朝が壮大すぎるし、恐竜がかっぽした森にあるし!? 世界のマングローブにうっとり

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2019.05.08

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朝が壮大すぎるし、恐竜がかっぽした森にあるし!? 世界のマングローブにうっとり

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朝が似合いすぎて泣ける。絶世の美女的なマングローブがフィリピンに

オーストラリアの世界最古の森=「デインツリー」にあるマングローブはやっぱり古い?

オーストラリアのオーク・ビーチには、優しくきらめく、お歯黒みたいなマングローブ

マングローブの独立国家? オーストラリアのダーウィンにはユニークなマングローブがいっぱい

前回は、日本のマングローブの代表として、石垣島の様子をお話いたしました。他の島にもたまらないスポットがたくさんあるので、別の機会にご紹介させてください。今回は、日本との比較の意味も込めて、フィリピンとオーストラリアのマングローブをご覧いただきたいと思います。海外はまた趣が違うんですよ、大きいし! 古そうだし! 続けていろんな表情を見ることで、マングローブ・ラブ仲間が増えますように。

朝が似合いすぎて泣ける。絶世の美女的なマングローブがフィリピンに

まだまだなんです、マングローブ・ラバーとしてまだまだ。生態系や種類や地域や、もろもろ見識が足りません。でも、言わせてください。こんな美しいマングローブがあるなんて! 自分のマングローブ歴の比較に過ぎませんが、とにかくわたしにとって絶世の美女的マングローブはここです。

ドローン旅の絶景写真

ここはフィリピンのエルニド。海景の飛び抜けた美しさに「奇跡の楽園」と呼ばれる地域ではありますが、それは決して、マングローブを指してのことではありません。というか意識されていないのでしょう。当時のわたしは期待ではなく、ただ、エルニドのマングローブのある景色がどんなものか知りたくて、この南の外れに行ったんです。まともな道がなく、船で訪れないといけないような陸の孤島にまさかこんな朝が訪れるなんて。

この、情緒溢れる鏡のような干潟はなんでしょう。趣しかありません。ぐるっと海を取り囲み波を静める地形と、濃密なマングローブから流れ込む土が、立派な干潟を作り出したのでしょう。

そこに映り込む、空の全部とマングローブの木々。滑らかすぎます、空気も水も、時の流れも。そしてこの空間の大きさがフライトをより自由にしてくれて、飛んでいる感覚すら滑らか……うっとりしすぎて力が抜けます。送信機を手から落とさないよう「しっかりして」と自分を励ます始末。それでもダメなんですよ、放心していることを自覚するも「えへへ」とにやけるのみでしっかりできない。

ドローン旅の絶景写真

そうして、太陽が昇ってきました、山の向こうから。そう……ここは西向きの海。朝に感動するといえば、主に東のスポットでしょ。この西っぷりで、ここまでの感動を与えてくれるとは、サプライズの粋なこと!

ドローン旅の絶景写真

大きな雲が、海に浮かんでいました。干潟万歳、遠浅万歳。

豆知識的な話ですが、エルニドでは1日に1回ずつしか、干潮満潮が訪れないそうです。日本の離島での潮の干満を気にしていることの多いわたしにとっては、かなりびっくりでしたよ! 例えば石垣島では、朝に引いてれば、夕方も引くと思って撮影場所を考えます。そのつもりで夕方になって……海がタプタプに満ちていて目を疑いました。ちなみに、大抵は日本と同じく1日2回ずつなんですって。どちらかといえば、エルニドのほうがイレギュラー。

ドローン旅の絶景写真

太陽が昇って、雲からも顔を出し、光が差し込んできました。そして、砂州と、その後ろの半島と、そのまた後ろの断崖絶壁ラゲン島が、お行儀よく平行に並んでいるのにププッとします。このくらいで笑えるのって、だいぶ心が動ききってる証でしょ(笑) このときはドローンを飛ばし始めて電池3本目。つまり1時間半近く飛ばしていて、始終感動し続けていたので、笑いのツボすら浅くなっていたようです。

ドローン旅の絶景写真
ドローン旅の絶景写真

さて、陸の孤島で泊まったお宿はここにありますよ。桟橋の付け根。寄ってみたのが2枚目です。右の光の中に、建物が見えるでしょう。「Seahorse and Mangrove Resort」で、名前のとおりマングローブにどっぷり。もしあなたがマングローブに少しでも惹かれ出したなら、絶対おすすめしたいお宿です。

ドローン旅の絶景写真

先述の通り道はないので、用事があれば船で移動しますよ……って、不安になりました? あの船に乗っていくのは怖いと思ったあなた! 正常です(笑) カヌーを少し大きくしたようなあれには、ベテランのお宿のご家族が乗っているんです。わたしたち素人は、ふた回りほど大きい屋根付きの船ですよ。街までは30分くらいです。

オーストラリアの世界最古の森=「デインツリー」にあるマングローブはやっぱり古い?

