弘明寺
神奈川県/横浜市南区
弘明寺
奈良時代から続く横浜最古の祈りの寺
京浜急行電鉄弘明寺駅から徒歩約2分、横浜市営地下鉄弘明寺駅から徒歩約5分の場所に鎮まる弘明寺。市内最古の寺で、奈良時代の僧侶行基(ぎょうき)により開山した。高野山真言宗で号は瑞應山 蓮華院。江戸時代から明治中期まで一帯は弘明寺村(のちに弘明寺町)と呼ばれ、寺名はやがて駅名にもなるなど存在は愛されてきた。門前町として発展した弘明寺商店街を抜けた場所に立ち、地元では“観音様”と呼ばれて親しまれ、地域の人々とともに行事などでにぎわいをみせている。また、月替わりの御朱印も人気が高い。

-
更新日:2025.05.26
〈弘明寺観音友の会〉
会員の皆様には、当山で行われる全ての行事のご案内や護摩行、諸祈願、お加持、供養などのご案内および申込用紙を郵送致しますので、ご興味のある方は是非ご入会ください!!
※入会金・年会費等はございません。無料です。
※メールアドレスをご登録頂きますと、臨時行事のご案内や急な予定変更のお知らせなどを送信させて頂きます。期間2025年5月26日〜
詳しくはこちら
- 横浜市最古の寺とされ、奈良時代の737年に御本尊十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)様が祀られた。
- 毎月8日、18日、28日は、炎の力で煩悩を焼き尽くし、願い事が成就するよう祈る「護摩供」が行われる。
- 明治時代になり寺領が御朱印とともに没集され、明治中期には無住職となって寺伝、寺宝、住職系図までもが紛失した。

