【祝・100周年】初観戦でも一日中楽しめる! 東京 両国の五月場所と相撲の魅力をスー女が徹底解説
2025年5月11日~25日までの15日間、大相撲五月場所が、東京の両国国技館で開催されます。毎場所、チケットは発売日から間もなく完売してしまい、当日券が買えるのも今では昔のこと(2025年の一般発売は4月5日(土)から)。観戦にグルメにガチャと、朝からたっぷり楽しめるんですよ。旅色LIKESメンバーで、相撲観戦のために全国を巡るスー女・さっちもが、相撲と本場所の魅力を徹底解説します! 今年は日本相撲協会の設立100周年イヤーでさまざまなイベントが催されるので、初観戦にぴったり。チケットを手に、春爛漫の両国国技館へ足を運んでみませんか?
※掲載写真は昨年撮影したもの
目次
五月場所の開場は8時30分
2階最後部座席上には歴代の優勝力士の額が飾られている。人が少ないうちに場内の優勝額を一周ぐるりと鑑賞しよう
大相撲といえば、夕方にテレビで放送されている印象が強いですよね。実は朝から始まっています。
NHK BSでは13時から三段目の取組が放送されており、無料ライブ配信ABEMAでは序ノ口から全取組が観られる
力士には6つの階級があり、皆さんがテレビで見ている夕方の相撲は上から1、2番目の階級、幕内、十両力士の取組(試合)になります。
国技館に到着すると、その日の取組表(プログラム)が手渡されます。チケットをもぎってくれる男性は、かつて大相撲で活躍した元関取。現在は親方として、力士の指導にあたっています。取組は、序ノ口、序二段、三段目、幕下、十両、幕内の順番で進行していき、初日から千秋楽まで15日間。幕下以下の力士は7日(原則として偶数日・奇数日どちらか)の取組になります。
行司や呼出にも階級があり、序ノ口格の行司は十代の少年。装束は短く、素足で裁く
序ノ口の取組は入門したての若い力士が大半を占めており、中には怪我で相撲が取れずに降格した力士や、昇格できないまま足踏みをしているベテラン力士も。この時間はお客さんも少なく粛々と取組が進んでいくわけですが、身内の方とおぼしきお客さんが力士のしこ名を呼んで応援する声が聞こえてきます。
令和の力士はしこ名もキラキラ?
電光掲示板のしこ名は行司が書いている
力士のしこ名というと「〇〇山」や「〇〇富士」、「〇〇海」を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。最近のしこ名はキラキラしこ名、個性的なしこ名も多く、取組表を見ているだけでも楽しめます。昨年、世界的に有名になったドジャースの大谷翔平選手にあやかって(?)「翔大夢(しょうたいむ)」に改名した力士がいました。尊敬する力士の名前と「夢」という字を合わせて誕生したしこ名だそうですが、タイミング的に大谷翔平選手の顔が浮かんでしまうしこ名ですよね。
他にも「宇瑠寅(うるとら)」や「大当利(おおあたり)」、「爽(さわやか)」といった個性的なしこ名の力士もおり、この力士たちが所属する式秀(しきひで)部屋は、一度聞いたら忘れられないインパクトのあるしこ名の力士を輩出していることでも有名です。気になるしこ名の力士を見つけて応援する、そういったライトな入り方でも良いのではないでしょうか。
ごっちゃんです! 充実した国技館グルメ
11時になると、館内の売店がオープンします。早朝から取組を見ていると小腹が空いてくるので、食料の調達を。お昼を過ぎると売店は長蛇の列になります。十両の取組が始まる14時頃には、力士にちなんだ限定のお弁当が売り切れてしまうので、惣菜系の食べ物は早めに購入しておいた方が良いでしょう。毎場所、趣向を凝らした商品が登場し、さまざまな企業も参入してグルメゾーンを盛り上げています。ピザーラのピザが登場した昨年は、外国人観光客が手に取りやすいメニューとして大人気でした。
ちゃんこは11:00~16:30で売り出される本場所限定グルメ。初日~8日目、9日目~千秋楽(15日目)で味が変わる。この日は味噌ちゃんこ(他に醤油と塩がある)
おすすめは、国技館の地下で焼き上げた自家製焼鳥・国技館やきとり(750円)と、国技館地下の大広間で食べられる特製ちゃんこ(500円)です。焼鳥は特殊製法で冷めてもおいしく、ちゃんこは1日2,000杯以上売れている一番人気の商品。ちゃんこはテイクアウトができないので、あらかじめ買っておいたお弁当を持ち込んで一緒に食べると、心も体もポカポカ。野菜にはしっかりとお出汁がしみこんでいて、豚肉もたっぷり入っています。ご飯がすすみますよ。
スイーツ系も充実しています。抹茶チュロス(680円)、季節限定フレーバーのソフトクリーム(500円)、相撲あんみつ(650円)は人気商品なので、観戦のお供に是非どうぞ。今年は満を持して、ミニストップのソフトクリームの登場です(並盛500円、得盛750円)。ミニストップのソフトクリーム、おいしいですよね。自宅周辺にミニストップがないので、大好きな国技館で大好きなスイーツが食べられる喜びはひとしお。ミニストップの参入で、国技館ではちょっとしたスイーツ旋風が巻き起こっています。
場内の歓声を聞きながらカウンターで一杯やるのも粋な楽しみ方