さて、ここからはオーストラリアのマングローブをご覧ください。

こちらはオーストラリアの北東部「デインツリー」というジャングルで、ケアンズの北にあたります。ここ、めちゃくちゃすごいんです。「世界最古の森」で、1億年以上前からあるそうですよ。1億年以上前って……恐竜がこの森を闊歩していたということですよね!?

ドローン旅の絶景写真

恐竜時代からこれまで、大陸が分かれたり移動したり、隆起したり、沈降したり、まぁいろんなことが地球規模で起こったでしょう。なのに! このジャングルは、恐竜の頃から同じ表情してるって。まずい、すごすぎます。

ということは、この写真の河口域に広がるマングローブも、恐竜を知ってる?  それは定かではありませんが、ともかく、ロマンがいっぱい詰まったジャングルに鎮座するマングローブなわけです。でも……この堂々たる迫力、川の上を翼竜が飛んでるのを想像しても、結構はまりません? ドローンと並んで飛んでたら最高なんだけど。

ドローン旅の絶景写真

こんな迫力づくしのところにも、かわいいシーンがあるんです。ゴーゴー流れる川の中、みんなから離れて、ひとり必死に立つマングローブの子どもを発見! あぁあなたはマングローブ界のカモメのジョナサン。小さくてけなげに見えるけど、次世代のマングローブのあり方を作っていく存在なのかもしれません。

オーストラリアのオーク・ビーチには、優しくきらめく、お歯黒みたいなマングローブ

こちらはケアンズより少しだけ北のオーク・ビーチです。飛んでいたら向こうに川が見えたんです。それで近づいたら、あぁ、なんていい光景。

ドローン旅の絶景写真

広大な干潟も大好物ですが、森の隙間の小さな鏡も美しすぎます! 森を抱えるので手一杯だけど、ちょっと空の様子も見てみたいな〜、そんな気分で水面にその一部を切り取るのでしょうか。覗き穴みたいで気に入りました。ちなみに、このときは潮が引いていて、川と海の繋がりが希薄ですが、満ちてくると、もっとゴーゴー流れるのかもしれません。

ドローン旅の絶景写真
ドローン旅の絶景写真

川ぎわにマングローブの根っこがわさわさっと出ていて、趣たっぷりです。2枚目、なんだか薄笑いしてる森の口もとみたいですけど、川底の土が真っ黒で、これじゃあお歯黒ですね……。

マングローブの独立国家? オーストラリアのダーウィンにはユニークなマングローブがいっぱい

最後に、もっと赤道に近い、ノーザンテリトリーのダーウィン周辺をご覧ください。

ドローン旅の絶景写真

ドーンと海ぎわ一面マングローブです。まっすぐで平なマングローブ。山の影も半島のカーブもない、そしてただただ真っ平ら。圧倒的な規模に「大陸だなぁ」とつくづく感じました。


続いてこちら。海を飛んでたら、ちょんと小島があったんです。

ドローン旅の絶景写真
ドローン旅の絶景写真

海の真ん中で、どうも緑に占領されています。島のキワキワまで木が生えているようなんです。近づいて見ると……マングローブで成り立っていました。なんだか独立国家みたい。大陸の大きなマングローブに埋もれて、その他大勢になりたくない、血気盛んなマングローブの集合体なんだと思います。

ドローン旅の絶景写真

こちらは夕暮れ時に。空の色が劇的だし、入水起立の姿がかっこいいけど、ドローンは揺れるし、あたりは暗すぎるしで、うまく撮れません。

ドローン旅の絶景写真

こっちはバッチリ? いえ……これ、OLYMPUSのカメラです。ちなみにOM-D E-M1 MarkⅡです。やっぱり、普通の高さから撮るなら、俄然カメラに限りますね。なんて身もふたもないことを!! ドローンの特性を生かすのは、普通のカメラでは実現できない視線と着眼点。旅先ではうまく使い分けて撮影するのがよさそうです。


海外で目にすることができるマングローブ、いかがでしたか? 日本とはまた異なる表情とスケールに、ますます興味を持ってもらえたら嬉しいです。

Author

ドローン旅作家 とまこ

ドローン旅作家

とまこ

元秘境ツアー添乗員で現在は“おしゃれパッカー”、“美肌ダイエットマスター”として本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍する旅作家。「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)など既刊12冊。2017年から旅先でのドローン撮影を始め、今では「飛ばさないと落ち着かない!」というほどのドローン好き。旅先での美景、絶景の撮影はもちろん動画の編集も手掛ける。

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