【沖縄 石垣島】旅でしか得られないパワーがある。青い海と宿「花城」が教えてくれたこと

沖縄県

2024.08.14

LINEでシェア
はてなでシェア
pocketでシェア
【沖縄 石垣島】旅でしか得られないパワーがある。青い海と宿「花城」が教えてくれたこと

夏休みを迎え、旅先で海を選ぶ方も多いのではないでしょうか。小・中学生の娘二人がいる旅色LIKESメンバーのひろみさんが、たまたま訪れた石垣島で、毎夏行くようになるほど心地よさの虜になった宿と、沖縄ならではの感動体験をご紹介します。

目次

閉じる

「ただいま」と言いたくなる民宿花城

目の前は穴場スポットの米原ビーチ

人の目が気にならないゆったり過ごせる場所

念願の青の洞窟にチャレンジ

旅は心のエッセンスを取り戻してくれる

◆この記事を書いたメンバー:ひろみさん

毎年夏に家族で石垣島に訪れるようになったのは5年前。我が家には小さい子どもが二人いるので、子連れでも泊まりやすく、値段も手頃で、食事もできれば付いていた方がありがたい……そんな条件を考慮しつつ、古い沖縄情報誌をパラパラめくっていた時に見つけたのが「民宿花城(はなしろ)」でした。

「ただいま」と言いたくなる民宿花城

民宿のお母さん。娘はばぁばと思って懐いている

民宿のお母さん。娘はばぁばと思って懐いている

新石垣空港から車で約20分、米原ビーチのそばに佇む「民宿花城」は、ご夫婦で営まれています。
電話予約という少々アナログな方法に不安を感じつつも迎えた宿泊当日。開いたままの玄関、ゆらゆら揺れるのれんに、蚊取り線香の香り……。玄関先の靴箱にたくさんの飾り物がところ狭しと置かれている様も、田舎のおじいちゃん家が思い出され、懐かしい感じがしました。中に入ると、少し気の抜けたゆるい感じで民宿のご夫婦がキッチンから出てきて迎えてくれました。まるで気心が知れた友人のような対応。首からタオルをかけ、動きやすいパンツともう何年も着ているであろうTシャツを着た民宿のお母さんは、実家の母を思い出させます。首のタオルで汗をぬぐいながら案内してくれた部屋は6畳ほどの和室。ますます実家のよう。

夕食は、島豆腐をたっぷり練り込んだ煮込みハンバーグ、ゴーヤーチャンプルーなど。娘たちも完食

別の日の夕食は、魚のマース煮(マースとは沖縄の言葉で塩の意。昆布のお出汁と塩だけで煮たそう)とソーミンチャンプルーなど。マース煮は汁を最後まで飲み干すほどおいしい

食堂では2家族とおひとり様が数名いました。みんな常連客なのだそう。新参者の我が家は少しドキドキしましたが、民宿のお父さんが私たち家族に常連客を紹介するとあっと言う間に打ち解けられて、おすすめの観光場所や過ごし方を丁寧に教えてくれました。
愛情たっぷりの品数が多い食事はこれまた実家の母の料理を思い出させます。食堂でみんなでいただく朝食と夕食は、最高の時間です。年々、海よりご飯の時間が楽しみになっているほど。ちなみに、沖縄名物のさんぴん茶(ジャスミンの香りがついたお茶)と石垣島の泡盛「請福」は飲み放題です。

目の前は穴場スポットの米原ビーチ

6年前、初めて水に顔をつけることができた瞬間

宿を出て木のトンネルをくぐり抜けると、目の前に広がるのはキラキラ輝く米原ビーチ

※米原ビーチは離岸流が発生します。ライフジャケット着用が義務づけられています。沖には出ないでください。離岸流発生ポイントはビーチ入り口に看板で大きく記されています

赤い丸印がニモポイント

花城に連泊中、なにして過ごすのかと聞かれたら、「海!」の一言です。宿の目の前に広がる、エメラルドの海。宿から水着でキレイなビーチに出られるのだから、泳ぐ以外の選択肢が見つかりません。天然石「ラリマー」を思わせるような美しい色の米原ビーチには、「ニモ」の愛称でお馴染みのカクレクマノミが生息しています。わたしの知る限り、米原ビーチには三つのポイントにカクレクマノミが家族仲良く暮らしています。ずっと見ていても飽きない、とっても可愛い子たちです。

そして米原ビーチで娘ができるようになったことが一つ。ずっと水を怖がっていた娘が、波のない穏やかな海で、なんと水に顔をつけられるように! 我が家にとって、子どもたちの成長が見られた思い出の場所でもあります。家族でのシュノーケル体験は、夢中になっていつまででもできてしまいます。

