心がほどける村時間~京都・南山城村で出会ったプライスレスな旅~

京都府

2025.07.29

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心がほどける村時間~京都・南山城村で出会ったプライスレスな旅~

京都府にある唯一の村、南山城村。パッチワークのように茶畑が繋がる絶景が広がり、思わず深呼吸したくなる場所です。ここの村の仕掛け人である「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」の社長・森本さんのガイドのもと、住民から村の山菜を使った食事や和紅茶づくり、新聞バッグづくりなどを教わってきました。フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろを家(拠点)として、南山城村民になった、そんな日常に近い旅の経験を旅色LIKESライター・じゅんがお届けします。

目次

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道の駅は「村の日常」と「旅の楽しみ」が交差する場所

360度自然に囲まれた古民家で、昔ながらの料理を味わう食文化体験

村の歴史ある特産品の「お茶」に紅茶という新たな文化を紡ぐ

地域文化がつまった道の駅と隣接するホテルで、宿泊するからこそ体験できる「朝さんぽ」

日本の文化「折り紙」とリサイクル精神が結びつた新聞バック

さいごに

道の駅は「村の日常」と「旅の楽しみ」が交差する場所

村の特産品でもあるお茶には、それぞれに生産者の顔写真が載っている。おすすめの飲み方など想いを込めたメッセージ付き。

村の特産品でもあるお茶には、それぞれに生産者の顔写真が載っている。おすすめの飲み方など想いを込めたメッセージ付き。

南山城村は知る人ぞ知る高級茶・宇治茶の主産地。この村の拠点となっているのは「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」。南山城村産の茶葉だけを贅沢に使った「むら茶」を使った商品や地元野菜、お弁当などがずらりと並び、村の魅力がギュッと詰まった場所です。なかでも「むら茶」をふんだんに使用した濃厚な「抹茶ソフトクリーム」は1日約1,400本も売れるほどの人気商品。

案内人の森本さん。ガイドブックには載っていない、人との温かい交流を楽しめる。

森本さんが案内してくれた辻本製茶工場の茶畑。素敵な風景だけど、おそらくカーナビにも出てこないので村の人と一緒じゃないといけない場所。

道の駅は村の人たちと訪れた人を繋ぐ情報発信基地。そんな道の駅の社長・森本さんは、村の魅力を知り尽くした村案内のエキスパートです。今回は森本さんのエスコートで、出会いのきっかけをつくっていただきました。

◆道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村
住所:京都府相楽郡南山城村北大河原殿田102
電話:0743-93-1392
営業時間:9:00~18:00
定休日:6月第3水曜日、12月第2水曜日

「道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村」公式HPはこちら

360度自然に囲まれた古民家で、昔ながらの料理を味わう食文化体験

採れたての無農薬野菜と山菜は素材の味を最大限に引き出した絶品料理。

時間を忘れてしまいそうな縁側からの風景。

仲西家の周りは茶畑が広がり、虫や動物の鳴き声も聞こえるのどかな場所。

最初に向かったのは築130年の古民家で暮らす仲西家。縁側のある広間に、テーブルいっぱいに並んだ豪華なランチで私たちを迎えてくれました。仲西さんは村の食材を使用した料理で海外のお客様も受け入れたことのある「おもてなしのプロ」。無農薬の野菜と山菜、お茶も地元で採れた村づくしの料理。「ふきの佃煮と、おこわに入っている椎茸や竹の子は春に採れたものを冷凍しててね」と食文化の知恵も感じられました。

広間の青色の壁は、昔ながらの技法で貝などが混ぜ込まれている。

「うぐいすが鳴き始める季節になると最初は下手くそだけど、だんだん上手になってね」と村ならではの時間の流れを感じる話も。

仲西家が7代にわたり暮らしてきた築130年の古民家も魅力の1つ。「前にね、青い壁を塗り替えようと頼んだら、この壁は貝殻を砕き混ぜ込んでいる昔ながらの手法が施されているから残しておいた方がいいって言われて」と古民家には貴重な建築技術が残っていることを教えてくれました。

お話好きのおばあちゃん。サルが出たときはロケット花火を持って追い返すそう(笑)。

初めてなのに自然と心が和んでしまう居心地の良さがある。

案内人の森本さんは仲西家では「ごはんを食べに来る人」と呼ばれていて、おばあちゃんは森本さんが大好き。森本さんの顔を見た瞬間に満面の笑みになった姿がとても印象的でした。気づけば、まるで親戚の集まりのような温かい雰囲気に。初めてなのに自然と心が和んでしまう居心地の良さがありました。

