【那覇】沖縄ツウのライターがローカルスーパーら6店舗を巡って知った、沖縄の食文化と地元企業の奮闘。
諸外国との交流の歴史や気候風土から、本州とは違った独自の食文化が根付く沖縄。訪れたなら、色々なお店で沖縄グルメを食べ歩きたいですよね。けれど「暑くて行列に並ぶのはちょっと大変」「小さい子どもがいるのでお部屋でゆっくり食事したい」などでテイクアウトグルメが重宝するシーンは少なくないと思います。そんな時におすすめなのが、ローカルスーパーと全国チェーン店! 今回は、出張で1カ月のうち半分以上はホテルステイをし、沖縄も頻繁に旅する筆者(多い時は年8回ほど訪れたことも!)が沖縄を感じられるバラエティ豊かな食材が揃う地元スーパーから3店舗、全国チェーンの那覇店3店舗を巡った様子をご紹介します。地元密着店を訪れたら、より沖縄の食文化と、地元企業の奮闘を知る、奥深い旅になりました。
目次
気になっていた沖縄食材がどれもお得に。地元スーパーにハマる。
次で紹介するスーパー「かねひで」の商品陳列棚
那覇空港やお土産屋でも様々な商品が売られていますが、ワーケーション中によく活用したスーパーやコンビニにも本州に売っていない沖縄らしい食べ物がたくさんあり、旅気分を味わえることに気づきました。それからはひとり分の沖縄そばやジーマーミ豆腐が買えて、種類も豊富で価格も安いスーパーに夢中に。スーパーによって特色があるのも面白い(これまでは宿泊したホテルの近くのスーパーに行っていましたが、今年はスーパー目当てにゆいレールに乗って出かけることも)! まずは昨年と今年行ったローカルスーパーの一部を紹介します。
①“ご家庭の冷蔵庫代わり”がコンセプト「かねひで」
観光ホテルやバイオ産業など沖縄で事業を展開する金秀グループが手掛けるスーパー。“ご家庭の冷蔵庫代わり”をコンセプトに、低価格で親切なサービス提供にこだわっています。ラーメンや沖縄そば(小麦粉だけで作る太めの麺と、豚骨やかつお節からとった出汁で仕上げる)が名物の沖縄、やはり麺類のゾーンが気になる。ふつうのうどんや冷麺などもありますが、圧倒的に沖縄そばに関連する商品で埋め尽くされています。
麺コーナーと離れたお弁当ゾーンには、ホテルでレンチンして食べられる沖縄そばが3種類。ミニサイズだと小腹が空いた時や、お夜食にもいいですね。
沖縄ならではのスイーツも「沖縄スイーツ」とわかりやすく表示されているので、沖縄ならではの食べ物を探している旅行者にも親切です。
お夜食に選んだのは沖縄らしい食べ物たち。惣菜コーナーで気になったのは、お客さんが次々と手にするかねひでオリジナルのポーク玉子おにぎり。きざみたくあんが入っていて、コリコリした食感が楽しいです。
◆タウンプラザかねひで にしのまち市場
住所:那覇市西3-3-4
電話:098-863-4500
営業時間:9:00~23:00
②県唯一の百貨店から生まれたスーパー「りうぼう」
昨年沖縄そばを買いたくてスーパーを探していたところ、ホテルの最寄駅・安里駅前で見つけた「りうぼう栄町店」。24時間営業、年中無休という最強のお店です。ひらがな表記の「りうぼう」は庶民派スーパー、カタカナ表記の「リウボウ」は高級食品を扱うスーパーと2種類あるのが面白い。
こちらも沖縄そばのバリエーションが豊富! 沖縄そばは地域によって特徴があり、宮古、八重山……など地域名が書かれています。食べ比べしてみたい!大好きなジーマーミ豆腐もお土産屋さんの半分くらいの値段だし、固まる前の柔らかい「ゆし豆腐」や、ゆし豆腐を固めた「島豆腐」といった沖縄特有の豆腐も種類が豊富。
「あちこーこー豆腐」販売の救世主
沖縄そばや三枚肉(豚バラかたまり肉)の総菜などを購入するなかで、一番の収穫は「みつるのゆしどうふ」。沖縄で創業し34年、「豆腐一筋」のキャッチを掲げ、島豆腐やゆし豆腐などを独自の製法で作り続ける湧川食品が開発した商品です。ゆし豆腐は豆乳ににがりを入れて固まり始めたふわふわの状態のもので、水切りが必要なのでなかなかホテルで食べるのにはハードルが高いのですが、これなら水切りしなくてもカップに入れて電子レンジで温めて食べられました。県民から愛される「あちこーこー」の豆腐は販売が難しくなっていますが、それを打破するために生み出された商品でもあって意義深いです。
昨年は東京に帰ってからも沖縄気分を味わうために沖縄そばに必要なものを飛行機に乗る直前に買い揃えました。お土産屋さんに売っている沖縄そばセットよりはるかに安く、様々なバリエーションが楽しめます。
◆りうぼう栄町店
住所:那覇市安里388-6
電話:098-835-5165
