4月1日「大阪城 豊臣石垣館」がオープン! 全7スポット撮り下ろしで「大阪城」と周辺を徹底解説
日本の歴史や伝統に触れる旅が好きな旅色LIKESライター・長月あきです。言わずと知れた大阪観光を代表する名所「大阪城公園」に本日、新たな施設「豊臣石垣館」がオープンします。「大阪城」といえば、日本一の高さを誇る石垣や、石垣に使われている巨石で知られますが、今回は、はじめて大阪城を訪れる方向けに、重要文化財に指定されている櫓の期間限定特別公開情報や、来年の大河ドラマゆかりのスポット含め、見どころを7つ紹介します。
目次
「大阪城」の歴史をおさらい
100名城の1つ大阪城
大阪城は、織田信長が天下統一の過程で降伏させた石山本願寺の跡地に、1583(天正11)年、豊臣秀吉が築いた難攻不落の名城です。絢爛豪華な天守や広大な城郭を持っていましたが、秀吉没後の1615(慶長20)年に「大阪夏の陣」で落城・焼失します。豊臣家を滅亡させた徳川幕府は、豊臣家の痕跡を徹底的に消し去るべく、城を覆うように石垣をすっぽりと盛り土で埋め立て、新たに石垣を積み上げ、さらに巨大な城を再築しました。「大阪城」といえば豊臣秀吉というイメージが強いですが、いま私たちが目にしている石垣をはじめとする城の遺構は、実は徳川幕府が築いたものなのです(天守は昭和になってから、徳川時代の天守台石垣の上に豊臣時代の天守閣を模擬復興したもの)。
◆大阪城公園(大阪城パークセンター)
住所:大阪市中央区大阪城3-11
電話:06-6755-4146
営業時間:9:00~17:30
定休日:12月29日~1月3日
【見どころ1】初めての方は必見! 城の象徴「天守閣」
最上階の展望階からは大阪の街が一望
初めて大阪城公園を観光するなら「天守閣」は外せません。現在の天守閣は、豊臣時代、徳川時代に続き、1931(昭和6)年に復興された3代目の建物です。中は歴史博物館となっており、城の歴史にかかわるさまざまな展示を見学できます。ただ、外国人観光客も多く、時間帯によっては入館までかなり並ぶことになります。当日でもいいので予約サイトから入館券のWEBチケットを事前購入するとスムーズに入館できておすすめ。それでも館内は混雑していることがあるので、時間に余裕を持って訪ねてください。
◆大阪城天守閣
住所:大阪市中央区大阪城1-1
電話:06-6941-3044
開館時間:9:00~18:00 ※最終入館17:30
休館日:12月28日~1月1日
料金:大人1,200円、大学生・高校生600円(要証明)、中学生以下無料(要証明) ※大阪城 豊臣石垣館」を含む)
※2025年4月1日から大阪城天守閣の入館料と開館時間が変わります
【見どころ2】4月1日オープン! 約400年眠り続けていた石垣が見られる「豊臣石垣館」
本日オープンした「豊臣石垣館」は、徳川幕府によって埋められ、約400年間、土の下に眠り続けていた豊臣時代の石垣の一部を掘り起こし、公開している施設です。地中の石垣をそのまま見学できるよう、展示ホールは地下階に設けられています。自然の石をそのまま積み上げた野面(のづら)積みの石垣は、高さ約6メートル。地上階にはガイダンスルーム、シアタールームでがあり、わかりやすい解説映像を見られます。豊臣時代の石垣が地下に埋まっていると判明したのは昭和になってから。400年の眠りから覚めた石垣は、豊臣から徳川への大きな歴史の転換点が、確かにここに実在していたことを実感させてくれます。
【見どころ3】大名たちの威信をかけた巨石と「残念石」
本丸東面の石垣は日本一の高さである約32メートルを誇りますが、その高さ以上に驚くのが、城内各所の石垣に使われた巨石です。最も大きい石は桜門をくぐってすぐの「蛸石」と呼ばれるもので、表面積は59.43平方メートル(約36畳)、重さは約108トンあるのだとか。石垣に使われている石は、徳川幕府から命じられた各大名により犬島や小豆島などの瀬戸内の島々から運び込まれました。大名たちは幕府への忠誠心を示すためにも良質な石材を探し集めたようです。石垣になった石がある一方、天守閣北側の山里丸(※)には、石垣用に切り出されながら、未使用のままあちこちに放置されていたり、城内の石垣工事で撤去された石のうち、刻印のある石が集められています。切り出されたものの石垣にならなかった石は、「残念石」と呼ばれ、城内だけでなく、市内のあちこちで見られます。
※山里丸(山里曲輪):本丸北側にある曲輪で、茶室や庭園などが設けられていた。豊臣秀吉が天下統一の際に築城した際の天守閣北側に位置し、秀吉が政務の合間に茶室で過ごしたり、来賓の接待や密談の場所として利用したといわれている。
【見どころ4】 数々の重要文化財の建築物
