【7/25はかき氷の日】シーズン到来! 歴史旅で立ち寄りたい、老舗名物餅のかき氷7選
夏の風物詩といえばかき氷。近年は工夫を凝らしたシロップや、フルーツなどで華やかに彩られたフォトジェニックなかき氷をSNSなどでよく見かけます。進化系ともいえる新しいかき氷を楽しむ一方、昔ながらの老舗で名物餅と一緒に味わえるかき氷も魅力的。今回は旅色LIKESで歴史旅を連載している長月あきが、旅の途中で立ち寄った各地の名物餅と一緒に食べられるかき氷を最寄りの歴史旅スポットとともに紹介します。いずれも創業100年以上の老舗ばかりです。
目次
『東海道五十三次』にも登場した「やわた走井餅(はしりいもち)老舗」の走井餅しぐれ/京都府
万博観光のあとに立ち寄りたい! 「かん袋」で明治時代から提供されている氷くるみ餅/大阪府
見た目はたこ焼き? なお餅がのった「たねや 日牟禮(ひむれ)茶屋」のつぶら餅氷/滋賀県
ピンクと水色の3本線がかわいい!「糸切餅元祖 莚寿堂本舗」の糸切氷/滋賀県
ここだけの食感が病みつきになる「羽二重餅(はぶたえもち)總本舗 松岡軒」の手かき氷/福井県
あの赤福餅の餡と餅が分かれている!? 「赤福」の赤福氷/三重県
水の都の定番×日本の夏の定番! 「餅惣(もちそう)」の水まん氷/岐阜県
『東海道五十三次』にも登場した「やわた走井餅(はしりいもち)老舗」の走井餅しぐれ/京都府
京都市内から電車で約40分。石清水(いわしみず)八幡宮の門前で親しまれている銘菓「走井餅」。この走井餅を製造・販売する「走井餅老舗」は、1764年に滋賀県大津で創業したお店です。走井餅は刀剣を模した形をしており、滋賀羽二重糯(はぶたえもち)という品種の米をついた餅に、こしあんが包まれています。その姿は、歌川広重の浮世絵『東海道五十三次』の大津宿にも描かれているのだとか。大津に店を構えていた当時は明治天皇に、現在の八幡(やわた)に移ってからは昭和天皇に献上されたという、由緒ある和菓子です。その走井餅が二つトッピングされた夏季限定(例年5月中旬から9月下旬まで)のかき氷が「走井餅しぐれ」。シロップは、上部に宇治、下部に白みつのあいがけで、見た目にも涼やかです。
◆やわた走井餅老舗
住所:京都府八幡市八幡高坊19
電話:0120-76-0154
営業時間:9:00~17:30 ※喫茶LO17:00
定休日:月曜日 ※祝日の場合は翌日休
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万博観光のあとに立ち寄りたい! 「かん袋」で明治時代から提供されている氷くるみ餅/大阪府
大阪・関西万博会場から車で約40分の堺市にある「かん袋」。鎌倉時代末期創業の老舗和菓子店で、青大豆で作られた餡をお餅でくるんで食べる「くるみ餅」で知られます。このお餅は室町時代に堺が勘合貿易(※)の港町として栄えていた頃、明から輸入した農作物を利用して作り出されたのがはじまりだとか。そのくるみ餅にかき氷をかけた氷くるみ餅も明治時代からの由緒あるメニュー。こちらは年中提供されていますが、餡の甘さを氷が中和してくれて、さっぱりと食べたい夏には特におすすめです。
※勘合貿易:室町時代に日本と中国(明)の間で行われた貿易のこと。明側が発行した「勘合符」という証明書を貿易船に携帯させることで、海賊行為や密貿易と区別し、正式な貿易であることを証明した。
◆かん袋
住所:大阪府堺市堺区新在家町東1丁目2番1号
電話:072-233-1218
営業時間:10:00~17:00 ※店内飲食最終受付16:45、売り切れ次第営業終了
定休日:火、水曜日 ※祝日の場合は営業
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見た目はたこ焼き? なお餅がのった「たねや 日牟禮(ひむれ)茶屋」のつぶら餅氷/滋賀県
創業150年以上の歴史を誇る、滋賀県近江八幡市の老舗「たねや」。こちらでいただけるつぶら氷 抹茶は、氷の上につぶら餅というたこ焼きのような形のお餅がのったかき氷です。近江米のお餅で粒餡を包み、表面を焼き上げられているつぶら餅は表面はカリッとした食感。そこに宇治抹茶のほろ苦さと甘すぎない小豆がマッチしてそれぞれ交互に食べると病みつきになります。「たねや」の店舗は滋賀県内に複数ありますが、つぶら餅が食べられるのはここだけなので、プレミアムなメニューです。
◆たねや 日牟禮茶屋
住所:滋賀県近江八幡市宮内町日牟禮ヴィレッジ
電話番号:0748-33-4444
営業時間:10:00~17:00(LO16:30)
定休日:無休
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ピンクと水色の3本線がかわいい!「糸切餅元祖 莚寿堂本舗」の糸切氷/滋賀県
「お多賀さん」の愛称で知られる、滋賀県多賀町の多賀大社。その門前に、多賀名物・糸切餅のお店、明治12(1879)年創業の「元祖莚寿堂本舗」があります。糸切餅は、米粉で作られた餅でこしあんを包み、表面に青と赤の三本の線を描き、細長く延ばして糸で一口大に切ったかわいらしい餅菓子です。その糸切餅をかき氷にのせたのが夏季限定の「糸切氷」。京都・滋賀の抹茶、ほうじ茶、玄米茶の3種類の氷をお好みで選べます。柔らかい糸切餅と氷は相性抜群です。
