日田観光完全ガイド|天領の面影残る豆田町、日田温泉と『進撃の巨人』のゆかりの地へ
2026/09/18

2026/09/18
福岡空港から博多まで、地下鉄でわずか5分。福岡は、台北・高雄から直行便も飛ぶ、食と街歩きの密度が際立つ九州最大の都市です。博多ラーメンにとどまらず、もつ鍋や水炊き、屋台文化など、何度目の日本旅行でも新しい発見がある福岡の魅力を凝縮してご紹介。九州各地への周遊拠点としての楽しみ方も合わせてお届けします。
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福岡市は、空港から中心部まで驚くほど近く、初めてでもスムーズに移動できます。まずは台湾からのアクセスと、市内を効率よく巡るための移動手段を押さえておきましょう。

福岡空港は、福岡市の中心部と地下鉄でつながる、日本でもめずらしい都市型空港です。国内線ターミナルは地下鉄「福岡空港」駅と直結しており、到着後すぐに移動を始められる手軽さが魅力。博多駅までは地下鉄でおよそ5分、天神駅までもおよそ11分と、空港からの近さは福岡ならではの利点です。
台北・高雄からは、チャイナエアラインやエバー航空、スターラックス航空などによる直行便が就航しており、フライト時間はおよそ2時間半。国際線ターミナルから国内線ターミナルへは無料シャトルバスで移動でき、乗り継ぎもスムーズです。到着したその日のうちに、博多や天神で食べ歩きを楽しめる距離感は、台湾からのリピーターにとって心強いポイント。手荷物預かりやコインロッカーに荷物を預け、気軽に街へ繰り出せます。

市内の移動は、地下鉄と西鉄バスを軸に考えるとわかりやすくなります。
天神・博多間は地下鉄でおよそ5分と近く、拠点をどちらに置いても大きな差は出ません。せっかくなら、乗ること自体が思い出になる乗り物も合わせて楽しんでみましょう。風を感じながら巡る2階建ての「福岡オープントップバス」は、西鉄天神高速バスターミナルを発着点に、海沿いを走る「シーサイドももちコース」や夜景が見られる「福岡きらめきコース」などを運行。福岡タワーやみずほPayPayドーム周辺を一望できます。
那珂川を進む水上バスも人気で、屋台やキャナルシティ博多を眺める「中洲クルーズ」は約30分、博多湾まで足をのばす「博多湾クルーズ」は45分ほど。歩き疲れた際は、休憩がてら船上から街を眺めるのもおすすめです。

福岡の旅で欠かせないのが、ご当地グルメの数々。まずは福岡四大グルメと呼ばれる看板料理から、代表的なお店と合わせて見ていきましょう。

福岡グルメの代名詞といえば、豚骨スープに極細麺を合わせた博多ラーメン。麺だけおかわりできる「替え玉」や、麺の茹で加減を選べるスタイルも福岡ならではの文化です。長浜ラーメン発祥の老舗「元祖長浜屋」、世界的に知られる「一風堂」の大名本店、独自の仕切り席が話題の「一蘭」など、店ごとに個性が異なるので、食べ比べるのも旅の楽しみ方のひとつです。

牛もつをキャベツやニラなどの野菜と煮込むもつ鍋も、福岡発祥のご当地鍋。味噌もつ鍋発祥の「やま中」、醤油味の老舗「楽天地」、数種の味噌をブレンドした濃厚スープが評判の「おおやま」など、味わいの違いを楽しめます。〆のちゃんぽん麺まで味わうのがおすすめです。

鶏を白濁するまでじっくり炊き上げる水炊きは、1905(明治38)年創業の「水月」が発祥とされる博多の郷土鍋。骨付き肉の旨味が凝縮したスープを、柑橘系の自家製ぽん酢でいただくのが定番です。100年以上の歴史を持つ「新三浦」や、地元で長く愛される「水たき長野」も、それぞれ異なるスープの個性を持つ名店として知られています。

明太子は、博多土産の定番。最初に製品化した「ふくや」をはじめ、粒立ちのよさで知られる「かねふく」、柚子の香りが特徴の「やまや」など、メーカーごとに味の個性が異なります。ご飯のお供にはもちろん、パスタなどのアレンジにも重宝します。

