「関西の奥座敷」として、昔から多くの文人に愛されてきたあわら温泉。宿では日本海の新鮮な海の幸を堪能できます。
1883年、ひとりの農民が灌漑用の水を求めて井戸を掘ったところ、約80℃の塩味の温泉が湧出したのがあわら温泉のはじまりです。翌年には温泉宿が開業をはじめ、1912年に旧国鉄三国線が開通して以降、温泉街として発展していきました。1927年には「日本百景」に選出された、落ち着いた佇まいの温泉地です。
北陸だけでなく、関西方面からの客も多かったため、昔から「関西の奥座敷」として親しまれているあわら温泉。越前観光の拠点としても人気です。温泉街は3つのエリアに分かれており、それぞれ温泉を守る社が建てられています。お湯の共同管理を行っていないため、宿ごとに自家源泉を持ち、温泉の成分が微妙に違います。
シチュエーション別
総合評価
5.0
4.5
子どもの椅子や浴衣の貸し出しがある子ども歓迎の宿がおすすめ。足を延ばせばテーマパークや水族館などもあります。
4.5
部屋に庭園露天風呂が付いた宿なら、ロケーションを堪能しつつプライベートな時間を存分に楽しめます。
4.5
着付けやおやつクーポン付きの浴衣の貸し出しプランで街歩きをすれば、非日常的な気分で盛り上がりそう。
5.0
レトロな横丁風の飲食店が並ぶ「湯けむり横丁」へ行けば、ひとりならではの開放的な気分で食事ができます。
5.0
芸妓さんとのお座敷遊び体験や、海釣り体験など、普段は味わえない体験をワイワイ楽しみましょう。
5.0
ペットと泊まれる宿のほか、ペット同伴可能な飲食店も充実。周辺の自然のなかでの散歩も楽しみです。
あわら温泉では、各施設が何本かの温泉の井戸を持ち、それぞれに成分が微妙に異なっています。泉質は中性から微アルカリ性。リウマチや慢性皮膚炎、神経痛、アトピー性皮膚炎に効能があり、飲用としては慢性胃カタルや慢性胃酸減少症に効くとされています。
温泉水1kg中の溶存成分(ガス成分を除く)が1,000mg未満で、湧出時の泉温が25℃以上のものが単純温泉。やわらかな肌触りで、肌への刺激が少ないのが特徴です。このうちpH8.5以上が「アルカリ性単純温泉」で、湯上りに肌がすべすべとした感触になるため、“美肌の湯”と呼ばれています。ほぼ全国各地にありますが、代表的な温泉地には岐阜県の下呂温泉、愛媛県の道後温泉などがあります。
温泉水1kg中に溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上あり、陰イオンの主成分が塩化物イオンの泉質が塩化物泉。海水成分に似た食塩を含む無色透明の湯で、皮膚に塩分が付着して汗の蒸発を防ぐことから湯冷めしにくく、“熱の湯”や“温まりの湯”と呼ばれています。塩分の殺菌効果が、切り傷ややけど、皮膚病などに効能を発揮します。単純温泉の次に多い泉質で、静岡県の熱海温泉や兵庫県の城崎温泉などがあります。
〒910-4105福井県あわら市舟津
小松空港から車で約45分、JR芦原温泉駅下車
金津ICから車で約20分
なんといっても三国港からの新鮮な海の幸を使ったグルメがおすすめで、冬の越前ガニは格別です。また、「越前蕎麦」や福井名物「ソースカツ丼」もはずせません。屋台村の「湯けむり横丁」では、いろいろなジャンルの料理をアットホームな雰囲気のなか、味わえます。
レトロな街並みが人気の三国湊や、ボートやサイクリングが楽しめる北潟湖のほか、足を延ばせば雄島や東尋坊で日本海の荒波と自然のスケールを感じられます。かつての石切り場「宮谷石切場跡」で神秘的なムードを味わうのもおすすめ。果樹園が多く、フルーツ狩り体験も楽しめます。