太宰府天満宮「本殿」124年ぶりの大改修! 3年限定で建設された「仮殿」を見に行く日帰り旅

福岡県

2025.02.02

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太宰府天満宮「本殿」124年ぶりの大改修! 3年限定で建設された「仮殿」を見に行く日帰り旅

福岡県太宰府市にある太宰府天満宮では、2027年に行われる式年大祭に向けて、「御本殿」の大改修が行われています。2023年から改修が始まり、一時的に神様を移す場所として「仮殿」が建設されました。その「仮殿」がとてもユニークだと話題になっています。「仮殿」を見ることができるのは、あと2年ほど。旅色LIKESライターのおんりが、「仮殿」を中心に太宰府天満宮周辺を紹介! 梅の花が美しいこの時期、太宰府天満宮周辺をお散歩してみてはいかがでしょうか。

目次

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屋根の上に森⁉ 驚きの太宰府天満宮「仮殿」

「鷽鳥(うそどり)みくじ」で1年を占う

創業150年を超える老舗「お石茶屋」で名物・梅ヶ枝餅(うめがえもち)をいただく

太宰府天満宮周辺は名建築の宝庫

おわりに

屋根の上に森⁉ 驚きの太宰府天満宮「仮殿」

仮殿

周囲の木々と一体化する「仮殿」の屋根。

随神門

長野県戸隠神社の「随神門」。

「御本殿」の屋根に使われる檜皮(ひわだ)の寄付もできる。

太宰府天満宮は、いわずと知れた福岡県屈指の観光名所です。学問・文化・芸術の神様・菅原道真公が祀られていることから、毎年多くの受験生が合格祈願に訪れます。見所のひとつである重要文化財の「御本殿」は、現在124年ぶりの大改修中。期間中は「仮殿」となっています。「期間限定だからこそ、ご参拝の皆様にも喜んでいただける場所にしたい」という思いから、デザイン・設計は、EXPO 2025 大阪・関西万博会場のデザインプロデューサーも務める藤本壮介さん率いる建設設計事務所が担当。飛梅伝説※1から着想を得たという「仮殿」の屋根には、60種類の植物が植えられています。屋根から木々が生える姿は、まるでファンタジーの世界。長野県にある戸隠(とがくし)神社の「随神門(ずいしんもん)」にも似ています。3年経ったら、木が大きくなって屋根がつぶれてしまわないのかなぁ、と心配しながら参拝させていただきました。

※1 道真公を慕う梅の木が、一夜のうちに大宰府まで飛んできたという伝説

神事

小雪がちらつく中、行われる「神事」。

仮殿

早朝の「仮殿」は、自然との一体感をより感じることができる。

毎朝8:30からは「神事(しんじ)」が行われます。一日の始めにあたり、神職・巫女が御神前に参集しお祓いを受け、心身を清めるもので、参拝者も一緒にお祓いを受けることができます。私も参加したことがありますが、早朝の境内は人が少なく、観光客で賑わう昼間とは別世界。「早起きは三文の徳」とはまさにことのことです。最高の朝活を体験してみてください。

●神事
開催日時:毎日 8:30~
料金:無料
※事前予約不要

「鷽鳥(うそどり)みくじ」で1年を占う

鷽鳥みくじ

すん、とした表情がたまらない。

お守りにも、神縁品にも鷽鳥が。

うその餅

参道にある「梅園菓子処」の縁起物のお菓子「うその餅」。

木鷽

おみやげ物屋にも木鷽がずらり。

鷽鳥※2は、天満宮の守り鳥です。「太宰府天満宮で工事を行った際、材木を食い荒らす虫を退治してくれた」という伝承や、「太宰府天満宮の御本殿を造営する際、スズメバチを追い払った」という言い伝えがあるのだそう。「鷽鳥みくじ」は、鷽鳥を模った筒状の木のおみくじで、筒の下から出ている赤いひもを引っ張ると、中のおみくじを取り出すことができます。そぎ落とされたデザインが、アイコン的でかわいい! 参道では、置物やお菓子など鷽鳥をモチーフにした可愛いグッズがいろいろと販売されていました。
毎年正月7日の夕刻には、鷽の木像を、「替えましょ、替えましょ」の掛け声とともに交換しあい、最後に手元に残った木鷽を持ち帰って神棚に祭る「鷽替神事」が行われます。鷽が「嘘」に通じることから、知らず知らずのうちについた嘘を天神さまの真の心に取り換えるといった意味や、前年にあった災厄・凶事などを「嘘」とし、本年は「吉」となることを祈念するという意味があるのだとか。とても興味深い神事です。