福岡ならではの夜の楽しみ方といえば、屋台です。「初めてだと入りにくいのでは」と身構える方も多いですが、近年は外国語での接客や明朗会計を掲げる屋台も増え、初めてでも利用しやすくなっています。予算の目安は、飲み物と数品を頼んで1軒あたり2,000〜3,000円ほど。まずは大荷物をコインロッカーなどに預け、身軽になりましょう。
入店時には店主に一声かけてから、案内された席に座ります。それから飲み物と、気になる一品を注文するのが基本の流れです。ラーメンや餃子、天ぷら、もつ焼きなど、少量ずつ頼める料理が多いのも屋台の魅力で、2〜3軒をはしごすることもできます。会計は退店時にまとめて行うお店がほとんどなので、慌てずに店主へ声をかけましょう。混雑時に長居しすぎない、隣の席の方にも会釈するといった気遣いがあると、より心地良く過ごせます。
エリアによって雰囲気も少しずつ異なり、観光客や出張客が多く華やかな中洲、百貨店の足元に日常的に屋台が並ぶ落ち着いた天神、地元客に愛されるどこか懐かしい長浜など、それぞれの個性を味わえるのも魅力です。開店直後の時間帯は比較的空いているので、初めての方は早めの時間に訪れると、ゆったりと屋台の雰囲気を味わえます。食事の〆として屋台に立ち寄れば、福岡の夜がより印象深いものになるはずです。

グルメを満喫したあとは、天神・博多エリアでの街歩きへ。ショッピングから歴史散策まで、福岡の街の奥行きを感じてみましょう。

天神エリアには、岩田屋や大丸などの百貨店をはじめ、天神地下街やソラリアプラザ、福岡PARCOといった商業施設が集まり、ファッションから雑貨、コスメまで一度に巡れる便利さがあります。地下街は雨の日でも移動しやすく、天候を気にせず買い物を満喫できるのも魅力のひとつ。
博多駅周辺では、JR博多シティのアミュプラザ博多や博多阪急が人気です。噴水ショーで知られる「キャナルシティ博多」も、ショッピングとエンターテインメントを兼ね備えたスポットとして外せません。多くの店舗で免税手続きに対応しており、パスポートなど必要なものを提示するだけで手軽にまとめ買いができるのも福岡の魅力です。時期によっては、外国人旅行者向けのお得なショッピング特典が期間限定で登場することもあるので、公式情報をチェックしておくと安心です。買い物をさらにお得に楽しむ方法は、記事後半でもご紹介します。

ショッピングだけでなく、福岡では歴史散策も楽しめます。天神から徒歩圏の舞鶴公園には、福岡藩の初代藩主・黒田長政が7年の歳月をかけて築いた福岡城の跡が残り、多聞櫓や大手門、石垣から往時の壮大な姿をしのべます。天守台は、大濠公園や福岡タワーまで見渡すことができる絶景ポイントです。隣接する鴻臚館跡展示館では、奈良から平安時代にかけて中国大陸や朝鮮半島との外交・交易拠点だった鴻臚館の発掘品を見学できます。
なお、天守台は発掘調査のため2026(令和8)年12月末まで立ち入りができないので、訪問前に最新情報を確認しておくと安心ですよ。桜や梅、花菖蒲など季節の花も見どころのひとつで、時期を変えて訪れる楽しみもあります。

福岡市内には、半日ほどで非日常を味わえるスポットも点在しています。自然と最新エンターテインメント、両方の顔を覗いてみましょう。
市街地にありながら水辺の景色が広がる大濠公園は、朝の散策にぴったりのスポットです。池の周囲にはおよそ2kmの遊歩道が整備されており、ジョギングやウォーキングをする地元の方の姿も見られます。池には、浮かぶように橋がかかり、水面に映る空の景色も見どころのひとつ。池のほとりに立つ「スターバックスコーヒー福岡大濠公園店」は朝7時から営業しているので、散策の合間にモーニングを楽しむのもおすすめです。福岡城跡のある舞鶴公園に隣接しているため、合わせて歴史散策をすることもできますよ。旅の朝を、少しゆったりとした時間から始めてみてはいかがでしょうか。
大濠公園
みずほPayPayドーム福岡に隣接している「BOSS E・ZO FUKUOKA」は、地上7階建ての複合エンターテインメント施設です。5階には、クリエイティブ集団チームラボによる常設アート空間「チームラボフォレスト 福岡 – SBI証券」があり、光や映像を使った作品を体感できます。屋上には、高さ40mから滑り抜ける筒状のスライダーなど、スリルを楽しめるアトラクションもあります。屋内で過ごせる施設のため、天候を気にせず遊べるのも魅力です。ファミリーからカップルまで、幅広い層が非日常を味わえるスポットといえるでしょう。
BOSS E・ZO FUKUOKA

