開園100周年! 日本で一番古い公立植物園「京都府立植物園」へ【京都在住ライターのご近所さんぽ】
町を歩いたら、クリスマスソングが聞こえてくる季節になりました。今年の京都は、なんかいつまでも暑うて、ハロウィンまでお昼は半袖でしたけど、いつの間にか急に朝晩涼しくなってきました。やっとこさ、青い空の下で快適にお出かけできる季節到来。今回は、そんな気持ちのいい日に、100周年を迎えた京都府立植物園までお散歩に行ってきました。夜のイルミネーションなど100周年限定のイベントもご紹介します。
目次
京都府立植物園の歴史
京都府立植物園の開園は1924(大正13)年1月1日。当時は「大典記念京都植物園」といいました。 総面積約24ヘクタールの広大な敷地。どのぐらいの広さかわからんかったから調べてみたら、24ヘクタールは約240,000平方メートル。「東京ドーム〇個分」っていわれても京都人の我々はピンときぃひんし、御所いくつ分やろかと思ってみたけど御所は約65ヘクタール、よけい分からんようになりました。とにかく広いのです。そのなかに約12,000種類もの植物を植栽展示している日本最古の公立植物園です。
せっかくやし植物園に入る前に、聞きかじりの植物園の3つの機能についてちょっとお話ししときましょか。いわく、①植物の収集(保存)・展示②植物に関する教育・普及③植物に関する専門的な調査・研究、の重要な機能があるんやそうです。
我々が植物園って聞いたら、真っ先に思い浮かべるのは、きれいな花々が咲き乱れるフラワーパーク。やけど、植物園は研究機関としての大きな役割を果たしていているんやと、龍谷大学農学部の神戸敏成(こうべとしなり)教授が教えてくれはりました。
そやから植物園は我々が見せてもろてる、きれいなお花の部分だけとちごて、バックヤードでぎょうさんの研究者が後世のために研究をしたはる場所でもあるんです。
レトロな入園券発券機
京都市民は、たいてい幼稚園とか小学校の時に遠足で行く場所やから、一度は必ず訪れたことのあるなじみの深い場所ですけど、そういう大事な場所やったんやなぁ~と感慨深く思いながら、ゲートの横でチケットを買って中に入ってみましょか。
京都府の施設やから入園料は200円と格安で、温室観覧もプラス200円だけ。ぶらぶらお散歩する時は温室に入らへん時もありますけど、今日は珍しいお花が咲いてるらしいし温室にも入ってみましょ。
それにしても、チケットの販売機がレトロでええと思いません? いったいいつから使ったはるんやろ。
日本最大級の観覧温室
池に浮かんだ金閣寺と北山連峰のシルエットを取り入れたデザインの外観。
看板を越えたら、左手に美しいカーブを描いた温室の姿が見えてきます。日本最大級の大きさで、色とりどりの花々や熱帯の珍しい木々を見ることができます。秋の時期やったから、実がなってる植物がぎょうさんあって、観覧に来た人たちが指さしながら見とれたはりましたよ。
暗室には夜に開く花々が甘い香りを漂わせながらひっそりと咲いてました。
見たことある花が、実はあの果物の花だったんやぁ~とかいう驚きもあったりしながら植物園のおさんぽは続きます。
森のような園内
温室を出て、園内を歩いてみましょか。南側は温室や芝生広場、洋風の素敵な庭園、春と秋に花期を迎える「ばら園」などがあります。人の手で作られた美しさが目立つエリアです。反対の北側は、自然の森をそのまま残した「なからぎの森」や上賀茂神社の境外末社(境内の外に祀られているお社のこと)で織物の神さんが祀られたはる「半木神社」、春には美しい花で彩られる梅林や桜林があります。
お天気のいい日に高い木々のそびえる道をぶらぶら歩くと、鳥たちの声が聞こえてきて、街の中にいるとは思えへんようなゆったりとした気分になるんです。
秋には毎年「菊花展」が行われていて、愛好家のみなさんが訪れて熱心に菊の花を愛でたはりました。
●菊花展
会期:2024年10月12日~2024年11月30日
時間:9:00~17:00(最終日は16:00まで)
会場:大芝生地特設展示場、正門前、植物展示場