住職
美松 寛昭
誰もが自由に入って自由にお祈りできる雰囲気が、下町のお寺らしい佇まいで、親しみのある弘明寺49代目の住職。
旅路に刻まれる和の印影
御朱印は直書きと書き置きがあり、種類も豊富。毎月頒布される月替わりの御朱印も人気だ。参拝の記念にいただこう。
七五三
お宮参り
縁結び
縁切り
金運
商売繁盛
厄除け
無病息災
安産祈願
合格祈願
交通安全
子宝
芸能
恋愛成就
五穀豊穣
家内安全
学業成就
病気平穏
開催月 | 行事 | 時間 |
---|---|---|
毎月3日 毎月13日 毎月23日 |
大聖歓喜天(聖天)様ご縁日
「聖天浴油供祈祷(しょうてんよくゆくきとう)」で良縁を授かろう。縁結び、子宝、事業繁栄などの御利益がある。会員限定のため、要問い合わせ。 |
11:30~ |
毎月8日 毎月18日 毎月28日 |
本尊十一面観音様ご縁日
「護摩供」でリズムを整えパワーを向上させよう。病気平癒、心願成就などの御利益がある。 |
14:00~ |
1月のみ | 初詣参拝、新年初護摩行、星祭祈寿 | |
2月3日 | 節分法会、鬼・天狗の行列、福豆授与 | |
3月下旬 | 春季彼岸会 | |
4月8日 |
花まつり、釈尊降誕会、甘茶ご接待
4月上旬の土・日曜日も開催。毎年要確認。 |
|
6月のみ | 身代地蔵菩薩奉安記念 | |
6月15日 | 宗祖弘法大師誕生会、青葉祭り | |
7月5日 | 大施餓鬼法会 | |
7月8日〜7月10日 | 本尊十一面観世音菩薩、四万六千日功徳参拝、四万六千日特別護摩行 | |
7月10日〜7月16日 | 盂蘭盆会 | |
8月13日〜8月15日 | 旧盂蘭盆会 | |
9月〜11月中旬 | 七五三参拝と無事成長祈願お加持 | |
9月下旬 | 秋季彼岸会 |
過去の物語を辿る
由来、由緒
横浜最古の寺といわれる弘明寺の歴史
721年(養老5年)にインドの善無畏(ぜんむい)三蔵法師が渡来し、この土地を霊域と感じて7つの石を据えたのが始まりとされる。やがて737年(天平9年)、悪病が流行していたところに、勅命により全国を巡り歩いていた僧侶行基(ぎょうき)がこの地を訪れた。行基が神木を一刀刻むごとに3度礼拝するように真心を尽くして彫刻したのが、現在の御本尊十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)様。また814年(弘仁5年)には空海(弘法大師)が回国の折に一千座の護摩をたき、庶民の除災招福を祈願したといわれている。本堂は行基を慕う僧侶光慧(こうえ)が、1044年(寛徳元年)3月10日に建立。御本尊を祀り開山した。鎌倉時代には求明寺と称していたが、観音経偈文(かんのんぎょうげもん)の「弘誓深如海(ぐぜいじんにょかい)」から「弘」を取り弘明寺となった。
伽藍
再建された本堂には建立時の古材も使用
本堂は光慧(こうえ)上人により1044年(寛徳元年)3月10日に建立され、御本尊十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)様を祀り開山した。現在の本堂は1766年(明和3年)に、智光(ちこう)上人により再建されたもの。それまでの本堂で使われていた“チョーナ彫”の床板、はり、桁などがそのまま使われている。床板を踏んでみると、足裏に意図的に残された凹凸を感じることができるだろう。1976年(昭和51年)に、それまでの茅葺きから銅板葺きに改修された。間口は6畳半、奥行きは6間1尺ある。また御本尊の十一面観世音菩薩様は像高181.7cm、1本のハルニレの木から全身を掘り出す一木造で造られ、関東地方に残るなた彫りの典型的な作例として知られている。また、疫病退治を願って制作されたため、右手が疫病退治の印を結んでいることも特徴。
文化財
見ることのできる貴重な文化財
かつての観音堂に使用されていた「布目瓦」が、本堂に保存されている。奈良時代のものと伝わり、瓦が焼かれたのは現在の横浜市南区永田町といわれている。製造時に用いた布の織り目が残ったもので、行政機関や寺など限られた建物にのみ使用されていたものだそう。また、室町時代初期に作られた「木造 黒漆花瓶」も現存している。御本尊に供える常花のためのもので、けやきの木材をろくろで整形した4つの部位を組み立て、黒漆が全面に塗られている。木製で大型の花瓶というものはめずらしく、当時の社殿、ひいては伽藍の規模が大きかったことが推測される。さらに「金剛力士像(仁王像)と仁王門」も見どころ。金剛力士像は13世紀後半に鎌倉仏師によって造られており、神奈川県に残る中世最古のもの。2001年(平成13年)に修理が行われた。
寺社の境内に広がる四季折々の美しい風景と、自然の移ろいをご紹介します。


暑さも忘れるほど
アジサイがきれいに咲く


紅葉を楽しむ
美しい秋


除夜の鐘が鳴り響く
大晦日


- 住所
- 神奈川県横浜市南区弘明寺町267
- アクセス
- [車]横浜横須賀道路別所IC・首都高速道路神奈川3号狩場線花之木IC・永田ICより約10分 [電車]京浜急行電鉄本線弘明寺駅より徒歩約2分、横浜市営地下鉄ブルーライン弘明寺駅より徒歩約5分 [バス]神奈川中央交通バス各系統「弘明寺口」停留所より徒歩約5分、横浜市営バス009系統・219系統「弘明寺」停留所より徒歩約6分
- 公式HP
- http://www.gumyoji.jp/
- TEL
- 045-711-1231旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- SNS
- FAX
- 045-721-4132
- 営業時間
- 参拝:8:00~17:00、受付:8:30~16:30
- 定休日
- 無休
- 料金
- 拝観料:500円※その他は要問合せ
- 駐車場
- 30台

テーマやシチュエーション別に、スポット周辺のモデルコースを紹介。
神奈川県の旬のおでかけスポットやイベント情報をご紹介!気になるところへ足を運んでみましょう!
近くにある人気のスポットをピックアップ!
桜がきれいな境内で
花まつり