福岡市街から少し足をのばすと、志賀島や海の中道海浜公園といった、海に囲まれた絶景スポットが広がっています。志賀島は、国宝「金印」の出土地としても知られ、島内には展望のよい丘や海水浴場も点在しています。海の中道とつながる海沿いのドライブルートは、右にも左にも海が広がる気持ちのよい道のりです。
海の中道海浜公園は、季節の花畑や展望台、動物とふれあえるエリアもある広大な公園で、四季ごとに異なる景色を楽しめるのが魅力です。これらのエリアは公共交通だけではアクセスしにくいため、レンタカーがあれば行動範囲がぐっと広がり、より自由に回れます。福岡でのレンタカー周遊については、別の記事で詳しくご紹介していますので、合わせてチェックしてみてください。

ここまでご紹介した福岡市内の魅力を踏まえて、九州周遊を見据えた滞在プランを考えてみましょう。
グルメ、街歩き、半日観光まで、福岡市内をひと通り満喫するなら、1.5日から2日ほどが目安です。到着日は空港からすぐの博多・天神でグルメと屋台を楽しみ、翌日は大濠公園やBOSS E・ZO FUKUOKAなど半日観光を組み合わせるのがおすすめの流れ。ショッピングや歴史散策を加えるなら、もう半日ほど余裕を見ておくと安心です。もう少し日程に余裕があれば、九州各地への周遊にも足をのばせます。
ここからは、福岡から近い周辺エリアをご紹介します。
※2026年7月末の地震の影響で、九州新幹線は一部区間で運転見合わせが続いています(博多〜熊本間は通常どおり運行)。お出かけの際は、JR九州の公式サイトで最新の運行情報をご確認ください。
福岡からさらに足をのばすなら、熊本・島原方面がおすすめです。博多駅から熊本駅までは、九州新幹線でおよそ40分。乗り換えなしの新幹線一本でアクセスできる近さは、九州周遊を計画するうえで大きな魅力です。
熊本では、加藤清正が築いた熊本城の壮大な石垣や、馬刺し・熊本ラーメンなどのグルメが楽しめます。熊本駅からさらに足をのばした島原では武家屋敷や湧水が流れる町並みなど、福岡とは一味違った魅力に出合えます。日帰りはもちろん、1泊してゆっくりと巡るのもおすすめです。福岡・熊本・島原をまとめて巡るモデルコースも用意しているので、周遊プランを立てる際に合わせて参考にしてみてください。
※熊本城は2026年8月13日に公開を再開しています。ただし「熊本城ミュージアム わくわく座」など一部施設は休館が続いているため、お出かけの際は公式サイトで最新情報をご確認ください。