徳川期の城内には天守をはじめ、さまざまな建造物がありましたが、失火や取り壊し、空襲などによりその多くが失われています。現存する13棟の建造物は重要文化財に指定されており、なかでも最も古いものが「千貫櫓(せんがんやぐら)」と「乾櫓(いぬいやぐら)」です。現在、「令和7年 重要文化財 大阪城の櫓YAGURA特別公開」と題して、この二つの櫓と「多聞櫓(たもんやぐら)」の内部が特別公開されています(2025年3月から11月まで)。「千貫櫓」は大手門を北から防御する重要な役割を果たした二層の隅櫓で、「乾櫓」は石垣の折れを利用したL字型で総2階造りの珍しい構造の櫓。「多門櫓」は大手口枡形の石垣の上に建っており、二の丸への出入口となる大門を組み込んでいます。特別公開は土・日・祝日中心で、「乾櫓」だけは5月6日までの公開なのでご注意ください。櫓のほかにも、戊辰戦争で焼失したものの、明治時代に復元された「桜門」、徳川幕府の金貨・銀貨の保管庫だった「金蔵」など、重要文化財に指定されている建造物の数々も大阪城の見どころの一つです。
◆令和7年 重要文化財 大阪城の櫓YAGURA特別公開
開催期間:<多聞櫓・千貫櫓の2棟公開>2025年3月1日~3月30日の間の土・日・祝日、及び3月25日~3月28日、5月10日~11月30日の間の土・日・祝日、及び8月13日~8月15日、<多聞櫓・千貫櫓・乾櫓の3棟公開>2025年4月1日~5月6日 ※西の丸庭園の定休日は非公開(西の丸庭園定休日は月曜日(祝日の場合は翌日))
開催時間:10:00~16:30(チケット販売終了15:30、最終入場16:00)
料金:<多聞櫓・千貫櫓の2棟公開> ※櫓共通券(多聞櫓・千貫櫓2棟分及び西の丸庭園の入場料)大人(高校生以上)800円、小人(中学生以下)300円 ※未就学児は無料、<多聞櫓・千貫櫓・乾櫓の3棟公開> ※櫓共通券(多聞櫓・千貫櫓・乾櫓3棟分及び西の丸庭園の入場料)大人(高校生以上)1,500円、小人(中学生以下)500円 ※未就学児は無料
【見どころ5】大河ドラマ『豊臣兄弟!』ゆかりの「大阪城豊國
2026(令和8)年のNHK大河ドラマは、豊臣秀吉の弟・秀長が主人公の『豊臣兄弟!』ですね。もちろん大阪城はその舞台の一つとなるでしょう。重要文化財でもある「桜門」を出てすぐの場所にある「大阪城豊国神社」には、秀吉と秀長、そして秀吉の息子の秀頼の3人が御祭神として祀られています。秀吉を祀る「豊国神社」は各地にありますが、秀吉・秀長が揃って祀られている神社は多くないそう。
◆大阪城豊國神社
住所:大阪市中央区大阪城2-1
電話番号:06-6941-0229
社務所受付時間:9:00~17:00
【見どころ6】石垣を堪能できる「大阪城御座船(ござぶね)」
城の内堀を約20分かけて周遊する「大阪城御座船」。水上から見上げることで、石垣の高さ・迫力をより体感できます。石垣に使用されているのは約100万個の花崗岩(かこうがん)です。城の周囲に広い水堀を巡らせるため、水を含みにくく、強度がありながら加工しやすく、劣化しにくい特徴の花崗岩を使ったとされています。船は、石垣のすぐ近くに寄ってくれるので、幕府の命で石垣の工事に携わった各大名家によって石垣に彫られた刻印を、間近で見られます。船頭さんのお話によると、刻印は日当たりのよい午前中の方がよりはっきり見えやすいそう。写真撮影に適したポイントに差し掛かると船内のどこからでも見えやすいように徐行・方向転換してくれます。日によっては混み合い、先の時間のチケットしか購入できないことがあるので、早めにチケットを購入しておくと安心です。
◆大阪城御座船
乗場住所:大阪市中央区大阪城2
電話番号:080-3764-3773
運航期間:毎日(年末年始運休あり)
運航時間;10:00~16:30(15~30分間隔で出航)
乗船料金:大人(高校生以上)1,800円、小人(小中学生)900円、高齢者(65歳以上)1,200円
【見どころ7】大阪城のお土産が買える二つの複合施設
天守閣の中には大阪城グッズなどを購入できるミュージアムショップがありますが、お土産を探すなら、天守閣前にある複合施設「MIRAIZA OSAKA-JO(ミライザ大阪城)」と、JR環状線・大阪城公園駅直結の「JO-TERRACE OSAKA(ジョー・テラス・オオサカ)」もぜひ覗いてみてください。1931(昭和6)年に建てられた旧陸軍の庁舎「旧第四師団司令部庁舎」を改装した「MIRAIZA OSAKA-JO」の中にはお土産が買えるショップが2店舗入っており、大阪城のグッズはもちろん、忍者・戦国グッズ、大阪土産などが数多く並びます。「JO-TERRACE OSAKA」には大阪城公園利用者のための総合インフォメーションに、大阪城の公式ショップが併設されています。こちらでもユニークな大阪城グッズや大阪土産が購入できます。
◆MIRAIZA OSAKA-JO
住所:大阪市中央区大阪城1-1 ミライザ大阪城
電話:06-6755-4146(大阪城パークマネジメント株式会社)
◆JO-TERRACE OSAKA
住所:大阪市中央区大阪城3-1 JO-TERRACE OSAKA F101
電話:06-6314-6444(大阪城パークマネジメント株式会社JO-TERRACE事業部)
おわりに
今回は大阪城公園内の見どころをご紹介しましたが、ほかにも周辺には多くの歴史スポットがあります。本日から「大阪デスティネーションキャンペーン」がスタート、13日からは万博開幕、そして来年の大河ドラマ……と、これからますます盛り上がる大阪城や周辺の歴史スポットをぜひ楽しんでみてください。