人の目が気にならないゆったり過ごせる場所

砂に埋めてもらいアーシング(素肌で自然と触れ合うこと)。たっぷり大地のエネルギーをいただきました

砂に埋めてもらいアーシング(素肌で自然と触れ合うこと)。たっぷり大地のエネルギーをいただきました

わたしたちも常連客になりたくて、6年連続で訪れている民宿花城。実はそのうちの一回は、抗がん剤治療中に訪れました。治療が始まって7ヶ月目の頃です。当然わたしの髪の毛は薬の影響で全て抜けていました。民宿では綿のキャップで過ごし、ビーチでは、水中ウォーキング用の黒いキャップを装着してシュノーケルを楽しみました。黒いキャップは遠くから見れば髪の毛のようで違和感ありません。水中ウォーキング用のキャップはゆるくて頭の締め付けがなく、日光から頭皮を守れて安全です。そして人の目が全く気になりません。なぜなら、訪れる人たちはみんな、綺麗な海の可愛い魚たちに夢中だから。わたしも治療中だということを忘れるくらい、透き通る青い海に元気をもらいました。

念願の青の洞窟にチャレンジ

洞窟に到着! 水分を取って少し休憩

ここからシュノーケルで洞窟へ

神秘的な光が差し込み、神々しい

娘が小学校高学年になって自分でできることが増えてきたので、一昨年は思い切って「青の洞窟シーカヤックツアー」に参加しました。
ツアーを申し込んだマリングッズレンタルショップ「JellyFish」は、民宿花城のご主人の弟さんが宿の隣で経営しています。シュノーケリングやシーカヤックツアーも取り扱っていて、ショップの奥様は、米原ビーチを熟知するツアーガイドさん。海が安全な状態の時にしかツアーを決行しないので、子どもも安心してツアーに参加できます。海に出る前に、ガイドさんから注意事項や、マリングッズの使い方、カヤックの漕ぎ方をレクチャーしてもらいます。
青の洞窟は、米原ビーチからシーカヤックで東に進んでいったところにあります。穏やかな海。キラキラと音が聞こえてきそうな水面にうっとりしながら、長女と一生懸命カヤックを漕ぎます。時間帯によって表情が違う青の洞窟。いつも同じ風景が見られるわけではありません。自然の美しさはユイイツムニ。この日は「青」というより「エメラルドグリーン」がイメージに合う表現でした。

ニモと一緒にパシャリ。宝石箱のような海

深くなってくると海底がきれいな金青色に

帰りも一生懸命カヤックを漕ぐ娘の後ろ姿を見て、たくましくなったなぁとホロリ

元気で生きていることがどれだけありがたいことか。日頃の汚い欲まみれな心が洗われました。娘と一緒に見たこの景色と感動は忘れられません。
洞窟入口にカヤックを置いて、ガイドさんに連れられてシュノーケルを楽しみます。たくさんの小さな青い熱帯魚と一緒に泳ぐと、まるで自分も魚になった気分。わたしたち親子だけのツアーにしていただけたので、娘のペースに合わせて安全なところをゆっくり楽しむことができました。ツアー時間は3時間程度。ガイドさんがツアー中たくさん写真撮影をしてくれて、写真データはすべていただけます。
日常ではなかなか出来ないことも、旅先では苦手なことにチャレンジしてみたくなる。一皮剥けて成長させてくれる。旅の凄さを改めて感じました。これはもう続けるしかないですよね。

最後に、米原ビーチは、多くの珊瑚や魚類の生き物が生息しており、西表石垣国立公園に指定されています。砂やサンゴ、海の生き物、植物すべて持ち帰りは禁止です。ルールを守って自然の恵みに感謝して楽しみたいです。


◆JellyFish
住所:沖縄県石垣市字桴海644-38
電話:0980-88-2386
営業時間:9:00~18:00

◆青の洞窟 カヤック ツアー
所要時間:約3時間
料金:7,700円
ツアーに含まれるもの:
シュノーケル、マスク、度付きレンズ、フィン、マリンシューズ、グローブ、ライフジャケット、ウェットスーツ、温水シャワー、バスタオル、アメニティー、ヘアドライヤー、貴重品預かりサービス、帽子、お飲み物、ガイド料、保険代、ツアー中の写真データ一式プレゼント

JellyFish 公式HP

旅は心のエッセンスを取り戻してくれる

花城のお父さんは、子どもたちが宿泊している時は、花火をさせてくれる。まるで親戚の集まりのよう

花城のお父さんは、子どもたちが宿泊している時は、花火をさせてくれる。まるで親戚の集まりのよう

病気治療中でも、お医者さんのお許しさえもらえれば、無理をしない範囲で旅行することは、何よりの薬だと思います。旅でしか得られない体験、パワーがあります。
旅は心のエッセンスを取り戻してくれる!
病気を通じて感じたことです。石垣島の海と、民宿花城のご夫婦と常連さんたちが教えてくれたように思います。なにより一緒に楽しんでくれる家族がいたからこそ、今は元気になりました。
花城にはひと家族の常連客が帰るとまた別の常連一家が泊まりに来る、といったことが続き、なかには7日間滞在するご家族もいるとのこと。ここは常連客で溢れています。なぜこんなにリピーターが多いのだろうか。トイレもお風呂も共同だし、食堂や玄関はモノであふれています。なのに居心地が良いんです(ちなみに食堂や玄関の雑多なモノはたちは、開店当初から来るお客さんやファンとなって毎年訪れる常連さんの置き土産などでした。思い出のストーリーがたくさん詰まった空間です)。干渉しすぎず気にかけてくれるお父さんお母さんの温かさ、心もお腹も満たされるおいしい手料理、そして民宿花城ファンの常連客の人柄の良さ。類は友を呼ぶとはこのことか、良い人のところには温かい人が集まる。心地よさの虜になりました。我が家も「常連客」の一員となり、以来毎年訪れるようになりました。2年目からは「ただいま」と言って。今年もパワーをもらいに民宿花城へ行ってきます!