村の歴史ある特産品の「お茶」に紅茶という新たな文化を紡ぐ

紅茶を作っている旧校舎は、瓦屋根の木造づくりで教室が6つある小さな小学校。

横並びの水道の蛇口は小さい頃よく見た風景。

黒板には製茶の工程の一部。よく見ると「ノート借りてます! 」の伝言メッセージも(笑)。

学校のレトロな雰囲気はどこも写真スポットに。

廃校になっても村の人が訪れる交流の場。そういういみではいつまでも現役だと思った。

村の中心に位置する旧田山小学校は、手洗い場や下駄箱が当時のままで残っていて時間が止まったかのよう。ここの教室を使って、和紅茶を製茶する中窪さんを訪ねました。中窪さんは100年以上の歴史がある中窪製茶園の5代目。村の特産品でもあるお茶の伝統を受け継ぎながら4代目からは紅茶栽培にも挑戦。村で紅茶栽培をしている人は3~4人で、緑茶の生産量に対して紅茶は1割にも満たない生産ですが、京都では多い方なのだそう。生産量の少なさから和紅茶がいかに貴重かよくわかります。なかでも中窪さんの紅茶は、専門家が選ぶ「世界に誇れる国産紅茶10選」の3位に選ばれるほど。そんな希少な紅茶がまさか小学校の廃校で製茶されているとは……。

学校の授業を受けているよう。

コンテストでも使用されるテイスティングカップ。

この教室で貴重な和紅茶がつくられている。

紅茶を作る過程の一つ「揉捻(じゅうねん)」を実際に体験。

「良い紅茶ができたのは香りでわかるんです。袋を閉じてても香りがするくらい」と中窪さん。

教室には紅茶づくりに必要な機材が並び、製茶の工程である萎凋(いちょう)・揉捻(じゅうねん)・発酵・乾燥が行われています。紅茶を製茶していくそれぞれの過程が重要であることを実際に試飲しながら教えてもらいました。他にも紅茶の茶葉を育てるための環境づくりには何年もかかること、紅茶と緑茶では同じ茶葉でも育て方が違い、味わいも毎年変わることなど紅茶の奥深さにもビックリ。こだわり抜いた紅茶には、まさに村の伝統文化を受け継いでいる逸品で村の自然とお茶づくりへの情熱が込められていました。

地域文化がつまった道の駅と隣接するホテルで、宿泊するからこそ体験できる「朝さんぽ」

フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろは道の駅を拠点に地域の魅力を体験できる宿泊施設として展開している

道の駅はホテルを出て歩いて数分もかからない近さ。

夕食は車で15分ほどの「田楽座わかや」へ。地元の人がおすすめする店は期待を裏切らない。

今回宿泊したのは道の駅に隣接する「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」。地域と連携し館内にはレストランを設けず、ゲストは道の駅で地元の食材を購入したり、近くの飲食店を利用したりと、地域の魅力を深く体験できます。

共用スベースには電子レンジやフリーカフェも。トースターはパン好きにはうれしいバルミューダ。

ほかのゲストとの団らんも楽しめるロビーラウンジ。

また全国29か所にあるフェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅ホテルは、部屋の他に共用スペースが統一のデザインとなっているのも特徴。どこのホテルへ行っても同じ席に座って本を読んだりワーケーションをしたりと、旅をしながらも自分のスタイルも楽しめるのが嬉しいポイントです。

朝の散歩で自撮りスポット見つけました(笑)。

関西本線は1時間に1本のローカル路線。

駅までの近道であろう険しい坂道も朝の散歩だと心地よい運動に。

泊まるからこそ味わえる「朝の村時間」。ちょっと早起きをして散歩へ行ってみることに。ホテルから5分ほど歩くと月ケ瀬口駅があります。昼間とは違う澄んだ空気や鳥の鳴き声に、駅までの坂道さえも心地よく感じられます。ローカル列車や駅のベンチでおしゃべりしして電車を待つ村の人たちを見ていると、村の日常に溶け込んだ気分に。何でもない朝なのにちょっと特別に感じます。

豪華な朝食ボックス。食べる場所は部屋でもロビーラウンジでもその日の気分で。

豪華な朝食ボックス。食べる場所は部屋でもロビーラウンジでもその日の気分で。

朝食は村の食材が、ぎゅっと詰まった「朝食ボックス」(要事前予約必須)。ふわふわの玉子焼きや茶そばの海苔巻き、器にしたトマトなど味はもちろん、見た目からも楽しめる朝ごはんです。お腹も心もしっかりパワーチャージできました。


◆フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ
住所:京都府相楽郡南山城村北大河原殿田105
電話:0743-93-1555
時間:チェックイン15:00~、チェックアウト11:00

