【石川県】小松の人が紡いできた町人文化で“和”に触れるおとな旅

石川県

2024.07.09

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【石川県】小松の人が紡いできた町人文化で“和”に触れるおとな旅

お酒と旅が大好きな旅色LIKESライターのあやっこです。今年3月に延伸した北陸新幹線に乗って石川県小松市へ行ってきました。小松は様々な“和文化”が紡がれてきたまち。あたたかな小松の人たちに案内いただきながら、北陸の豊かな“和文化”を体感してきました。

目次

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伝統と最先端が融合するまち、石川県小松市

九谷焼を使った華やかなアクセサリー作りを体験

良縁の象徴・うさぎとさるの神社を巡る「うさる詣」

町をあげて繋ぐ歌舞伎の文化、絢爛な「曳山」に圧倒

町民が育んできた料亭文化の中で過ごす、贅沢な時間

豊かな和文化を楽しむ小松旅のすすめ

伝統と最先端が融合するまち、石川県小松市

小松駅

小松駅前の「コマツの杜」では世界最大級のダンプなどが展示されています。

石川県小松市は、北陸の空の玄関口・小松空港があるほか、3月には北陸新幹線延伸により、その停車駅として小松駅が誕生。東京からは2時間40分ほどで訪れられるようになりました。世界的な建設機械メーカー、コマツの発祥の地のほか、先端企業が多数立地し産業都市としても有名。

また平安時代から絹織物が盛んです。江戸時代には加賀藩主・前田利常(としつね)公の文化政策により町人文化が花開き、小松瓦、小松畳表、絹織物、茶の湯、生花、和菓子といった“和”の産業・文化が今も色濃く残っています。今回は、「小松の町人文化」にスポットを当て、“和”を感じる旅を楽しんできました。

九谷焼を使った華やかなアクセサリー作りを体験

深香陶窯

大正初期から代々続く窯元

深香陶窯

ギャラリー内には二代目、三代目作品が並びます。

深香陶窯

絵画のような美しい彩色の陶額。

石川県を代表する伝統工芸品、九谷焼(くたにやき)。誰もが一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。発祥はお隣の加賀市とされていますが、原料となっている「花坂陶石(はなさかとうせき)」の産地は小松市にあります。色鮮やかな色彩と大胆な絵付けが魅力です。市内には現在も九谷焼の窯元が約20軒あります。

今回は、浅蔵五十吉深香陶窯(あさくらいそきちしんこうとうよう)に伺いました。豊かな色彩の釉薬(ゆうやく)※1 を開発し、九谷焼発展の基礎を築いた浅蔵五十吉が開いた工房です。展示室には、名作がずらり。色鮮やかな九谷焼の数々に思わず見入ってしまいます。

※1 陶磁器の表面にかける薬品

◆浅蔵五十吉深香陶窯
住所:石川県小松市八幡己50-1
電話:0761-47-0051
営業時間:10:00~16:00
定休日:不定休

九谷花

一枚一枚色合いが違う花弁を重ねていきます。

九谷花

花の色に合わせたチャームをつけて完成。

九谷花

ピアスやイヤリングなど色々なアイテムがあります。

ギャラリーに併設したカフェで、九谷焼を使ったアクセサリー「九谷花(くたにか)」作りを体験しました。花びらを模した布を重ねてコサージュを作り、九谷焼と組み合わせます。ふんわりとした花になるよう力加減に気をつけるのがコツ。花の雰囲気と飾りの色合いを組み合わせて、オリジナルの作品が出来上がりました。

体験は今回特別に行われたイベントですが、気になった方は小松駅前のお土産ショップ、小松土産店(こまつとさんてん)で「九谷花」を購入できます。とくに小松市出身の布花(ぬのはな)アーティスト、鮫島亜紀さんとのコラボは、柔らかな質感の布花と色鮮やかな九谷焼の飾りのコントラストが凛とした雰囲気で素敵。 焼物というと貴重で縁遠い感じがしますが、アクセサリーだと日常使いができるのもいいですね。

「浅蔵五十吉深香陶窯」公式HPはこちら

良縁の象徴・うさぎとさるの神社を巡る「うさる詣」

うさる詣

本折日吉神社(もとおりひよしじんじゃ)