熊本市観光完全ガイド|熊本城と城下町、馬刺し・あか牛を味わう歴史さんぽ
九州の中央部に位置する熊本市。圧倒的な存在感を放つ熊本のシンボル「熊本城」をはじめ、自然が育んだ恵みの地下水、豊かな緑や独自の食文化が魅力の政令指定都市です。福岡(博多)からは、新幹線を利用すれば約40分とアクセスもよく、日帰りから1泊以上の旅行まで気軽に訪れられる、まさに観光の街! 今回は、歴史ある熊本城の見どころに加え、熊本名物の馬刺し・あか牛など、熊本の魅力を徹底解説します。熊本への旅行を考えている方のため、熊本を満喫し尽くす情報をお届けします。 ※2026年7月末の地震の影響で、熊本県内では営業を停止している施設が一部あります。営業再開などの詳細は、公式サイトでご確認ください。
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島原観光完全ガイド|湧水と鯉の泳ぐ城下町、大三東駅と島原温泉をめぐる
長崎県島原市は、街の至る所に清らかな湧水があふれる「水の城下町」。日本には何度も訪れたことがあっても「九州のこの街はまだ知らない」という方も多いはず。熊本港からフェリーで海を渡れば、鯉が泳ぐ町並みや、海に一番近いといわれる無人駅、そして城下町の湯にひたる温泉など、水にまつわる情緒あふれる風景に出合えます。
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大分方面なら、日田・豊後高田エリアがおすすめです。博多駅から日田駅までは、特急「ゆふ」でおよそ1時間30分。乗り換えなしで到着できる手軽さも魅力。天領として栄えた日田は、白壁の町並みが残る豆田町の散策が人気で、老舗の醤油蔵やカフェ巡りも満喫できます。
豊後高田は、昭和レトロな商店街「昭和の町」で知られ、どちらも日帰りから1泊ほどのショートトリップを楽しめる距離感です。福岡でのレンタカー周遊とあわせて計画すれば、行動範囲がさらに広がります。詳しいアクセスや見どころ、モデルコースは、各エリアの記事をご覧ください。

日田観光完全ガイド|天領の面影残る豆田町、日田温泉と『進撃の巨人』のゆかりの地へ
江戸幕府の直轄地「天領」として栄えた日田は、豊かな水と歴史ある町並みが息づく城下町です。福岡からJRで気軽にアクセスでき、日帰りや小旅行に最適。歴史的町並みが残る豆田町、三隈川の水郷風景、そして『進撃の巨人』ゆかりの地めぐりと、多彩な魅力が出迎えてくれます。歴史と現代文化が調和する日田へ出かけてみませんか。
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豊後高田観光完全ガイド|「豊後高田昭和の町」でタイムスリップ、長崎鼻と国東の祈り
福岡から日帰りでも訪れられる大分県豊後高田市は、昭和30年代(1955~1964年)の商店街がそのまま残る、時をこえた町。ボンネットバスに揺られたり、商店街を歩いたりすれば、まるで昭和の時代へ足を踏み入れたかのような気分に。海沿いに広がる長崎鼻では季節の花畑と海の絶景を楽しみ、国東半島に伝わる富貴寺や熊野磨崖仏では古代からの祈りの文化を感じることができます。まだ九州を訪れたことがない方にこそ知ってほしい、豊後高田ならではの魅力をご案内します。
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福岡旅行の締めくくりに欠かせないのが、お土産選び。定番のアイテムと、持ち帰る際の注意点を合わせて確認しておきましょう。
福岡土産の定番といえば、辛子明太子です。冷蔵・冷凍タイプのほか、常温保存できるチューブタイプなどもあり、旅程に合わせて選べます。銘菓では「博多通りもん」「めんべい」をはじめとした博多を代表するお菓子が人気を集めています。
川端商店街や天神の雑貨店では、地元作家の器や日用品など、普段使いできるアイテムも見つかりますよ。ただし、飛行機で明太子を持ち帰る際は、次にご紹介する注意点を合わせてチェックしておきましょう。
台湾へ帰国する際は、持ち込みルールに注意が必要です。ハムやソーセージなど、肉を使った加工品は動物検疫の対象となり、原則として持ち込みが禁止されています。違反すると高額な罰金の対象になることもあるため、肉入りのお土産は避けるのが安心です。
辛子明太子などの魚卵加工品や要冷蔵の食品についても、鮮度管理や検疫の扱いが変わることがあるので、出発前に台湾の検疫当局の最新情報を確認しておきましょう。現地で味わう分にはたっぷり楽しみ、持ち帰るお土産は常温保存できるものを中心に選ぶと、安心です。

福岡は、空港から博多・天神まで地下鉄でわずか数分というアクセスのよさに加え、博多ラーメンやもつ鍋、明太子、屋台文化など、食の魅力が凝縮された街です。大濠公園やBOSS E・ZO FUKUOKAで非日常を味わったり、博多・天神で街歩きを楽しんだりと、過ごし方の幅も豊か。さらに熊本や島原、日田、豊後高田へと足をのばせば、九州周遊の旅へと自然につながっていきます。まずは福岡から、あなただけの九州旅を始めてみませんか。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 なかしま
ライター:peekaboo