“再生”され“循環”を続ける里山から「サステナブル」について考える旅

埼玉県

2023.07.02

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“再生”され“循環”を続ける里山から「サステナブル」について考える旅

埼玉県入間郡三芳町に県で唯一、環境省が“体験の機会の場”として認定をした場所があります。そこはかつて、不法投棄の温床となっていた雑木林が広がる、荒れた里山でした。この地の再生を「石坂産業株式会社」が引き受け、ゴミを片付け手入れをしたことでたくさんの動植物が生息する森へと生まれ変わり、サステナブルフィールド「三富今昔村(さんとめこんじゃくむら)」として開放することになります。旅色LIKESライターのERIがここで学び、体験したことで「サステナブルな旅」とはどんなことだろうと考えてきました。

目次

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廃棄物を再生させ循環を繰り返す「資源再生リサイクル工場」を見学

五感で学ぶ「サステナブルフィールド」の中へ

「10000の丘」でハーブティー作りとハーブ染め体験に挑戦

気分もあがる自社栽培の有機野菜たっぷりランチをいただく

「三富今昔村」での体験を通して感じた大切なこと

廃棄物を再生させ循環を繰り返す「資源再生リサイクル工場」を見学

工場見学

まずは三富今昔村の三木千鶴さん案内のもと、「資源再生リサイクル工場」を見学します。このような施設は屋外にあるイメージが強いのですが、近隣への騒音や環境のことを考え、屋内に建てているそうです。そのため、重機は排気ガスの心配をしなくてもいいように電気で稼働させていて、ここで働く社員にも配慮しています。

施設内では粉じんを防ぐための散水として雨水を利用していると教わり、ここにもサステナブルな取り組みを感じられました。ここで扱う建設系の廃棄物はそれぞれ分別し、加工を施して再利用されるそう。屋根の瓦は細かく砕いて敷石として使われ、木材は素手で触っても刺さらないくらい柔らかいチップに生まれ変わります。チップは動物を飼育するときの敷材としても使われるそうです。

Green Action

Green Action

私もひと言だけメッセージを書かせてもらいました

私もひと言だけメッセージを書かせてもらいました

そして、ここでは廃材の98%をリサイクル化できると聞き、ゴミはただのゴミではなく、資源になるのだと強く実感。素晴らしい取り組みをしていると思いました。見学通路をどんどん進んで行くと、ロボットが動いているのを発見。廃材の細かな分別は人間の手でしなければなりませんが、現在、AIのロボットが仕事をえるために修行中なのだとか。分別の作業はなかなか大変そうなので、ロボットが分別できるようになると人間の負担もだいぶ減りそうですよね。途中にある「Green Action」と名付けられた見学通路には、工場見学に訪れた多くの方からのメッセージがたくさん寄せられていていました。

五感で学ぶ「サステナブルフィールド」の中へ

枕木
焚火ができる“FIRE CIRCLE”

枕木を再利用して舗装された道から「くぬぎの森」へ進むと、工場のそばにあるとは思えないほどの広大な里山があります。木漏れ日がとても気持ちよく、この日は幼稚園児たちがお弁当を持って遊びに来ていました。「くぬぎの森」には木材のチップが道に敷かれていたり、落ち葉からできた堆肥を使って野菜を育てたり、サステナブルな取り組みをあちこちで体感できます。約1,300種類の動植物が生息し、自然の生態系が守られているので、子どもたちにとって学びの場となっていると、三木さんに教わりました。

“森の万華鏡”から見た景色

“森の万華鏡”から見た景色

私は土の上を裸足で歩く“アーシング”を体験。裸足で大地を踏みしめる機会はめったにないので、新鮮でした。森の中にある木製のベッド「森の万華鏡」に寝転ぶと、葉っぱの万華鏡が見られるのがあまりにも気持ちいいので、何時間もここで森林浴をしていられそうです。

「10000の丘」でハーブティー作りとハーブ染め体験に挑戦

10000の丘

ここはかつて、10000トンものゴミが不法投棄されていた丘です。ここを再生させるため、まずは10000トンのゴミを片付けるところからスタートしました。それから土地を耕し、土を育てたことで、今は素敵なハーブ園に。季節のハーブや野草がこの場所で育つことで、よい循環をもたらしています。