◆糸切餅元祖 莚寿堂本舗
住所:滋賀県犬上郡多賀町多賀599
電話番号:0749-48-0700
営業時間:8:00~17:00 ※売切れ次第閉店
定休日:第2火曜日、水曜日(1月、10月、11月は無休)
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ここだけの食感が病みつきになる「羽二重餅(はぶたえもち)總本舗 松岡軒」の手かき氷/福井県
福井を代表する銘菓・羽二重餅発祥の店「羽二重餅總本舗 松岡軒」。創業から約125年の老舗で、一昨年4月に本店をリニューアルし和カフェがオープンしました。ここでしか味わえない和スイーツの一つが「手かき氷」。明治時代から代々伝わるという特製のカンナを使い、注文を受けてから氷を手作業で削って作られる「手かき氷」は、ざくざくとした食感や、氷のガリッとした歯ごたえが特徴です。私が訪れた日は、粒あんのトッピングされた一番人気の「羽二重宇治金時」が売り切れていたため、こしあんの「羽二重宇治しるこ」をいただきました。他にもたくさんの種類のかき氷がありましたよ。
◆羽二重餅總本舗 松岡軒
住所:福井県福井市中央3-5-19
電話番号:0776-22-4400
和カフェ営業時間:11:00~17:00(LO 16:30)
定休日:1月1日 ※当面の間は木曜日も休み
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あの赤福餅の餡と餅が分かれている!? 「赤福」の赤福氷/三重県
赤福餅は三重県伊勢市に1707年創業の本店がある、言わずと知れた三重県を代表する銘菓です。赤福餅が入った赤福氷は赤福本店の向かいにある別店舗をはじめ、伊勢神宮周辺や二見町にある店舗でいただけます。あのお餅がそのまま入っているのかと思いきや、冷たい氷になじむようお餅と餡が別々に入っています。伊勢市内のお店以外では、名古屋のジェイアール名古屋タカシマヤや松坂屋名古屋店、東名阪自動車道のEXPASA御在所上り線赤福茶屋、高島屋大阪店でも食べられます。伊勢は遠いけど、名古屋や四日市なら立ち寄れるという方はぜひ! ちなみに夏の赤福氷もおいしいですが、冬期限定の赤福ぜんざいもおすすめです。
◆赤福 本店別店舗
住所:三重県伊勢市宇治中之切町26番地
電話番号:0596-22-7000
営業時間: 9:00~17:00 ※繁忙期は変更有
定休日:催事日程に準じる
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水の都の定番×日本の夏の定番! 「餅惣(もちそう)」の水まん氷/岐阜県
岐阜県大垣市にある1862年創業の「餅惣」の水まん氷。水の都・大垣市の夏の風物詩である水まんじゅうをふわふわのかき氷で覆い、白蜜をかけたものです。暑い時期になると、大垣駅前通りのお店の店頭で、おちょこに入った水まんじゅうが水の中で冷やされている、涼しげな姿が見られます。つるんとした食感の水まんじゅうと氷の組み合わせ。大垣の夏の定番と、日本の夏の定番のコラボは間違いなしです! ちなみに大垣は全国シェア約80%を占める枡の生産地で、水まん氷の入っている器も枡なんですよ。
◆餅惣
住所:岐阜県大垣市郭町1-61
電話番号:0584-78-3226
営業時間:8:30~17:30
定休日:水曜日
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柔らかい粟餅とふわふわのかき氷の掛け合わせが絶妙! 「粟餅所・澤屋」の粟餅氷/京都府
北野天満宮の門前菓子といえば「粟餅所・澤屋」の粟餅。その名の通り、粟を材料としたお餅です。北野天満宮にほど近い澤屋の創業は1682年と江戸時代にまで遡ります。約340年もの歴史を誇る老舗で作られる粟餅は日持ちしないため、門前の店舗でのみ購入できます。むっちりとしていて、粟ならではのプチプチとした感じがたまりません。この粟餅を使ったかき氷が、夏季限定の粟餅氷。みぞれのかかった粟餅氷と宇治抹茶のかかった宇治粟餅氷の2種類があります。残念ながら今年の9月下旬まで耐震工事のため休業しているので、かき氷は来年までのお楽しみ。
◆粟餅所・澤屋
住所:京都府京都市上京区今小路通御前西入ル紙屋川町838-7
電話:075-461-4517
営業時間:9:00〜17:00頃 ※売り切れ次第終了
定休日:水・木曜日、毎月26日
※2025年9月下旬まで休業
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おわりに
残暑も厳しい昨今、9月中下旬頃まではかき氷を提供するお店が多いので、これからまだまだおいしいかき氷を楽しめます。今年も猛暑が予想されますが、かき氷で涼みながら、暑さに負けず、歴史旅に出かけましょう。



