大芝生地では、遠足の子どもたちがお弁当を広げて円座になって楽し気です。あぁ、あんな頃があったなぁ~って、しばし感慨にふけりつつ、けっこう歩いたし、お腹が空いたので、大芝生地のそばの「森のカフェ」へ。
「森のカフェ」は、食券を券売機で買って入ります。メニューは、昔ながらのおうどんやパスタなどありますが、この日私がいただいたんは、京都の北部地方で獲れる鹿を使った「森の鹿カレー」。スパイシーな逸品でした。
他にも園内には、北門横に「IN THE GREEN」というおしゃれなイタリアンのレストランがあって入ってみたいなぁ~って思ってます。ここは、北山通りからも入れるようになってるみたいです。
ちなみに北山通りに行くと、お菓子の「マールブランシュ」、老舗の洋食屋さんの「キャピタル東洋亭」、パンの「進々堂」など、京都の有名なお店が並んでいます。歩いてみはると面白いと思いますえ。
◆森のカフェ
電話:075-701-0141
営業時間:9:00~15:30
◆IN THE GREEN
電話 075‐706-8740
ワクワク感高まる「重ね捺しスタンプラリー」
100周年イベントの1つ、「重ね捺しスタンプラリー」。正門もしくは北山門の受付でスタンプカードを100円で購入し、園内の要所にあるスタンプを見つけて捺していくというもの。設置場所は、植物園会館、観覧温室、森のカフェ、正門、北山門の5か所です。どこから回っても構わないので見つけた順番でスタンプを重ねていきます。スタンプを捺す時に、ズレたらあかんから、ちゃんと木の枠にはめてきっちりスタンプが押せる工夫がされてて、そういう細かいとこまで気ぃ使たはる園の人たち、好きやわぁ~。
設置場所でスタンプを捺すっていう単純な作業なんやけど、だんだんと色がついていくカード、ワクワクしましたよ。
光と音で異世界に迷い込む「LIGHT CYCLES KTOYO」
普段はお昼にしか開いてへんさかい、ここで終わりなんですけど100周年の植物園はちょっと違います。夜に観覧温室で「LIGHT CYCLES KTOYO」というイベントをやったはるんです。昼間見た静かな温室からがらりと様を変えて、光と音があふれて別世界に迷い込んだような感じでした。静止画では伝わらない感動があるので、ぜひ動きのある光の中にお出ましください。きっと感動しますよ。
お昼の入場券と違うチケットが必要やし、いったん閉めはるから入りなおす必要があるのは注意です。お昼から続けて行かはる人は一端北山通り側へ出て、ご飯食べてから入らはるのも、いい感じ。クリスマスも近いし、素敵なデートコースになりますえ。
●LIGHT CYCLES KTOYO
会期:10月18日~12月26日
休演日:月曜日(11月4日は開演)
時間:18:00~21:30(最終入場 20:30)
料金:(前売)大人 2,000円、小・中学生 1,000円、未就学児 無料(当日)大人 2,500円、小・中学生 1,200円、未就学児 無料
最後に
100周年を迎えた「京都府立植物園」のイベントは12月26日まで。駐車場がありますが、イベント中やお花の時期は結構混む時があります。京都駅から地下鉄で北山まで行くのがええと思います。今年の京都は夜のイベントがぎょうさん開催されてますさかい、ちょっと混むかもしれませんけど。
京都府立植物園、京都に住む我々は小さい頃から何度も何度も行く場所。その時々にいろんな思い出があるさかい、ふらふらお散歩してたら思い出と一緒に心が温まるとこです。今までに数え切れへんくらい行ってるけど、今回また新しい発見もありました。きっとまた、次の100年もどんどん進化しつつ、そこにあってほしいと願うおさんぽでした。
◆京都府立植物園
住所:京都市左京区下鴨半木町
電話:075-701-0141
営業時間:9:00~17:00(最終入園16:00)、観覧温室10:00~16:00(最終入園15:30)
料金:大人200円、高校生150円、(温室観覧料)大人200円、高校生150円 ※中学生以下無料












