ニセコ町を旅していると、思わず足を止めてしまう出合いがあります。
今回ご紹介するのは、大量生産ではないからこそ感じられるつくり手のこだわりや、
この土地ならではの風土から生まれた名品ばかり。
旅の思い出と一緒に持ち帰りたくなるとっておきを集めました。
文/吉田友希

チーズそのものをカリッと焼き上げた「クリスピーチーズ」は、ニセコリン・リンファームの人気商品。噛むほどにチーズの旨みや香りが広がり、おやつにもお酒のお供にもぴったりです。この商品は、ニセコアンヌプリの麓で長く愛されてきたチーズ工房「ニセコフロマージュ」の味を受け継ぐ一品。製法や設備を受け継ぎ、そのおいしさを今につないでいます。プレーン、ピリ辛、ブラックペッパーの3種類があり、それぞれ異なる味わいを楽しめます。常温で持ち運べるため、旅の途中でも持ち帰りやすいのが魅力。帰宅後もニセコ町の余韻に浸りながら、少しずつ味わいたくなる一品です。

ニセコチーズ工房が手がける「デザートチーズ」は、チーズ職人の感性が詰まった人気シリーズです。ベースは、ニセコ町のパウダースノーを表現した「粉雪」や、雪景色を思わせる真っ白な「雪花」。そこに柚子やメロン、スパイスなどを組み合わせ、一つひとつ異なる世界観を表現しています。なかには、宝石を散りばめたような華やかな見た目のものや、ラム酒が香る"大人のデザート"も。世界的なチーズコンテストで評価された商品もあり、ニセコ町らしい発想と職人技が光ります。どれを選ぶか迷う時間もまた楽しみのひとつです。

ニセコ町の風土を活かし、生ハムやサラミなどのシャルキュトリー(食肉加工品)を手がける「シャルキュトリー アカイシ」。なかでも生ハムは、北海道産の豚肉を使い、長いものでは1年以上かけてじっくり熟成させた人気商品です。噛むほどに旨みが広がり、素材の持ち味をまっすぐに感じられる味わいが魅力。人の手だけでなく、素材や気候風土、時間とともにつくり上げられるからこそ、味わいにも奥行きが生まれます。パンやチーズ、お酒と合わせれば、自宅でもちょっと贅沢な食卓に。生ハムのほか、パテやレバーペーストにも根強いファンが多く、ニセコ町ならではのシャルキュトリーの奥深さを味わえます。


雪深い北海道の山で冬を越しながら育ち、採取できる大きさになるまで長い年月を要する希少な山菜「行者にんにく」。修験道の行者が食べたことに由来し、あまりの滋養の豊かさから、修行の妨げになるとして食べることを禁じられたという説も残っています。その魅力をもっと手軽に楽しめるようにと生まれたのが、堀山楽商店の「EZO Paste」です。長い間試行錯誤を重ね、天然の行者にんにくにチーズやくるみを合わせ、風味豊かなペーストに仕上げました。トーストやパスタ、肉や魚料理など使い方は自由自在。ひと瓶あれば、北海道の山の恵みを日々の食卓で楽しめます。

ニセコアンヌプリの森に佇む「ニセコ蒸溜所」から生まれた、クラフトジン「ohoro GIN」。「ohoro」はアイヌ語で"続く"を意味する言葉で、この地で生まれたジンが長く愛されるようにとの願いが込められています。ニセコアンヌプリの良質な伏流水と、ニセコ町産のヤチヤナギやニホンハッカなどのボタニカルを使用。クリアでスムースな味わいが特徴で、ジン初心者でも親しみやすい一本です。その品質は世界的な品評会でも高く評価され、世界最高賞を受賞したことも。気軽に楽しめる飲みやすさのなかに、ニセコ町の自然や風土が息づいています。


ニセコ町の森から生まれたクラフトアロマブランド「HIKOBAYU」。自ら調達したトドマツの枝葉から精油を抽出し、その香りを活かしたエッセンシャルオイルや「ルーム&ファブリックスプレー」を展開しています。雑味のない澄んだ香りは、まるで森のなかで深呼吸しているような心地よさ。空間に吹きかけたり、アロマとして楽しんだりと、暮らしのなかで気軽に森の気配を感じられます。旅先で感じたニセコ町の自然や静けさを、自宅でもふっと思い出させてくれる香りのおみやげです。

ニセコ町で、北海道産の木材を使ったものづくりを行う「クマゲラ製作」。羊蹄山やエゾヒグマ、和牛など、北海道らしいモチーフをデザインした木製ピンやステッカー、マグネットは、思わず全部集めたくなるかわいさです。木ならではのやさしい風合いも魅力的で、おみやげとしてはもちろん、自分用にいくつも持ち帰りたくなります。

さらに、ニセコエリアを舞台にしたボードゲーム『YOTEI』も必見! このゲームのすごいところは、実在する風景や人、生き物たちが登場すること。旅を終えたあとでも、ニセコ町を旅しているような感覚を楽しめます。ゲームを囲めば、旅先で見た景色や出来事を思い出し、自然と思い出話にも花が咲きそうです。

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