園芸療法士の関口瑛梨奈さん

園芸療法士の関口瑛梨奈さん

ハーブティー

ここでは園芸療法士の関口瑛梨奈さんに教えていただきながらハーブティーと、ハーブ染め体験を行うことに。ハーブティーにはレモンバームとレモングラス、カモミールのお花をセレクト。フレッシュなハーブを摘んでお茶を入れるのは初めての体験です。

ハーブ
バッグ

ハーブ染め体験で作ったエコバッグ

抽出時間を利用して、ハーブ染め体験にも挑戦。今回は剪定して捨ててしまうローズマリーの葉を使ってエコバッグを染めてみました。ビー玉や輪ゴムを使って模様を入れ、煮詰めたローズマリーの染液につけていきます。まるで料理をするような感覚です。どんな色になるのだろうと想像しながら輪ゴムを外すと、しっかり模様が入っていました。自然な色合いで優しく、里山の風景にも自然に溶け込むデザインです。ハーブティーは爽やかな香りで、甘いお茶に仕上がりました。自然のものでこんなにおいしいお茶ができるなんてちょっと感激。自然に心が癒やされる素敵な体験となりました。

気分もあがる自社栽培の有機野菜たっぷりランチをいただく

発酵ビーガン バーニャカウダ

発酵ビーガン バーニャカウダ

シェフのこだわり限定旬プレート

シェフのこだわり限定旬プレート

ファームの季節野菜たっぷりスープとヴィーガンワッフル

ファームの季節野菜たっぷりスープとヴィーガンワッフル

施設内で食べられる料理からも、サステナブルな取り組みを感じました。「くぬぎの森」にある落ち葉の堆肥を使い、アニマルウェルフェアで育てている鶏の鶏糞を使った土を使って育てられた自社栽培の有機野菜は、施設内の「交流プラザ」で食べられます。新鮮な野菜たちはどれも甘くて味が濃く、おいしいものばかりです。

こだわりのバーニャカウダに使用している麹は、木樽で作られる醤油蔵で作られたものだと聞いて、以前行ったことのある小豆島の「ヤマロク醤油」さんの木樽プロジェクトのことを思い出しました。詳しく聞いてみたところ、埼玉県にある弓削多(ゆげた)醤油がそのプロジェクトに参加されているとのこと。これって「サステナブルな旅」に繋がっている……? そこへ旅をしたから知ったこと、それを体験することが「サステナブルな旅」なのかもしれないと感じました。

パン工房

旅のお土産に、自社農園の有機小麦と自家製天然酵母からできた食パンとバケットを買って帰りました。余計なものを一切使っていないパンは、トーストして食べると優しい小麦の甘みがして、食べ応えも抜群です。

「小川和紙」を使ったランプシェード

「小川和紙」を使ったランプシェード

「交流プラザ」にあるランプシェードは、埼玉県小川町の伝統産業でもある「小川和紙」を使ったものだそうで、地元の伝統的な産業も大切にしていることに心動かされました。ちなみに、ここの空調は地下熱を使っているのだそうです。

「三富今昔村」での体験を通して感じた大切なこと

同じ埼玉県に住んでいるのに「三富今昔村」という施設があること、ここでこのような取り組みが行われていることを知らなかったです。日頃あまり意識していなかったサステナブルについて、都合の悪いことに見て見ぬふりをするのではなく、使い捨てに関する考え方など、問題意識を持って行動するだけでも未来は少しずつ変わるだろうと感じました。「私には何ができるだろう?」と今回の体験で考えるきっかけになったので、小さなことでも生活の中にあるサステナブルに意識を向けていきたいと思います。

◆三富今昔村
住所:埼玉県入間郡三芳町上富1589-2
電話番号:049-259-6565
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜日(詳細は公式サイトで確認)

読者と“ちゃんと考える”サステナブルな旅 #3“再生”からの自然と“循環”について考える

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#埼玉県 #サステナブルな旅 #入間郡 #サステナブルフィールド #循環

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