新潟県 松之山温泉

今月の温“選”

MATSUNOYAMA ONSEN

松之山温泉

日本三大薬湯のひとつに数えられる松之山温泉。新潟県と長野県の県境、
豪雪地帯の十日町市の山あいに湧き、「美肌の湯」として親しまれてきました。
塩分を豊富に含む温泉で、高い保温効果を誇ります。

文/藤原寿子(クレア)
写真/(一社)十日町市観光協会

「上杉の隠し湯」といわれた
豪雪地帯の薬湯

松之山温泉の開湯は約800年前。傷ついた鷹が湯浴みをしていたことから木こりに発見されたという伝説があります。1千万年以上前に地中に閉じ込められた海水「化石海水」が温泉になったため、塩分濃度が高く、湯冷めしにくいのが特徴。豪雪地帯のこの名湯は越後守護上杉家の隠し湯だったともいわれています。

里山の四季折々の景観を楽しむ

周辺には美しい棚田やブナ林が広がり、四季折々の自然景観が楽しめます。春の新緑、夏の清流、秋の紅葉、冬の雪見風呂と、一年を通して異なる魅力に出会えるのも松之山温泉の魅力です。地元の奇祭「婿投げ(むこなげ)」やアートイベント「大地の芸術祭」なども行われ、ユニークな旅の体験ができます。

松之山温泉の位置を示した地図

DATA

松之山温泉

まつのやま おんせん

泉質/ナトリウム・カルシウム塩化物泉
効能/関節痛・冷え性・疲労回復など

住所/新潟県十日町市松之山湯本
アクセス(車)/関越自動車道「塩沢・石打」ICから約1時間
アクセス(電車)/JR越後湯沢駅から、ほくほく線「まつだい駅」下車、バス約25分

松之山温泉のおすすめの宿

RECOMMENDED

里山に佇む静かな宿

ひなの宿ちとせ

「ひなの宿ちとせ」は、自然に抱かれながらゆったりとした時間を過ごすことができる温泉宿。日本三大薬湯のひとつ、松之山温泉を源泉掛け流しで楽しめるほか、いつでも気軽に湯浴みができる温泉付きの客室も。土地の気候と向き合いながら受け継がれてきた暮らしや食文化に触れ、里山での穏やかなひと時を過ごせます。

雪国の酒と食が響き合う

酒の宿 玉城屋

名湯とともに、食と酒の体験を提供する宿。地元の旬食材にフレンチやイタリアンの技法を取り入れたコース料理と、日本酒・ワインとのペアリングによる“雪国キュイジーヌ”を楽しめます。酒匠・ソムリエによる提案のもと、新たな味わいとの出会いも魅力。源泉掛け流しの薬湯とともに、食・お酒・温泉が一体となった滞在を満喫できます。

里山の恵みと美酒を堪能する

醸す森[kamosu mori]

豪雪地帯ならではの風土が育んだ食文化や発酵文化を大切に、雪国の恵みを存分に味わえます。夕食では新潟県阿賀野市のブランド牛「あがの姫牛」と十日町市の銘柄豚「妻有ポーク」のしゃぶしゃぶを贅沢に食べ比べで堪能できるほか、地域の風土を映した日本酒も。それぞれ趣の異なる全9室の客室も魅力です。

地酒・温泉・サウナが楽しめる

Ponshu Hotel 睡夢[suimu]

“のんで、ゆるんで、ととのう”をコンセプトに、古い旅館をリノベーションした、お酒と温泉を心ゆくまで楽しむためのホテル。酒匠兼ソムリエのオーナーが厳選した新潟県自慢の地酒約30種類を自由に楽しめるほか、地元の旬食材や発酵食品を取り入れた食事も。松之山温泉やセルフロウリュを備えた本格サウナで心身を整えましょう。

おすすめの宿を一覧で見る

周辺の観光・グルメ情報

LEISURE & GOURMET
  • 「森の学校」キョロロ

    雪国の里山にある十日町市立の自然科学館。野鳥や昆虫、両生類、魚類、動物など、地域の生物多様性に触れながら、深く学べる体験型ミュージアムです。展示に加え、周辺の田んぼや森での自然観察会、昆虫標本づくり、木工、雪原の生き物の足跡探しなど、大人も子どももワクワクできるユニークな体験プログラムが特徴です。

  • アートスポット「大地の芸術祭」のオブジェ

    「大地の芸術祭」の作品「ブラックシンボル」(サンティアゴ・シエラ)。チェックインまでに周辺散策ではぜひチェックしたいポイントです。

    画像クレジット:サンティアゴ・シエラ「ブラックシンボル」(大地の芸術祭作品)

  • 湯治玉子

    松之山温泉の源泉は高温が特徴です。この温泉に一昼夜浸かって「湯治した玉子」が「湯治玉子」。パッケージはカラフルですが、他の温泉の「温泉玉子」とちょっと違って玉子は褐色に仕上がっています。

  • 湯治豚

    十日町市特産の銘柄豚「妻有(つまり)ポーク」をレトルト処理し、温泉熱でじっくり2時間調理した「湯治豚」。土地の食材を土地の温泉エネルギーで調理した「湯治豚」は松之山温泉ならではのグルメです。2021年には温泉エネルギーの有効利用が評価され環境大臣表彰を受賞しています。