◆民宿花城
住所:沖縄県石垣市桴海米原644-38
電話:0980-88-2568
チェックイ:15:00
チェックアウト:11:00
宿泊料金:大人1泊2食付き7,000円、小学生4,700円 、4歳~6歳3,500円 、4歳~6歳(布団無し)3,000円 、3歳まで無料(食事は取分け、添い寝をお願いしています)

花城 公式HP

◆この記事を書いたメンバー:ひろみさん

神戸在住の小学生年子姉妹の母。トラベルイラストレーター/乳がんサバイバー。南国、自然、健康・美に関することが大好きで、吉方位旅行がマイブーム。旅の思い出を絵にしています。子連れでも、抗がん剤治療していても旅は気軽にできる! ということを発信できたらと思います。

Related Tag

#アクティビティ #夏のおすすめ #離島 #沖縄県 #石垣島

Author

ママのごきげんみちくさ旅 ひろみ

ママのごきげんみちくさ旅ママのごきげんみちくさ旅

ひろみ

神戸在住、旅でご機嫌をとる二女児の母で乳がんサバイバー。気分任せのノープランな旅でリフレッシュ。「ママがニコニコなら家族もハッピー」をテーマに、関西から気軽に行ける元気になるプチ旅アイデアをお届けします。

Articles

ママのごきげんみちくさ旅 ひろみ

2時間で巡る春の有馬温泉さんぽ! 忙しいママのご褒美時間におすすめ

ママのごきげんみちくさ旅 ひろみ

神戸北野で半日だけの優雅な貴婦人時間【ママのご機嫌みちくさ旅】

ママのごきげんみちくさ旅 ひろみ

【兵庫県】地元民も知らなかった「神戸らしさ」を感じる小物たちをお土産に

New articles

- 新着記事 -

【イベントレポート】桜の名所をつなぐ京阪京津線。大津から京都へ春色の途中下車旅
  • NEW

全国

2026.04.30

【イベントレポート】桜の名所をつなぐ京阪京津線。大津から京都へ春色の途中下車旅

鉄道旅 なお

なお

鉄道旅

自分をごきげんにする初夏の京都へ。期間限定パッケージのカルネと白亜の学舎、梅小路から島原へ、時代をわたるさんぽのすすめ
  • NEW

京都府

2026.04.28

自分をごきげんにする初夏の京都へ。期間限定パッケージのカルネと白亜の学舎、梅小路から島原へ、時代をわたるさんぽのすすめ

京都おさんぽ旅 ちあき

ちあき

京都おさんぽ旅

「ここ、どこだっけ?」蓮佛美沙子さんと見つけた近場のリフレッシュ旅『月刊旅色』2026年5月号
  • NEW

全国

2026.04.27

「ここ、どこだっけ?」蓮佛美沙子さんと見つけた近場のリフレッシュ旅『月刊旅色』2026年5月号

編集部 ホソブチ

ホソブチ

編集部

かわいいが止まらない! 春のハウステンボスで、ミッフィーエリアを満喫する1日モデルプラン【長崎県】

長崎県

2026.04.15

かわいいが止まらない! 春のハウステンボスで、ミッフィーエリアを満喫する1日モデルプラン【長崎県】

トレンド旅 おんり

おんり

トレンド旅

【宿泊レポート】夫婦旅におすすめ! 「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」で見つけた“整い時間”とは

静岡県

2026.04.13

【宿泊レポート】夫婦旅におすすめ! 「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」で見つけた“整い時間”とは

旅色LIKES メンバー

メンバー

旅色LIKES

【千葉県】成田は空港だけじゃない! 「大本山成田山新勝寺」参拝から門前町散歩まで。レトロな雰囲気を楽しむ日帰り旅のススメ

千葉県

2026.04.06

【千葉県】成田は空港だけじゃない! 「大本山成田山新勝寺」参拝から門前町散歩まで。レトロな雰囲気を楽しむ日帰り旅のススメ

千葉旅 マユ

マユ

千葉旅

More

Authors

自分だけの旅のテーマや、専門的な知識をもとに、新しい旅スタイルを提案します。

鉄道旅 なお

鉄道旅鉄道旅

なお

京都おさんぽ旅 ちあき

京都おさんぽ旅京都おさんぽ旅

ちあき

編集部 ホソブチ

編集部

ホソブチ

トレンド旅 おんり

トレンド旅トレンド旅

おんり

旅色LIKES メンバー

旅色LIKES旅色LIKES

メンバー

千葉旅 マユ

千葉旅千葉旅

マユ

出逢い旅 ふみこ

出逢い旅出逢い旅

ふみこ

tabiiro 旅色編集部

tabiiro

旅色編集部