【富山・岩瀬】桝田酒造当主と歩く美酒と美食の町!ゆったりお散歩観光したい町並み
ふかいふかい

富山県

職場・同僚 / 40代 / 訪れた時期:7月

2026/08/07

【富山・岩瀬】桝田酒造当主と歩く美酒と美食の町!ゆったりお散歩観光したい町並み

富山駅からモダンな路面電車「富山港線」に揺られること約25分。終点の岩瀬浜駅を降りて少し歩くと、まるで時代を遡ったかのような、風情ある港町が現れます。
そこが、今回ご紹介する富山市岩瀬(いわせ)エリア。
かつて北前船の寄港地として栄えたこの町は今、伝統的な建造物を活かした美食とクラフトマンシップが交差する、北陸屈指の注目スポットへと生まれ変わっています。
今回はなんと、この町づくりの立役者であり、銘酒「満寿泉(ますいずみ)」を醸す桝田酒造店5代目当主・桝田隆一郎さんに岩瀬の町を直接ご案内いただくという特別な機会を得ました! 桝田さんの案内とともに、歴史ある町並み、100種類以上のお酒を体験できる角打ち、国際派ブルワリー、そして富山の未来を担う寿司文化の最前線まで、岩瀬の魅力を余すことなくお届けします。

1. 世界が認める銘酒「満寿泉」の故郷。桝田酒造店とは?

能登杜氏の伝統と革新を続ける酒蔵

岩瀬の町を語るうえで欠かせないのが、明治26年創業の「桝田酒造店」です。
看板銘柄である「満寿泉(ますいずみ)」は、「美味しいものを食べている人しか美味しい酒は造れないし、美味しいものを食べている人に飲んでほしい」という想いのもと、能登杜氏の卓越した技と富山の清らかな水によって生み出される最高峰の日本酒。国内外の三ツ星レストランや海外のワイン愛好家からも高い評価を受けています。
「酒造りは時代とともに進化するもの。だけど根底にあるのは『美味しく、楽しく飲む』というシンプルな想いです」

そう語る5代目当主・桝田隆一郎さんは、吟醸酒のパイオニアとしての伝統を守りつつも、ワイン樽での熟成酒やオーク樽仕込みなど、日本酒の可能性を広げる革新的な挑戦を続けています。

時代や流行りによる「おいしい」と自らが思う「おいしい」の狭間で葛藤

日本酒はピーク時と比較すると1/5に出荷数量が減っていっている。それは単純に選ばれなかったから。ウイスキーやワインなど他のお酒にシェアをとられてしまった。そのシェアを戻そうと努力はしているけれども難しさがある。そこにはどんな難しさがあるのかをお聞きしました。

良いとするものが売れるわけではない難しい世界

今の時代はちょっと甘さがあり、派手なお酒が人気。だからといって自分はそういったお酒が好きではないから造れない。ただ、自分の考えだけで、もちろん蔵を潰してしまってはいけないから、そこに対してさまざまなチャレンジと葛藤をしながら取り組んでいる。
その過程でたくさん失敗もあるけども、とても楽しいです。と笑う、その表情がとても印象的です。
そんな挑戦的な姿勢が周囲にも波及し、町づくりにもつながっていきます。

2. なぜ一流の料理人が岩瀬に集まるのか?町づくりの裏側

桝田氏が仕掛ける「美味しいものが集まるエコシステム」

現在の岩瀬は、ミシュラン星付きレストランから注目の新進気鋭店まで、名だたる料理人が暖簾を掲げる「美食のテーマパーク」のようになっています。なぜ人口減少や空き家問題に悩む地方の港町に、これほどの一流が惹きつけられるのでしょうか?
その裏には、桝田隆一郎さんが長年かけて取り組んできた「町づくりの美学」がありました。

岩瀬の「食と町づくり」エコシステム

歴史的建造物の保全
▼(空き家を購入・美しい佇まいにリノベーション)
本物の職人・料理人の誘致
▼(志の高い料理人やクリエイターが集まる)
美酒×美食の相乗効果
▼(訪れた人が町全体のファンになり滞在する)
持続可能なカルチャーの定着

桝田さんは、空き家となった北前船時代の廻船問屋や古民家を自ら買い取り、腕のある建築家や職人とともにオリジナルの風情を残したままリノベーション。そこに「この場所で表現したい」という強い想いを持ったシェフやガラス作家などのクリエイターを誘致してきたのです。

「良い酒がある場所には、良い料理が集まり、良い人が集まる」。一蔵元の枠を超え、町全体を一つのキャンバスとして描く桝田さんの情熱が、現在の岩瀬の活気を生み出しています。

たくさんの観光客を集めたいわけではない

自分たちの想いや良いと思っているものを理解し、共感してくれる方に集まってもらいたい。時には振舞ったものに対しても愛をもって意見してもらうことも歓迎したい。そうやって高めあっていくことが、この町の魅力に繋がっていくと信じている。といったお話を聞かせていただきました。