2階東側には、寿司職人が握ってくれる小さなカウンターのお寿司屋「すし処 雷電」もあります。
相撲界のアイドル「ひよの山」
ひよの山(左)とすももちゃん(右)
13時ごろから1日3回、日本相撲協会公認キャラクターの「ひよの山」とその仲間たちが、エントランス付近に登場します。子どもたちは大喜び。大人の私でも「ひよの山~」と駆け寄ってしまうほど可愛いマスコットです。
大相撲ガチャは大好評
運だめしに1回! のはずが、推し力士が出るまで何度も回したくなってしまう
大相撲グッズが中に入っているカプセルトイコーナー(500円)も賑わっています。中身は人気力士の写真がプリントされたペットボトルケース、キーホルダー、ヘアゴム、リストバンドにアクリルスタンドなど。SNS上ではグッズ交換を呼びかける投稿もあります。
大波(おおなみ)三兄弟の次男で、老若男女問わず大人気の若元春(わかもとはる)関(写真左下)。祖父は横綱琴櫻(ことざくら)、2024年に祖父のしこ名を継いで大関に昇進した琴櫻関(写真左上)
ガチャで出てきた可愛いヘアゴムは、ボトルキープ用の目印にもぴったり。
お土産は親方売店「SuMALL(すも~る)」で
大きな体を丸めながら指一本でレジを打つ姿に胸がキュンとする(写真左側の白いテーブルがレジ)
「SuMALL」を運営するのは、若手の親方衆です。親方が手に持った商品は、どれもミニチュアに見えてしまいます。力士の応援タオル(1,500円)や土俵の土で作られ、力士のしこ名が書かれたお守り風のストラップ(800円)、ぬいぐるみ、Tシャツや靴下などの衣料品、カレーやお菓子などの食料品、本場所のパンフレットなど、一目見たら欲しくなる商品が盛りだくさん。
親方「ありがとうございましたー!」
今までサインをもらったり、握手をしてもらって「ありがとうございます」と声をかけていた方々に、明るい声で「ありがとうございました!」という言葉をいただけるのが嬉しくもあり、でも、もう土俵で戦う姿は見られないんだよなぁ……と、ちょっぴり寂しくもあり、不思議な感覚でした。親方との写真撮影は可能ですが、親方衆の店というだけあって、レジには長い列ができています。混雑時はレジでニコッとするだけに留めておきましょう。公式通販もあるので、サイトで予習しておくのも手。
◆SuMALL
営業時間:1号店(1階西側)11:00~17:00、2号店(2階正面)12:00~17:00
甘い香りが漂う入り待ちスペース
鼻をくすぐるびんつけ油(整髪料)の甘い香り。力士の装いにも注目です。階級によって履物や着物が変わってきます。序ノ口、序二段力士は浴衣に下駄、三段目以上になると雪駄が履け、幕下になると綿やウールの帯から博多帯(絹)が締められるようになります。
写真ような染抜きを着るのは5月7月9月の場所のみで、冬場は羽織袴
幕内に上がると「染抜き」という、自身のしこ名を白く染め抜いた着物で場所入りします。
関取(十両、幕内)になると、身の回りのお世話をする力士(付け人)をつけることができます。付け人を従えた関取が歩いてくる姿はまさに武士。本場所は力士たちの真剣勝負の場なので、サインや握手を求めることは控え、大きな拍手と声援で見送ります。
ぜひ見てほしい幕下上位陣の取組
関取の取組はもちろんのこと、もうひとつ押さえておきたいのが、幕下上位陣の取組です。彼らは関取になるまであとわずかな力士。この場所で大勝して十両に昇進すると、ようやく一人前の力士として認められます。そして、十両になって初めてお給料がもらえるようになるのです。金額は月100万円超。幕下以下の力士はお給料ではなく、2カ月に1回、約16万円の「場所手当」が支給されます。階級が下になるほどもらえる金額も下がります。番付(順位)がひとつ違うだけで、これだけの差があるのです。関取は定員が決まっているので、十両下位で大敗を喫すると幕下に陥落し、関取の待遇(付け人やお給料、袴での場所入り)もなくなります。競争の激しい地位の入れ替え戦とも呼べる彼らの取組は、手に汗を握ります。
クライマックスに向けて
横綱照ノ富士は2025年初場所で引退。春には新横綱が誕生しているだろう
関取の取組になると、土俵を照らすライトはさらに明るくなります。館内はお客さんの熱気で興奮度もピークに達し、力士は鮮やかな色の締込(しめこみ:絹製のまわしのこと)を締め、土俵上は一層華やかに。激しくぶつかり合う音も、重厚感が違います。頭同士がぶつかる鈍い音は、土俵から離れた2階席でも聞こえます。一瞬で決着がつく取組もあるので、ちょっと目を離していると見逃してしまうことも。
戦いに挑む力士たちの表情にはゾクゾクする
2025年は、日本相撲協会の財団法人設立から100周年を迎えます。日本相撲協会は1925(大正14)年12月28日付で、財団法人設立を認可されました。12月に100周年記念式典を予定する他、100周年イヤーとしてさまざまなイベントの開催も期待されています。相撲が熱く、ますます面白くなること間違いなしです。現地でしか味わえない感動と興奮を、両国国技館で受け止めてみませんか? 春旅の計画準備まったなし!














