白笹稲荷神社
神奈川県/秦野市
白笹稲荷神社
衣食住の神を祀る清水が湧く里の稲荷神社
関東三大稲荷のひとつで、丹沢山地のふもとに鎮座する「白笹稲荷神社」。“食”を守り “生きる力”を再生する“お稲荷さん”と親しまれている。創建の年代は明らかではないものの名水百選に選定されている秦野盆地湧水群にあり、古代水田農耕民族が命に欠かせない水源を、神が宿る場所と悟り、稲魂・穀霊を祀っていた。やがて江戸時代に稲荷社として再建され現在に至る。参拝の際に油揚げをお供えする風習があり、拝殿の天井絵も見どころ。千本鳥居が並ぶ先の東末社は、パワースポットとして信仰を集めている。

- 農作物の豊作や衣食住全般をつかさどる神様。日本人にとって最も身近な神様を祀る。
- 金井酒造店の蔵元が参拝の折、笹の音が鼓のように聞こえ、宮司と相談し自社の酒を「白笹鼓」と命名。以来、神前に奉納される。
- 「黄金の泉」のヒカリモは、水のきれいな湧水池などのめずらしい藻類。一定期間発生し、光に反射して輝く。金運の御利益がある。
宮司
金子 祥之
稲荷信仰の伝統を守りつつ現代に即した神社運営を推進。地元住民や参拝客との交流を深めるイベントや、神社の歴史・農耕文化を伝える活動にも力を入れている。
旅路に刻まれる和の印影
通常の御朱印のほか、季節や月替わりの限定御朱印、切り絵作家のデザインによる刀絵(切絵)の御朱印など豊富な種類が頒布されている。
七五三
お宮参り
縁結び
縁切り
金運
商売繁盛
厄除け
無病息災
安産祈願
合格祈願
交通安全
子宝
芸能
恋愛成就
五穀豊穣
家内安全
学業成就
病気平穏
開催月 | 行事 | 時間 |
---|---|---|
1月のみ | 新年安全祈願 | |
1月1日 | 歳旦祭 | |
2月のみ |
例大祭(初午)
初午日 |
|
2月のみ |
二の午祭
二午日 |
|
2月のみ |
三の午祭
三午日 |
|
2月11日 | 建国祭 | |
2月17日 | 祈年祭 | |
2月23日 | 天長祭 | |
3月のみ |
祖霊祭(春分祭)
春分の日 |
|
6月30日 | 夏越大祓 | |
7月7日 | 七夕祭 | |
9月のみ |
祖霊祭(秋分祭)
秋分の日 |
|
10月17日 | 神嘗奉祝祭 | |
11月のみ | 七五三祭 | |
11月23日 | 新嘗祭 | |
12月31日 | 年越大祓・除夜祭 |
過去の物語を辿る
由来、由緒
稲作や穀物の神様を祀るお稲荷さん
創建の年代は明らかではないものの、この地で暮らしていた古代水田農耕民族は、人間の生活と農業に欠かせない水源を、神が宿る場所と悟っていたという。古代人の素朴な民俗信仰のなかで「宇迦之御霊」と仰ぐ稲魂・穀霊を祀り、保食神、生産の神として「白篠稲荷」(現在の「白笹稲荷神社」)の小祠(しょうし)にて崇めていた。江戸時代初頭の奉納物が現存しており、その頃すでに民衆の信仰は篤かったことがうかがえる。江戸時代中期には本宮の「伏見稲荷大社」から正一位の神璽を合祀し、土地の守護神として早くも独立。神社独自の定例の社頭訓話などがあったことも知られ、1841年(天保12年)に成立した「新編相模風土記」には「稲荷社 白笹稲荷と号す」と記載が残る。時代が経過すると献詠歌の奉納が定期的に行われるなど活発な活動がみられ、崇敬者の信仰に支えられながら現在に及ぶ。
社殿
天井絵に宿る龍神の大きなパワー
拝殿の唐破風屋根の妻飾りには稲穂をくわえた狐が、銅板葺きの軒先には多くの鳩の彫刻が飾られている。また、木鼻や向拝下など随所にみられる獅子やバク、龍、鳥などの彫刻も見事な造り。そして「白笹稲荷神社」で見逃せないのが拝殿の天井絵で、歌舞伎舞台絵の第一人者、後藤芳世氏が7年余りの歳月をかけ2011年に完成した。格天井には150枚の絵が並び、中央には迫力のある龍神が描かれ、その周りには宝づくしの縁起物、四隅には白狐、東西南北には青龍、白虎、朱雀、玄武の風水四神が描かれ、神社の四方を守っている。ご祈祷が行われている時以外は誰でも昇殿して拝観でき、天井絵は畳に寝そべっての撮影も可能。神々しい天井絵からは大きなパワーをいただけるそう。拝殿には油揚げを刺して奉納できるよう竹が備えてあり、お供えすると効果は絶大だとか。
例大祭「初午大祭」
商売繁盛と五穀豊穣などを祈願する伝統行事
京都の伏見稲荷大社に初めて神様が降りた2月最初の午の日に、例大祭「初午大祭」が行われる。お参りすると特別に福を授かれる日で、商売繁盛、五穀豊穣、家内安全などを祈願しに多くの人が訪れている。社殿の前では油揚げを奉納することができ、たくさんの油揚げがつるされている風景も見どころ。周辺の沿道には約100軒の露店が並び、参道では縁起物の販売、太鼓や弾き語りなどの奉納演奏、植物アートなどが繰り広げられる。例年神社前の通りが歩行者天国になり、交通規制がかかるほど。関東三大稲荷のひとつに数えられる「白笹稲荷神社」の伝統行事は、関東に春を告げる風物詩ともいわれ、毎年多くの参拝者でにぎわっている。
寺社の境内に広がる四季折々の美しい風景と、自然の移ろいをご紹介します。


白笹の
夏景色


紅葉がきれいな
秋の白笹


白笹の
冬詣り


- 住所
- 神奈川県秦野市今泉1089
- アクセス
- [車]東名高速道路秦野中井ICより約8分 [電車]小田急小田原線秦野駅南口より車で約5分、徒歩約20分 [バス]神奈川中央交通バス各系統「白笹稲荷神社入口」停留所より徒歩約7分
- 公式HP
- https://shirasasa.or.jp/ja/index.html
- TEL
- 0463-81-0256旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- SNS
- FAX
- 0463-81-0215
- 営業時間
- 参拝:0:00~24:00※24時間、授与所:9:00~16:30、ご祈祷受付:9:00~15:30
- 定休日
- 無休
- 料金
- 参拝無料
- 駐車場
- 70台

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