3. 桝田氏と歩く!歴史と美意識が息づく岩瀬の町並み散策

北前船の繁栄を今に伝える「廻船問屋街」

大町新川町通り

大町新川町通り

桝田さんに導かれながらメインストリートの「大町新川町通り」へ歩みを進めると、木造のスムシコと呼ばれる伝統的な建築が立ち並ぶ、静けさと気品に満ちた空間が広がります。

国登録有形文化財「旧馬場家」

国登録有形文化財「旧馬場家」

かつて北前船で財を成した豪商たちの町屋がそのまま残されており、国登録有形文化財である「旧馬場家」などはその筆頭。歩くだけで風情を感じられますが、ふと建物の軒下を見上げると、木彫りの看板やモダンなガラスのアートピースがさりげなく飾られています。旧き良き歴史を残しながらも、決して古臭くない。現代の洗練されたセンスが同居する景観は、ゆったりとお散歩を楽しむのに最高のロケーションです。

4. 岩瀬で絶対訪れたい!美酒とクラフトを味わう注目スポット

ここからは、岩瀬散策で絶対に外せない2つの「お酒の聖地」を詳しくご紹介します。

【沙石(させき)】100種以上の日本酒を角打ちで!贅沢すぎる日本酒体験

沙石(させき)

沙石(させき)

沙石(させき)

沙石(させき)

桝田酒造店から徒歩すぐの場所にある「沙石(させき)」は、お酒好きなら絶対に立ち寄るべきプレミアムな試飲スペース(角打ち)です。

純米大吟醸「寿」 プラチナラベル

Green

純米大吟醸「寿」 プラチナラベル

Green

「まずはこれから試してみて」とお勧めいただいたのは、ワイン酵母で醸した「Green」というお酒。通常の日本酒とは違うさわやかな酸が特徴。カルパッチョやフェタチーズ、富山の珍味ととても良く合います。

なんとここでは、常時100種類以上の「満寿泉」などの桝田酒造店のお酒を試飲することができるので、時間が許す限り自分に合うお酒を探してみてはいかがでしょうか。

【KOBO Brew Pub】蔵×クラフトビール!国際派ブルワリーが醸す岩瀬の新しい味

日本酒の印象が強い岩瀬ですが、実はクラフトビールでも全国のファンを魅了しています。

それが、北前船主廻船問屋 馬場家の土蔵をリノベーションしたタップルーム「KOBO Brew Pub(コボ ブルー パブ)」です。ここで醸造を手がけるのは、チェコ出身のジリ・コティネックさんと、スロバキア出身のボリス・ブリエソルさん。伝統的なビール文化を持つ国の2人が富山・岩瀬の地に魅せられ、この場所でビール造りをスタートしました。

古い蔵の重厚な梁が残るスタイリッシュな店内で、出来立ての生ビールを流し込む瞬間は感無量。国籍やカルチャーが混ざり合い、新しい「岩瀬の味」として結実していることを実感できる、活気にあふれたスポットです。

5. お散歩の小休憩に。老舗の和菓子と食べ歩きグルメ

お酒を堪能したあとは、町歩きの合間に味わいたい和スイーツでほっと一息つきましょう。
岩瀬の名物として長年愛されているのが、老舗和菓子店「大塚屋」の「三角どらやき」です。
一般的な丸いどら焼きとは異なり、薄く焼き上げたしっとりとした生地で上品な甘さの小豆餡を包み込んだ、三角形の可憐なフォルムが特徴。手軽にテイクアウトできるため、ベンチに腰掛けて町並みを眺めながらいただくのにぴったりです。
他にも地元の食材を使ったジェラートや焼き立ての和菓子など、お酒が得意でない方でも散策を満喫できるグルメが揃っています。

6. まとめ:旅の余韻を持ち帰ろう。進化し続ける岩瀬へ

桝田隆一郎さんのご案内のもと巡った富山県・岩瀬エリア。
歴史ある回船問屋の街並みを歩き、桝田酒造店の情熱に触れ、「沙石」で日本酒の深遠さに酔い、「KOBO Brew Pub」で国際色豊かなクラフトビールを味わう。
岩瀬は、単に「昔の町並みが残る観光地」ではありません。歴史を大切に守りながらも、新しい美意識や食文化を柔軟に受け入れ、進化し続ける「生きた町」でした。
旅の最後には、田尻本店で購入した限定の満寿泉や「KOBO Brewery」のボトルビールをお土産に買い求め、自宅でも岩瀬の余韻に浸るのがおすすめです。
次の週末は、ゆったりと風を感じながら美酒と美食を味わう、岩瀬お散歩旅に出かけてみませんか?

旅色編集部 ふかい

参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。

記事企画・監修:旅色編集部 ふかい

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