエリアならでは。
北摂と南大阪、それぞれの個性を感じられる場所から、旅を始めてみませんか。


写真提供:大阪府
1970年の日本万国博覧会の跡地に整備された万博記念公園は、約260haもの広大な敷地を誇る緑地空間です。園内には四季折々の花や木々が広がり、春には桜が咲き誇ります。公園のシンボルは、岡本太郎がデザインを手がけた「太陽の塔」。力強い造形は今もなお人々を惹きつけ続けています。2018年に一般公開(事前予約制)された内部には、高さ約41mの「生命の樹」や復元された第4の顔「地底の太陽」が展示されており、当時の世界観を感じられます。あわせて訪れたいのが、万博当時の資料を展示する「EXPO’70パビリオン」。時代を超えて受け継がれる“万博の記憶”に触れられる場所です。さらにこの春は、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター・ミャクミャクのモニュメントが園内に移設され、新たな見どころに。1970年と2025年、ふたつの万博の記憶が重なるこの場所で、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
(ミャクミャクのモニュメントは期間限定の設置。撤去時期は2026年5月末予定)
DATA
住所/大阪府吹田市千里万博公園
電話/0570-01-1970(万博記念公園コールセンター)
時間/9:30~17:00(入園時間は閉園の30分前まで)
休園日/水曜日(水曜日が祝日の場合は直後の平日)、年末年始
※4月1日~5月2日まで・10月・11月は無休
入園料/自然文化園・日本庭園共通 大人260円、小中学生80円、未就学児無料
※2026年4月1日(水)より、大人(高校生以上)450円 小人無料へ入園料改定
※太陽の塔内部見学、EXPO'70パビリオンなど施設によって別途入館料が必要
写真提供:大阪府
写真提供:万博記念公園マネジメント・パートナーズ
誰かの幸せを思ったり、無事を願ったりする気持ちは、時代や立場を越えて、多くの人が抱いてきたもの。神峯山寺はそんな人々の祈りを千年以上受け止め続けてきた山間のお寺です。697年の開山以来、天皇や貴族、武士、豪商、そして現代の企業家など、さまざまな人々がこの地を訪れ、手を合わせてきました。境内では現在も、毘沙門天を本尊とする祈りが絶えることなく続き、護摩の炎が大きく揺らめきます。山の斜面に沿ってお堂が点在する境内を歩いていると、自然と気持ちが整い、日常の喧騒が遠のいていくのを感じるはずです。新芽が芽吹き始める春の境内は、やわらかな光と若葉に包まれ、いっそう清らかな空気が漂います。僧侶が読み上げてくれるおみくじや、愛らしい授与品も楽しみのひとつ。歴史ある信仰の場で、自分自身と静かに向き合う時間を過ごしましょう。
DATA
住所/大阪府高槻市原3301-1
電話/072-688-0788
時間/9:00~17:00
2025年10月、大阪・堺に新たな観光アクティビティが誕生しました。それが、上空約100mの空の散歩を楽しめる「おおさか堺バルーン」。ヘリウムガスの浮力でゆっくりと上昇するバルーンは揺れが少なく、空に“ふわり”と浮かぶような感覚を味わえます。眼下に広がるのは、ピラミッドや秦始皇帝陵と並ぶ世界三大墳墓のひとつ「仁徳天皇陵古墳」をはじめとした古墳群や大阪の街並み。視界いっぱいに広がる360度のパノラマは、ここでしか出合えない特別な景色です。事前ガイダンスを含めて約30分、フライトは10〜13分ほど。会話を楽しみながら空の景色に身を委ねる、贅沢で心ほどけるひと時を過ごせます。旅のひとコマが、特別な思い出として心に刻まれること間違いなしです。
DATA
住所/大阪府堺市堺区東上野芝町1-4-3 大仙公園内気球のりば
電話/050-1722-4848
時間/10:00〜18:00(最終受付17:45、事前予約がおすすめ)
定休日/原則年中無休
※気象条件により中止や時間変更の可能性あり。搭乗条件は公式サイトで事前確認を
南蛮渡来のお菓子であり、今では日本の伝統菓子として親しまれる金平糖。その奥深い世界を発信しているのが、国内でも数少ない金平糖メーカー「コンペイトウ王国」です。昔懐かしい素朴な金平糖から、写真映えするカラフルなものまで、幅広いバリエーションを展開しています。さらに同社は、体験型施設「コンペイトウミュージアム」を運営。「見て・聞いて・作れる体験型空間」をコンセプトに、金平糖の歴史や製造工程を学びながら、日本で唯一の手作り体験ができるのも魅力です。ミニ釜を使った体験(要予約・約60分)では、製造過程の変化を間近で観察でき、子どもも大人も夢中に。併設ショップには、メーカーならではのめずらしい商品もずらりと並びます。小さな粒に詰まった物語を、体験とともに持ち帰ってみてはいかがでしょうか。
DATA
■コンペイトウミュージアム 八尾
住所/大阪府八尾市若林町2-88
電話/072-948-1339
時間/9:00~17:00
定休日/不定休
■コンペイトウミュージアム 堺
住所/大阪府堺市堺区南島町4-148-12
電話/072-282-2790
時間/9:00~17:00
その土地ならではの味に出合えるのも、旅の大きな魅力です。
地元で愛される一軒から、わざわざ足を運びたくなる名店まで。
北摂と南大阪の“ほんまにええ味”を、じっくり楽しんでみませんか。


南海電鉄・岸和田駅近くの商店街にあるアジアンバル。フィリピンのシシグやタイのパッタイ、エビパン、韓国のヤンニョムチキンなど、アジア各国の料理を、現地の調味料を使い、日本人にも食べやすくアレンジして提供しています。聞き慣れないメニューに挑戦するのも、この店の醍醐味のひとつ。とはいえ、迷ったらまずは漬けダレで仕込んだ自慢の唐揚げや、海老マヨ、麻婆豆腐といった人気メニューもおすすめ。JA直送の泉州野菜を使った料理や、ほぼ原価で提供される活きアワビなど、素材へのこだわりもうれしいポイントです。店名の「縁たく」は“円卓”に由来し、テーブルはすべて丸テーブル。どこに座っても顔を合わせられる造りで自然と会話が弾みます。常連客が集うあたたかな雰囲気のなかで、料理とともに人との縁も深まる一軒です。
DATA
住所/大阪府岸和田市五軒屋町1-1
電話/072-439-5537
時間/11:30〜24:00(LO23:30)
定休日/火曜日
![[月刊旅色]2026年4月号](https://tabiiro.brimgs.com/book/monthly/202604/images/common/cover.jpg)