営業時間:24時間営業
③沖縄生まれスーパーの中で県内店舗数最多! 「サンエー」
今年初めて行ったのがサンエー。サンエーは県内に71店舗(2024年2月時点)あり、沖縄でNo.1の規模です。
ここはお惣菜の種類が豊富。人参しりしり、パパイヤチャンプルー、そーめんチャンプルー、車麩を使ったフーチャンプルー、……沖縄らしいメニューが勢揃いでひとパック300円ほどで購入できます。
この日のご飯は、沖縄そばを使った塩焼きそば、人参しりしり、パパイヤチャンプルー。そしてなんと、大好きな富士屋とコラボしたぜんざいを発見!(この後他の店でも見つけました)。沖縄では炊いた金時豆にかき氷をのせた「ぜんざい」が夏の風物詩で、多くの店で販売されています。なかでも富士屋は「沖縄でぜんざいといえば富士屋」の声も名高い名店。こちらのぜんざいの氷は金時豆の煮汁を凍らせたもの。30分ほど自然解凍して氷をほぐしていくと、かなり本店で食べる味と近いです。
◆サンエー
住所:浦添市字経塚652-1
電話:098-871-3333(代表)
営業時間:9:00~22:00
▼富士屋はこちらで詳しく紹介しています。
全国展開しているチェーン店にも、沖縄らしさがある
お弁当屋さんやコンビニなど全国展開しているお店でも、沖縄の限定商品が実はたくさん販売されているんです。
① 意外と見かけない? ほっともっとの「ゴーヤー弁当」
昨年「お弁当屋さんも沖縄らしいメニューがあれば面白いのにね」とお店に行ってみたら、ありました! ゴーヤー弁当と麩ちゃんぷるー弁当。ゴーヤーチャンプルーは意外にもスーパーやコンビニで見かけなかったので、ゴーヤーチャンプルーを探しているなら是非ほっともっとへ。手軽に出来立てあつあつが食べられて、23時と遅い時間まで開いているのが嬉しいです。今年も行ってみましたが、ゴーヤー弁当と麩ちゃんぷるー弁当は健在でした。さらにゴーヤーコンビ弁当に、うなぎが仲間入り!
いつもおかずのみでオーダーしますが、ホテル飲みのアテに最適だと思います。
②行くたびに進化するローソンのおにぎりと氷ぜんざい
ローソンには沖縄限定の「大きなおにぎり」シリーズとポーク玉子おにぎりシリーズがあります。麺コーナーには沖縄そばも数種類ありました。また沖縄氷ぜんざいもあり、例年後述のファミリーマートより2か月も早い3月から販売が始まります。ローソンの氷ぜんざいは、オーダーしてから氷を削ってくれるのが特徴。よって販売は一部店舗に限られます。餅入りか餅なしかを選べたり、練乳トッピングをつけたりすることもできます。今年はさらに、きなこトッピングも選べるようになったそうなのでお好みで。
ちなみに東京へ帰るとき、那覇空港のローソンの店頭で、ホットスナックでSPAMフライを販売していることを知りました。多くの沖縄県民がお料理に使っているポークランチョンミート「SPAM」にパン粉をつけてフライにしたもので、手軽にいただけるのが魅力。今回は売り切れていたので、次来た時には絶対食べたい!
③売り切れ必至! ファミリーマートの「富士屋ぜんざい」
ファミリーマートで見つけたのは、「富士屋ぜんざい」。本店に昨年1月訪れ、とても美味しくてファンになりました。これがコンビニで気軽に買えるなんて嬉しい! 毎年5月中旬に販売開始され、新発売だった2年前の夏には10日で売り切れたのだそう。昨年は5月から販売開始、7月に沖縄に行った時にはもう見かけなかったのでやはり早めに売り切れてしまうのかも。売り切れ必至なので、見つけたら必ず購入をオススメします。
すぐに食べたい場合は、スタッフさんが電子レンジで温めてくれますが、私は購入してすぐ離島へ向かって自然解凍でいただきました。普通のかき氷だとすぐ溶けてしまいますが、30分の自然解凍だと、ちょっとピクニックなどに持って行けるのもいいですね。
うちなースーパーは「コスパがいい」だけじゃなかった
サンエーで初めて知った「沖縄ちゃんぽん」。麺ではなく、ご飯の上に卵でとじた具がのっている
ローカルスーパーはほかにも肉類が安く量もたっぷりの「丸大」や、コスパ良く南部に多く出店している「UNION(ユニオン)」などがあります。買う食材によってスーパーの使い分けをしている方も多いのだそう。
コスパのよさから入ったローカルスーパーですが、沖縄の伝統的な味や家庭料理が一気に楽しめたり、その独自の食文化を守るべく商品開発に奮闘する企業を知れたり、ディープな旅ができることに気付きました。地元民に愛されるスーパーを巡り、リゾートとはまた違った面から沖縄を見つめる旅に出かけませんか。
















