磁器のまち・有田で見つけたおもしろ土産5選! 陶器だけど陶器じゃない!? 【佐賀県】
佐賀県有田町は、日本の伝統工芸品「有田焼」発祥の地です。「柿右衛門(かきえもん)」「香蘭社(こうらんしゃ)」「深川製磁(ふかがわせいじ)」などの名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ゴールデンウイークに開催される「有田陶器市」には、日本中から約100万人もの人が訪れます。2025年11月20日(水)~11月24日(月・祝)には、「第21回秋の有田陶磁器まつり」が開催される予定で、そちらも楽しみです。そんな焼きものの町・有田で見つけたユニークなお土産を、旅色LIKESライター・おんりが紹介します。
目次
有田焼とは
佐賀県有田町とその周辺地域で製造される磁器で、経済産業省が認める「伝統的工芸品」にも指定されています。1650年代には東インド会社によって世界中に輸出され、ドイツの高級磁器ブランド「マイセン」の誕生にも大きな影響を与えました。透明感のある白磁に色鮮やかな絵付けを施す柿右衛門様式は、国の重要無形文化財にも指定されています。
長崎に生まれ育った私にとって、「柿右衛門」「源右衛門」「深川製磁」らの窯元の有田焼は、各家庭に必ずある特別な高級食器というイメージ。「結婚式の引き出物といえば有田焼」と言われた時期もありました。そんな焼きものの町・有田で見つけたユニークなお土産を紹介します。
1. 食べられる茶碗⁉ 「ちゃわん最中」
茶碗の形をした最中、「茶わん最中」は、かつて有田にあった和菓子屋「春陽堂(しゅんようどう)」の人気商品。「春陽堂」の閉業とともに姿を消しましたが、20数年の時を経て、NPO法人アリタカラと地元の有志たちによって復活しました。直径約6センチメートル、深さ約4センチメートルの茶碗形の最中に、何を詰めるかはアイディア次第。見た目より容量があるので、あんこはもちろん、フルーツ、アイス、白玉、生クリーム、カスタード、チーズ、生ハム、お惣菜など様々なアレンジをすることができます。いろいろな具材を準備して、自由にトッピングするパーティーをしても楽しそう。同じサイズの有田焼「豆ちゃわん」も販売されていて、これまた可愛い! 薬味入れや、アクセサリー入れなどいろいろな用途に使えます。
◆特定非営利活動法人 アリタカラ
住所:佐賀県西松浦郡有田町大樽2丁目3番21号
電話:0955-29-8929
営業日:直接購入希望の場合は、上記電話番号にお問い合わせください
その他:「佐賀県立九州陶磁文化館」でも購入可能
2. 有田焼がそのままクッキーに! 「白磁彩菓」
有田焼・伊万里焼の絵柄をプリントしたクッキー「白磁彩菓(はくじさいか)」は、まさに食べる芸術品! 有田焼の絵柄が見事に再現されており、あまりの美しさに食べるのを躊躇してしまうほど。 「有田様式」「鍋島文様」「明治有田超絶技巧」の3シリーズがあり、思わずコンプリートしたくなってしまいます。3個入り1,300円、5個入り2,200円と配り歩くお土産にしてはややお高めなので、自分用というより大切な方への手土産にしたいところ。実店舗がなく、小売・オンラインショップのみの販売なので、「白磁彩菓」の公式サイトで購入できる場所を確認してください。
3. 世界にひとつだけの「陶石ピアス」で、お洒落を楽しもう!
陶石ってご存知ですか? 陶磁器の原料となる岩石のことで、鉄分などの不純物の含有量によって等級が決まります。濁りがなく透明な白さを求められる有田焼において、等級が低い石は器づくりに使えないことも。そのような石を利用して誕生したのが、「S to S(エストエス)」という有田焼ジュエリーです。手掛けているのは、KIHARAのデザイナー兼ディレクターの池田和浩さん。KIHARAは、有田焼・波佐見焼の商品開発を行っている産地商社です。池田さんは、不純物によって縞や点模様が生み出された「縞石(しまいし)」に、青く透き通るような柔らかさが特徴の「青白磁(せいはくじ)」という釉薬をかけて、オリジナルのピアスを制作しています。
陶石ピアスは、形、大きさ、模様など全く同じものは二つとなく、すべてが一点もの。小さくても、一個一個が地球の歴史と大地のパワーの結晶なのです。左右の石の組み合わせとバランスを吟味していると、あっという間に時間が経ってしまいます。世界に一つだけの陶石ピアスを身につけて、大地のエネルギーをダイレクトに感じてみませんか?
◆株式会社キハラ
住所: 佐賀県西松浦郡有田町赤坂2351-169 Arita Será
電話:0955-43-2325
営業時間:9:30〜17:00
その他:KIHARA TOKYOでの取り扱いあり
4.陶山神社の「有田焼の御守り」
有田町の高台にある「陶山(すえやま)神社」は、"やきものの神様"として親しまれています。境内には、唐草文様が描かれた美しい磁器製の鳥居や、10代今泉今右衛門が製作した巨大な狛犬、磁器製の灯篭などが奉納され、観光名所としても人気です。そんな「陶山神社」では、磁器でできた御守り、御朱印帳、絵馬などの授与品が販売されています。神社にある宗廟窯(そうびょうがま)で、神職が、1つひとつ奉製しているのだそう。名前を入れてもらうこともできますが、窯入れの時期に合わせて奉製するため、少し時間がかかります。磁器でできた御守りは珍しいので、旅の記念にもぴったりです。
余談ですが、「陶山神社」の境内には線路があり、列車が通ることでも有名です。御守りを買いに来たら、境内を走る列車もぜひ見ていってくださいね。
◆陶山神社
住所:佐賀県西松浦郡有田町大樽2-5-1
電話:0955-42-3310
営業時間:9:00~17:00 (社務所)
5. マニアにはたまらない! マンホールカード「RX-78-2 ガンダム」
「マンホールカード」は、下水道広報プラットホームと地方公共団体が共同で制作・発行するカードで、指定配布所に行くと無料でもらうことができます。下水道への興味を喚起することを目的に発行されており、コレクションしている愛好家も多いそう。有田町のマンホールカードは、有田観光協会の有田館1Fで配布され、観光名所「トンバイ塀」をモチーフにしています。トンバイとは、焼きものを焼く登り窯に使用した耐火レンガのこと。廃材や窯道具を赤土で塗り固めて作られたのが「トンバイ塀」です。ガンダムマンホールは、「トンバイ塀通り」と「泉山磁石場 展望所」の2ヶ所に設置されています。残念ながらマンホールカードはお1人様1枚限りなので、自分へのお土産としてお楽しみください。
◆有田観光協会
住所:佐賀県西松浦郡有田町幸平1丁目1-1
電話:0955-43-2121
営業時間:9:00~17:00
おわりに
有田町有田内山地区は、伝統的建造物群保存地区に指定されているため、焼きものだけでなく、町並みも一見の価値があります。陶器市の開催期間中以外は、驚くほど人が少なくひっそりとしているので、レトロな町並みをゆっくり楽しみたい方は、この時期がおすすめです。11月20日~24日には「秋の有田陶磁器まつり」が開催予定なので、活気ある有田町を見たい方はこの期間に訪れて、ユニークなお土産と共に掘り出し物を探してみてくださいね。
●秋の有田 陶磁器まつり
開催日:2025年11月20日~11月24日
問合せ:0955-43-2121(一般社団法人有田観光協会)