うさる詣

菟橋神社(うはしじんじゃ)

まち中でも九谷焼に触れることができます。「菟(うさぎ)」とご縁の深い莵橋(うはし)神社、本折日吉神社には御祭神 大山咋神(おおやまくいのかみ)の使いである「神猿(まさる)」の九谷焼の置物が奉納されています。2つの神社を周ることを「うさる詣」といい、うさぎとさるは良縁の象徴とされていることから、良縁成就祈願をする人が多いのだそう。

うさる詣

カラフルな置物がフォトジェニック

うさる詣

色ごとにご利益が違うので、願い事に合わせて選びましょう

うさる詣

置物は大小さまざまなサイズがあります

うさる詣

本折日吉神社の境内には猿の置物がいっぱい

置物は1個800円から購入できるので、奉納用とお土産用に2個買いする方もいるんだとか。また御朱印は、九谷焼の絵付け師が描いた絵が使われ、両方の御朱印を合わせると一枚の絵と「縁」の文字が完成します。

◆菟橋神社
住所:石川県小松市浜田町イ233
電話:0761-24-2311

◆本折日吉神社
住所:石川県小松市本折町1
電話:0761-21-6913

「うさる詣」公式HPはこちら
こまつ町家

伝統的な建築様式の建物が「こまつ町家」に認定されています。

こまつ町家

建物の側面が隣りの家と接するため屋根は切妻平入りとし、通りに面しては格子戸を設けています。 また、袖壁を設ける造りが特徴。

2つの神社を巡る間には、地元の商店街の散策もおすすめです。伝統的な建築様式「こまつ町家」が残るまち並みは風情があり、つい立ち寄りたくなるお店もたくさん。老舗の名店もあり、小松の文化に触れる体験ができます。

長保屋茶舗

庇の上に飾られた茶壷が目印。

長保屋茶舗

茶葉を揺すりながら焙煎するといい香りに包まれます。

長保屋茶舗

十三代目の長谷部英嗣さんが丁寧にレクチャーしてくれます。

長保屋茶舗

若々しい緑色から香ばしい焦茶色に変わりました。

茶壷の看板が目を引く創業約400年の「長保屋(ちょうぼおや)茶舗」は、北陸最古のお茶屋。こちらでは石川のお土産の定番、加賀棒茶の焙煎を体験しました。緑がかったお茶の葉と茎を焙烙(ほうろく)に入れ、弱火でゆっくり煎っていきます。茶葉が焦げないか心配になりましたが、焙煎が進むにつれて部屋中に甘く香ばしい香りが広がっていきました。通常は茶葉のみが用いられますが、加賀棒茶は茶葉と茎を一緒に焙煎することで香り高くなるのだそう。フレッシュなお茶の香りから徐々に香ばしい香りに変化する様を楽しめるのは焙煎体験の醍醐味です。元の茶葉の色と、出来上がりの色の違いにもびっくり。

◆長保屋茶舗
住所:石川県小松市龍助町81-1
電話:0761-22-1079
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休
茶焙煎体験(要予約):1,100円

すみげん

江戸時代に創業した老舗の乾物店。

すみげん

“だしソムリエ”でもある六代目の角谷亮(すみたにりょう)さん。

すみげん

カツオ、煮干し、昆布の3種の出汁を味比べ。

小松市には江戸時代から明治時代まで、北海道と大阪を結んだ北前船が寄港しました。北海道から運ばれてくる海産物を160年以上扱ってきた乾物屋「すみげん」。こちらでは、伝統の食文化を伝える講座が行われています。今回は出汁についてのレクチャーと飲み比べを体験しました。鰹節や昆布などを実際に見ながら、種類や味の違いなどを教えてもらえます。店内では乾物のほか佃煮や粕漬けなど、酒の肴も並んでいてお土産にあれこれ買ってしまいました。