※2 スズメ目アトリ科ウソ属に分類される鳥類の一種。「ヒーホー」と口笛のような鳴き声を発することから、口笛を意味する古語「うそ」の名がついたとされる。

「太宰府天満宮」公式HPはこちら

創業150年を超える老舗「お石茶屋」で名物・梅ヶ枝餅(うめがえもち)をいただく

太宰府に来たら、名物・梅ヶ枝餅ははずせません。梅ヶ枝餅は、もち米とうるち米を混ぜた生地に小豆あんを包んで焼き上げたもの。太宰府に左遷され、食べ物に困る菅原道真公を見かねた老婆が、家の隙間から梅の枝に餅を指して差し入れしたという伝説に由来しています。名物だけあって、参道にも敷地内にもお茶屋さんがずらりと並び、毎回どこに入ろうか迷ってしまいます。

お石茶屋

1899(明治 32)年創業。

お石茶屋

映画のセットのような店内。

梅が枝餅

「お抹茶セット(梅ヶ枝餅 1 コ付)」(580円)を。

きつねうどん

「きつねうどん」(550円)。コシがないことでおなじみの博多のうどんも、出汁が甘めでおいしい。

今回は、太宰府天満宮から竈門(かまど)神社へ向かう途中にある「お石茶屋」を選びました。政財界人や文化人を夢中にさせた伝説の茶屋といわれ、昔ながらの佇まいを残すお店です。畳の小上がりやアルミ製の急須など、今ではなかなかお目にかかれないレトロなアイテムに、逆に新鮮さを感じました。梅が枝餅は焼きたてが提供されるので、表面の焼き目の部分がサクっとしていて香ばしい 。やわらかいお餅の中にアツアツのとろりとした粒あんがぎっしり詰まっていて、冷えた体もあったまるおいしさでした。

◆お石茶屋
住所:福岡県太宰府市宰府 4-7-43
電話:092-922-4045
営業時間:11:00~16:00(LO16:00)
定休日:不定休

「お石茶屋」の情報はこちら

太宰府天満宮周辺は名建築の宝庫

九州国立博物館

九州国立博物館。屋根には色鮮やかなブルーチタンが用いられている。

近未来的な虹のトンネル(動く歩道)が太宰府天満宮と九州国立博物館を繋いでいる。

太宰府天満宮周辺には、「仮殿」の他にもユニークな建築物があります。徒歩約10分の場所にある九州国立博物館は、日本で4番目の国立博物館で、設計は菊竹清訓氏によるもの。壁面にダブルスキンガラス※3を使用しており、風景が映り込む姿が特徴的です。大きさに圧倒されてしまいます。
※3 ガラスを複層にすることで断熱性を高め、省エネ効果を高めたガラス

◆九州国立博物館
住所:福岡県太宰府市石坂 4 丁目 7-2
営業時間:9:30~17:00
定休日:月曜日 ※祝日の場合は翌平日、年末

「九州国立博物館」公式HPはこちら
「自然素材による伝統と現代の融合」をコンセプトに 設計されている。

「自然素材による伝統と現代の融合」をコンセプトに 設計されている。

参道にあるスターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店は、隈研吾氏の設計。約2000本の楢材を釘を1本も使わずに組んでいます。インパクトある見た目は、映え写真をねらう観光客に大人気。この日もたくさんの外国人観光客で賑わっていました。どちらも個性的で一見の価値がありますので、太宰府観光の際には「仮殿」とあわせてお楽しみください。

♦スターバックスコーヒー太宰府天満宮表参道店
住所:福岡県太宰府市宰府3-2-43
電話番号:092-919-5690
営業時間:08:00~20:00
定休日:不定休

おわりに

仮殿

早朝の「仮殿」は人が少なく、より神々しい。

仮殿

2023年12月に訪れた時は、木々がまだ小さかった。

期間限定の「仮殿」は、春夏秋冬いろいろな表情を見せてくれます。太宰府市在住の友人が撮影した早朝の写真は、どれも息をのむような美しさでした。道真公の命日にあたる2月25日には「梅花祭」が斎行されます。約6,000本の梅の花と「仮殿」の組み合わせは、また違った表情を見せてくれるでしょう。
お役目を終えた「仮殿」は解体されるそうですが、屋根の上の木々は天神の杜に移植され、この地に生き続けるそう。
「仮殿」参拝は2026年の中頃まで。気になる方はお早めにお越しください。

また3月20日まで「門前まつり」を開催中です。お食事券や太宰府の特産品が当たるスタンプラリーも合わせて楽しんでみてください。

「門前まつり」詳細はこちらから

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おんり

長崎市在住。グルメ、アート、パワースポット、日本文化と広く浅くいろんなことに興味があり、好奇心の赴くままに出かけます。直感と自分のアンテナを頼りに、トレンドの、またはトレンドの一歩先を行く旅をお届けします。

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