「フェアフィールド・バイ・マリオット・京都みなみやましろ」公式HPはこちら

日本の文化「折り紙」とリサイクル精神が結びつた新聞バック

選ぶ記事でガラっと印象が変わる。

1.5リットルのペットボトルを4本も持ち運べる耐久性。人気アニメの柄は海外の方からも人気。

お土産用のバックとしても好評。

新聞バックづくりを教えてくれたのは、大阪より移住されてきた児島さんご夫婦。会場は児島さんのご自宅です。必要な材料は、子どもの時によくつかったでんぷんのりと新聞紙だけと、とってもシンプル。

新聞の右側にでてくるのですが、なかなか選べず……。

新聞の右側にでてくるのですが、なかなか選べず……。

体験では「小」のバックに挑戦。小は柄が横向きに出るのでそれをイメージしながら新聞記事を選びます。選ぶ中で「せっかくなので地方紙で作りたい」と突然のワガママにも、柔軟な対応をして下さった児島さん。ご近所さんに声を掛けて違う新聞を持ってきてくれました。残念ながら地方紙はありませんでしたが、その優しい心遣いが何よりも嬉しかったです。

折り紙感覚で折りながら空き瓶をつかってしっかり折り目を付ける。

持ち手は色の濃い写真などを選ぶと柄のように出てくる。

空き瓶の底を使って持ち手の接着部分をつくる作業。

大活躍だった「むらちゃプリン」の空き瓶。どちらもとろり濃厚でおすすめです。

柄となる新聞記事を決め早速、作成をはじめます。必要な道具はハサミ・筆・棒(直径5ミリ)・ビン。折り紙のように新聞を折り込み、筆で薄くのりをつけていきます。作業で折り目つけたり、新聞紙を押さえたりするのに使用するのはビン。道の駅お茶の京都みなみやましろ村で売られる特製「むらちゃプリン」の空き瓶がおすすめなのだそうです。マチの部分も児島さんの説明と手元を見ながら作業していくと、30分もかからずにバックの本体が完成。そして、木の棒にクルクルと新聞紙を巻きつけ棒を抜き取ると、バックの持ち手部分に。持ち手の長さを整えカーブをつくり、のりで本体に貼れば新聞バックの完成です。

新聞バックを教えてくれた児島さんご夫妻。

同じものは1つもないオリジナルの作品が並ぶギャラリー。

誰もが知っているガムの包み紙がモビールに変身。

普段なら捨ててしまう紙バックも児島さんの手にかかると立派な作品に。

手作りの梅ジュースはさっぱりした口当たり。自然の恵みを大切にする村の暮らしを感じる。

ギャラリーには児島さんの作品がズラリと並び、それぞれに個性が施されていて目移りします(笑)。なかでも目を引いたのはガムの包み紙でできたオシャレなモビール。「軽いもんならなんぼでも作れる」という児島さんの言葉から無限の発想力が伝わってきます。綺麗な花の咲く庭では、モノづくりの話、移住をしてきた話をお母さん手作りの梅ジュース飲みながら聞かせてくれました。村人時間を満喫している児島さんからは幸せオーラが溢れててちょっと羨ましかったです。

◆手しごと和み
住所:京都府相楽郡南山城村田山北谷54-1
電話:080-4980-5512
営業時間: 10:00~16:00
定休日:月~金曜日

さいごに

ご当地グルメ・文化体験・クラフト体験を楽しめる施設は全国数多くあります。しかし体験以上に踏み込んで地元の人との深い交流まではなかなかできないものです。お店の看板があるわけでもない一般のご自宅での食事と団らん、忙しいお茶農家さんとの交流、移住をしたからこそわかる村の魅力の話。今回は村の人に案内してもらったからこそ実現した「体験と交流」はとっても貴重な時間でした。観光地目的ではなく「地元の人との交流を楽しむ旅」はその時の会話や体験から生まれる、自分だけのカスタマイズされた旅もいいものだなと思います。一度出会うと帰る場所が増える、そんな村の魅力を誰よりも知る「村びと」に会いに行く旅を、南山城村で経験してみませんか。

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#京都府 #道の駅 #体験レポート #フェアフィールド・バイ・マリオット

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ゆるり文化旅 じゅん

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じゅん

東京郊外在住の会社員。美味しいものを食べながら、伝統・自然などに触れる旅が好き。新しい発見を求めて文化×探求心でマイペースに楽しんでいます。写真からも旅の楽しさを伝えたいを目標にカメラも勉強中です。たまにドローンを片手に出かけることも。

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