◆すみげん
住所:石川県小松市三日市町9
電話:0761-22-4214
営業時間:9:30~18:00
定休日:水曜日
※体験日時、費用は公式HPを要確認

「すみげん」公式HPはこちら

町をあげて繋ぐ歌舞伎の文化、絢爛な「曳山」に圧倒

こまつ曳山交流館みよっさ

毎年5月に行われる「お旅まつり」は、小松市を代表するイベントです。まつりで使われる「曳山(ひきやま)」という山車は、小松市の宮大工などの職人によって作られ、小松市指定文化財に登録されています。駅から歩いて5分ほどの場所にある「こまつ曳山交流館みよっさ」にて実物を見ることも。

曳山交流館みよっさ

6メートル近い高さの曳山は迫力抜群。

曳山交流館みよっさ

豪華な天井絵など職人の技も見どころ。

曳山交流館みよっさ

舞台の後ろは楽屋も備わる本格仕様。

全部で8機ある曳山は、それぞれ市内8つのまちが受け継いでいます。意匠が異なり、間近で見ると豪華さに驚きます。「お旅まつり」では曳山の上で子ども達が演じる「曳山子供歌舞伎」が目玉のひとつで、250年もの間続いてる伝統なんだそう。まち全体で文化を繋いでいることに、想いの深さを実感しました。

◆こまつ曳山交流館みよっさ
住所:石川県小松市八日市町72-3
電話:0761-23-3413
営業時間:10:00~17:00
定休日:4~11月 無休、12~3月 水曜日、12月30日~1月1日
入館料:無料

「こまつ曳山交流館みよっさ」公式HPはこちら

町民が育んできた料亭文化の中で過ごす、贅沢な時間

長沖

大きな日本家屋は昔は旅館だったそう。

長沖

加賀では昔からお客様をもてなす部屋は赤壁が多いそう。

長沖

大正硝子越しに見る日本庭園も素敵。

和文化体験のなかでもわたし一押なのが、料亭での食事です。料亭というと敷居が高いイメージですが、小松では商人たちが利用してきた歴史から、格式がありながらも親しみを感じられる雰囲気があります。お値段も京都や金沢の一流料亭に比べると手が届きやすいのも嬉しいです。

「長沖(ながおき)」は、明治時代に創業された老舗。歌舞伎の演目「勧進帳」の舞台となった「安宅の関」の近くにあります。歴史を感じる館内は風情があり、離れの客室「長沖金剛(こんごう)」は国の有形文化財にも指定されているのだそう。紅色の壁など加賀の文化を感じられます。

長沖

一人前と思えないくらいたくさん盛られたお造り。

長沖

お店自慢の、かに甲羅揚げは必食です。

長沖

女将おすすめ、小松の酒蔵「加賀ノ月」をいただきました。

どれも絶品で、特にお造りは色々なお刺身がたくさん盛られていて驚きました。 小松市のご当地グルメとして知られている「かに甲羅揚げ」はこちらが発祥なのだそう。サクサクの衣の下には蟹の身がたっぷり入っていて、一緒にいただいた小松のお酒が進んでしまいます……。加賀の伝統を感じるお部屋のしつらえや、お料理が盛られた九谷焼のお皿など、食事だけでなく料亭で過ごす時間全体で小松の文化を堪能できました。

◆長沖
住所:石川県小松市安宅町タ140
電話:0761-22-3838
営業時間:11:00~19:00 ※19:00以降は予約の場合のみ営業
定休日:不定休

豊かな和文化を楽しむ小松旅のすすめ

小松駅

今回初めて訪れた小松市。同じ石川県内の金沢に負けず劣らず、さまざまな伝統文化に触れられます。特にまちの人たちが当たり前のように、それぞれの文化を紡いでいることは感動しました。伝統文化というと少し構えてしまいますが、あたたかなまちの人たちのおかげで、楽しく堪能することができます。和の文化が今も息づく小松、北陸旅にぜひ追加してほしい旅先です。

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#石川県 #小松市 #北陸新幹線 #夏のおすすめ

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お酒旅 あやっこ

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あやっこ

旅とグルメとお酒をこよなく愛する東京在住の会社員です。休みの日は旅に出て、旅先でおいしいお酒を楽しむ時間が一番幸せ! お酒好きはもちろん、お酒が飲めない人もいきたくなるような旅のあれこれをご紹介します。

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